【MotoGP第19戦カタールGP】中上貴晶選手「予想通り」の苦戦で決勝レース19位
MotoGP第19戦カタールGPが2023年11月17日から19日にかけて、カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで行なわれました。中上貴晶選手(LCRホンダ・イデミツ)は決勝レースを19位でゴールしています。
苦戦続きの今シーズン、少しでも良い形で締めくくりたい
MotoGP第19戦の舞台となるカタールGPは、2007年以降、通常はシーズンの開幕戦として行なわれてきました。しかし、開催地のルサイル・インターナショナル・サーキットの路面を含む改修工事により、2023年シーズンは11月にスケジュールされました。カタールGPは夜間に行なわれるナイトレース。このため、セッションも夕方からスタートする、特殊なタイムスケジュールとなります。

再舗装された新しい路面を走るという条件は、全てのライダーにとって同じことです。しかし、中上貴晶選手(LCRホンダ・イデミツ)は初日から苦戦しました。理由は、ホンダのMotoGPマシンが抱え続ける課題、リアのグリップ不足です。中上選手は転倒が多いライダーではありませんが、初日に1回、予選でも1回、転倒を喫しています。
転倒の影響で状況はさらに難しくなり、予選は22番手。スプリントレースでは、それに加えてタイヤ選択のミスもあり、パフォーマンスを発揮できず、18位。翌日の決勝レースについては「タイヤチョイスについては迷いがないので、いいレースができると思います。最低でもポイント圏内(15位)。自分としても納得のいくレースにしたいです」と意気込んでいましたが、スタートポジションからほとんど順位を上げられず、19位に終わりました。
厳しい状況から抜け出すことができないまま、週末を終えたのです。
ただ、中上選手はカタールGPが順調な週末にはならないだろうとも考えていました。
「今年の(マシンの)状態から、いろいろ考えて、苦戦してしまうサーキットだろうとは思っていましたが、やはりスピードがなかなか出せなかったです」と、中上選手はMotoGP.comのインタビューで語りました。

「決勝レースも、中盤まではスピードが出せなくて苦しんでいました。ただ、終盤の残り5~6周あたりからバイクのフィーリング、フロントの信頼度が、なぜか急激に良くなったんです。たぶんガソリンが減ったからだろうと思うのですが……。最終ラップで(自己ベストタイムである)1分53秒台のタイムをマークしました」
「良かった面もあるのですが、バイクのフィーリングが序盤、中盤、終盤と劇的に変わったので、次のバレンシアに向けて、今回の貴重なデータをもう一度見直していきます。バレンシアで良い(シーズンの)締めくくりとなるように、チームと精一杯頑張っていきます」
次戦、MotoGP第20戦バレンシアGPは、2023年シーズンの最終戦です。11月24日から26日にかけて、スペインのリカルド・トルモ・サーキットで行なわれます。苦戦が続く今季ですが、少しでも良い形でシーズンを締めくくり、2024年につなげたいところでしょう。
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。





