「MERIDA(メリダ)」の“なんでも出来るマウンテンバイク” 「BIG.NINE(ビッグ・ナイン)」シリーズが第3世代へフルモデルチェンジ

世界屈指の規模を誇る、台湾に本社を置く自転車メーカー「MERIDA(メリダ)」は、「なんでも出来るマウンテンバイク」の代表格としてロングセラーとなっている「BIG.NINE(ビッグ・ナイン)」シリーズをフルモデルチェンジし、2024年モデルで第3世代となって登場しました。

新世代はライダーからのより幅広い要望に応える設計に

 2012年の発表以来、ロングセラーを続けている「MERIDA(メリダ)」の「BIG.NINE(ビッグ・ナイン)」シリーズは、手頃なアルミニウムフレームモデルから軽量なカーボンフレームモデルまでを揃え、初めてのMTB(マウンテンバイク)体験から、表彰台の頂点を目指す走りまで、幅広いライダーの走りを支えてきました。2024年モデルでフルモデルチェンジとなり、新たにトレイルライディング向けの装備を採用した「BIG.NINE TR」をラインナップに加えました。

メリダ「BIG.NINE 10K」(2024年モデル)はフレーム素材に最高峰のCF5カーボンを採用(フレーム単体重量は約880g)。価格(消費税10%込み)は完成車159万5000円、フレームセット39万6000円
メリダ「BIG.NINE 10K」(2024年モデル)はフレーム素材に最高峰のCF5カーボンを採用(フレーム単体重量は約880g)。価格(消費税10%込み)は完成車159万5000円、フレームセット39万6000円

 第3世代となった「BIG.NINE」シリーズは、近代クロスカントリーのレースシーンの変化に対応するため、ヒルクライム性能はそのままにテクニカルなトレイルやハイスピードのダウンヒルに対応するためのアップデートを施しています。

「なんでも出来るマウンテンバイク」というコンセプトはそのままに、今までよりも出来ることの楽しさが広がった、というわけです。

 主な特徴は以下の通りです。

・29×2.4インチまで拡大されたタイヤクリアランス:快適さとグリップを拡張。

・先進的なジオメトリーコンセプト:キャパビリティを持ちながらアグレッシブなトレイルでの走りにも対応。

・ドロッパーシートポスト対応:最高峰のワールドカップのクロスカントリーでも有効な装備として強く支持されている機構を導入。

メリダ「BIG.NINE TR 8000」(2024年モデル)はトレイルライディングにフォーカスした設計。フレーム素材にCF3カーボンを採用(フレーム単体重量は約1100g)。価格(消費税10%込み)は93万5000円(完成車)
メリダ「BIG.NINE TR 8000」(2024年モデル)はトレイルライディングにフォーカスした設計。フレーム素材にCF3カーボンを採用(フレーム単体重量は約1100g)。価格(消費税10%込み)は93万5000円(完成車)

 また、メリダのエンデューロモデルで採用されている、サイジングとジオメトリーのコンセプトを「ビッグ・ナイン」にも導入し、シートアングルはこれまでよりも1.8°立った75.3°となり、ヒルクライムでフロントホイールをコントロールしやすくなっています。クロスカントリーコースで現れる、ローリングしていくようなダウンヒルに焦点を当てたジオメトリーです。

 サイズ選びの概念は、ライドスタイルへの適合性を重視しています。MTBはライドシーンによって適したジオメトリーがあり、メリダではフィッティングの基準をリーチに合わせて考えた「AGILOMETER(アジロメーター)」サイジングシステムを採用しています。

 従来は身長のみでフレームサイズを選択していたところを、ライディングスタイルに合わせて選択することが可能です。

 ロングリーチでの安定性を選ぶか、ショートリーチでの機敏性を選ぶか、あるいはバランスのとれた中間を選ぶか、ライダーの好みに対応しています。

【画像】2024年モデルのメリダ「BIG.NINE」シリーズを詳しく見る(13枚)

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Writer: 山本健一

サイクルジャーナリスト(人力バイクのほう)。ジャーナリスト歴20年、自転車競技歴25年の公私ともに自転車漬け生活を送る。新作バイクレビューアー、国内外レースイベントやショーの取材、イベントディレクターなど、活動は多岐にわたる。

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