北欧デザインでスポーティな走り!! ハスクバーナ「ヴィットピレン401」「スヴァルトピレン401」が初の全面刷新
ファッションバイクの枠を超越した、本格スポーツシングル!
この日も晴天。スペインらしい青空に向かって、まずは「ヴィットピレン401」を走らせます。発進時は少しだけスロットルを大きめに開けるとスムーズな加速を得ることができます。走行中は3500回転以上をキープするようなイメージで走ると、スロットル操作に対して車体が忠実に反応。1万1000回転まで上昇する高回転型エンジンなので、頻繁にギアチェンジをしてベストな回転を探してあげる乗り方がオススメです。

まだキャリアの浅いライダーにとっては、そんな操作が不安になってしまうかもしれませんが心配は無用。アップ&ダウンに対応するクイックシフターが装備されているので発進と停止時、あとは小さな路地やUターンの時以外ではほとんどクラッチ操作が必要ないのです。
WP製サスペンションはよく動き、乗り心地も上々。ライディングポジションも自然でライダーは常にリラックスして乗ることができます。気温が低いことと、タイヤが冷えていたこともあり、ラウンドアバウトではたまにメーター内でトラクションコントロールの介入を示すランプが光りますが、その感触はとても自然でした。
スペインの街並みを眺めながら郊外へ。欧州の試乗会は峠に入るとペースがグンと上がります。すると使うべきエンジン回転数がワンステップ上になり、イメージとしては6000回転以上をキープする感じです。扱いやすさを求めるなら3500回転以上をキープし、速さを求めるなら6000回転以上を使う感じです。
驚いたのは、「こんなペースで走れるのか!?」というステージまですぐに行けてしまうところ。それは北欧デザインのおしゃれなバイクの振る舞いとは思えないほどのスポーツ性です。ライダーの操作にどこまでも応え、素早い向き変えも、高いコーナリングスピードも、高回転キープの走りも全てを許容してくれます。

2台を何度も乗り換えながらの試乗では「ヴィットピレン401」の方がわずかに運動性は高い印象ですが、ブロックパターンのタイヤを履く「スヴァルトピレン401」も、とてもスポーティです。どちらもハイペースで走れることに変わりはありません。
「シングルスポーツの面白さとは何か?」その答えをこの2台が持っているのです。このスタイルのバイクでワインディングを自由に走り回る姿は少し違和感があるかもしれないのですが、デザインやファッション性と走りのギャップを楽しめるバイクとして無二の存在だと思います。
このスタイルとパワー、そして電子制御やハンドリングを考慮すると、両モデルとも価格(消費税10%込み)79万9000円はかなり頑張っていると思います。
ファッション性とスポーツライディングの両立。その似ても似つかない2つを、ハスクバーナは「ヴィットピレン401」と「スヴァルトピレン401」で実現したのです。
独創的なデザインだけでなく、そこにスポーツを組み合わせる発想はとてもクリエイティブ。この柔軟で自由な発想が、未来のカフェレーサーやスクランブラー、そして趣味性の高いスポーツバイクの形を作っていくのだと思います。
Writer: 小川勤
1996年にエイ出版社に入社。2013年に二輪誌『ライダースクラブ』の編集長に就任し、様々なバイク誌の編集長を兼任。2020年に退社。現在はフリーランスとして二輪媒体を中心に執筆を行なっている。またイベントレースも好きで、鈴鹿4耐、菅生6耐、もて耐などにも多く参戦。現在もサーキット走行会の先導を務める。






















