知ってる?雪国に縦型信号機が多く設置されている理由
一般的に「信号機」と聞けば、赤青黄の灯火が横型にレイアウトされたものを思い浮かべる人が多いと思います。しかし、北海道や東北地方、北陸などでは「縦型」の信号機が多く設置されています。いったいなぜ、信号機が縦型になっているのでしょうか。
なんだこれ!?縦型の信号機にはどんなメリットが?
自動車用信号機と言うと、横長の四角形に左から青・黄・赤の灯火がついたものを思い浮かべる人が多いでしょう。しかし日本には、上から赤・黄・青の灯火がついている、縦長レイアウトの信号機も存在します。
その多くは北陸や東北、北海道などに設置されています。いったいなぜ、一部の地域では縦型の信号機が採用されているのでしょうか。

縦型信号機が設置されている地域に共通しているのが、冬に大量の積雪を記録する、いわゆる「豪雪地帯」であることです。
関東などでよく見られる横長信号機だと、灯火上にあるカバーに雪が積もってしまい、信号機が故障したり灯火の色が識別しにくくなるといったデメリットが発生します。しかし縦型信号機にすることで積雪面積を少なくし、上述のデメリットが生じるのを防いでいるという訳。
また信号機への影響だけでなく、信号機が設置されている支柱が雪の重さによって歪んだり折れたりしてしまうのを防ぐ効果もあるようです。

近年採用されている信号機の多くには、寿命が長く省エネルギー効果も高いといった理由から、LEDライトが搭載されています。
警察庁が公表する情報によると、令和5年3月末現在、全国の車両用灯器は約127万灯、歩行者用灯器は約104万灯で、合計約231万灯。このうちLED式信号灯器は約159万灯。信号灯器全体に占める割合は約69%で、都道府県別に普及率を確認してみると最も普及率が高いのは東京都で、車両用・歩行者用ともに100%となっています。
一方、普及率が最も低いのは北海道で、車両用が32.9%、歩行者用が32.7%と、どちらもかなり低い数値です。実際、北海道の信号機のほとんどには、LEDライトではなく白熱電球が採用されています。

これは、LEDライトが従来の白熱電球よりも発熱量が少ないことから、信号機に付着した雪が溶けにくくなってしまうことが要因。
風が強く吹きすさぶ日に雪が降ると、灯火に雪が付着してしまい、色が識別しにくくなってしまいます。前述のように、発熱量が少ないLEDライトだと雪が溶けるのに時間がかかってしまいますが、白熱電球を採用した信号機であれば灯火に付着した雪が溶けやすいため、視認性が確保しやすくなるという訳です。









