石畳や路面電車の線路も滑らず力強く加速! リスボンでBMW電動CE02が機動力の高さ見せつけた!!【速報】
動きの良い前後サス
電動らしく、最大トルクは1000rpmと早い段階で発揮。体感的にも、停止からのスタートダッシュが鋭く、ストップ&ゴーを繰り返す街乗りはもっとも得意とするところ。身のこなしが軽く、キビキビ走ります。

リスボンの旧市街はアップダウンが多く、狭い路地がほとんど。スペースがあれば、クルマが隙間なく縦列駐車され、残された走行スペースは実質1~1.5車線分しかないところが珍しくありません。
石畳の道が多く残り、さらに路面電車のための線路も敷かれています。トラムの分岐点では線路が複雑にクロスし、そこを二輪車で斜めに横切るのは恐怖心を感じるほどですが、前後14インチと大きめのホイール径と、ソフトに動くインナーチューブ径37mmの倒立式フロントフォークのおかげで、ハンドルをとられることなく、レーンチェンジもぐいぐい敏速におこなえます。
空転せず力強くダッシュ!
強い駆動力をスタート時から発揮する電動バイクですから、停止状態や極低速からの発進ではスロットルワークに気をつけなれけばなりません。
最初のうちは慎重になっていましたが、150mmと図太いリヤタイヤは空転せず、しっかり路面を捉えて食いつくではありませんか。

フロント同様、リヤサスペンションもしなやかに動き、路面追従性に優れるのとともに、トラクションコントロールがすべてのモードで働き、タイヤをスリップさせません。
「FLOW」や「SURF」でも加速はシャープで気持ち良く加速しますが、もっともアグレッシブな「FLASH」に切り替えても、スロットルワークで神経質になる必要はありません。EVならではの強烈なダッシュを、滑りやすい環境であるにも関わらず堪能できるのです。
都会で発揮する機動力の高さ
行き止まりで、Uターンができないほどの狭い道に迷い込んでも、リバースモードが車体を簡単に後退させてくれるのも、電動ならではの強みになっているでしょう。
車体が軽いので、両足をバタバタさせて後ろへ下がるのも容易いですし、押して歩くのも面倒ではありません。

交通量が多く、複雑に路地が入り組むリスボンが国際試乗会の舞台に選ばれたワケも合点がいきます。こうした軽快性とすばしっこさが『CE 02』の持ち味で、都会で活かせる機動力の高さを我々ジャーナリストらにBMWの開発チームは味わってほしいのです。
もちろんABSを搭載。減速時は「FLOW」と「FLASH」で回生ブレーキが働き、エンジンブレーキの役割を果たします。
「FLASH」モードでは強力に回生ブレーキが効き、低速走行ならブレーキレバーを握らずともアクセルを戻すだけで、かなりの速度を落とすことができたことも報告しておきましょう。
充電は家庭用電源で可能
気になるのは走行可能距離です。WMTCモードで95kmと発表されています。リスボンではバッテリー消費に気遣うことなく、加減速を繰り返し、3段階のグリップヒーターも容赦なく使用。電源を入れたまま、しばらくナビ画面を操作するなどしましたが、60kmの走行を終えてもバッテリーはまだ21%の残量がありました。
この時点でスマートフォンのアプリでは、残り18kmの走行が可能であると表示。さらにバッテリー残量が少なくなれば、「低電力モード」に切り替えるためのメッセージが表示され、任意で設定することができます。
ハンドル右のボタンでシートのロックを解除でき、簡単にシートを取り外すことができます。シート下には、12Vリチウムイオンバッテリーを前後に2つ積んでおり、充電状態はメーター画面やスマホのアプリでいつでも確認することができます。

充電ポートは車体の左側にあり、保護キャップを外すとコネクターが姿を見せました。バッテリーを車体に積んだまま、専用の充電ケーブルを用いて、家庭用コンセントにてチャージが可能。クイックチャージャーにより、もし日本の家庭用100V電源を使った場合、140分で80%、210分で100%の満充電ができます。
都市高速もこなす巡航力
先導ライダーが案内してくれた試乗コースは、迷路のような旧市街も走りましたが、クルマの流れの速い幹線道路も走りました。

そこで気づくのは、ストリートバイクとみくびれない車体の落ち着きと安定感があり、高い速度域でのクルージングも快適にこなすことでした。
スペックを見たとき、最高速度は100km/hに満たないので、交通の流れが速いシーンではどうなのか心配もありましたが、加速力に長け、クルマの流れをリードできます。
首都高など、都市高速道路なら問題のないレベルと考えられます。首都圏や名古屋・大阪・福岡など、日本の都市部で乗るにはうってつけではないでしょうか。
ポルトガルにて試乗したBMW Motorradの新型EV二輪車『CE 02』、まずは速報でお伝えいたしました。

Writer: 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。



















