スポーツ、クルーズ、クールさの三位一体。インディアンモーターサイクル「101スカウト」は良質なファンバイクだった

伝統のクルーザースタイル、しかしその走りはスポーツバイク!?

 存在感のある専用グラフィックを纏った「101スカウト」。ビキニカウルがスポーティなルックスを醸します。低いシートとフォアードコントロールで足を前に伸ばすようなライディングフォーム。5インチのライザーに載せられた肩幅よりも少し広いハンドルバーに手を伸ばすと、なるほどクルーザーだな、と思わせます。

走りだせば249kgという車重は感じさせず、エンジンはスムーズ。市街地でも乗りやすい印象
走りだせば249kgという車重は感じさせず、エンジンはスムーズ。市街地でも乗りやすい印象

 エンジンはスムーズ。排気音は先代の2本出しから1本になったサイレンサーから明確なパルス感が伝わります。振動ではなく音でVツイン感を乗り手に届ける手法です。

 丸型単眼のメーター内にはTFTモニターにアナログメーターが表示されます。スポーツ、スタンダード、ツアーという3つのライディングモードは、レスポンシブルにもマイルドにもアクセルレスポンスを調整してくれます。

 重心が低く安定感があり、249kgという車重は取り回し時こそ重たいものの、走り出すと意識することはありません。低速からスムーズな「101」のエンジンは、市街地でも乗りやすい印象で意外と気軽。

 ライディングフォームは特徴的なものですが、それでも身長183cmの私(筆者:松井勉)だと手足に余裕があるので一体感もあるのです。

 ブレーキはスポーツバイク的にシュッと効くタイプで、素直なコントロール性を持っています。力を込めれば130サイズの太いフロントタイヤを路面にしっかりと押しつけます。その時のサスペンションの動きも見事。吸収力があり、しなやかに動きます。リアサスペンションも同様のフィーリングで、良い足だな、と実感します。

想像以上のスポーティな走り。クルーザーをスポーツバイクに仕立て上げた新感覚のファンライドが楽しめる
想像以上のスポーティな走り。クルーザーをスポーツバイクに仕立て上げた新感覚のファンライドが楽しめる

 試乗コースは山岳のワインディングへ。ここでペースを上げると、加速の鋭さが増してきます。

 エンジンは回すほど軽くパワーを引き出すタイプ。マフラーからの音も心地良いスポーツサウンドで、カーブに向けて車体を傾けても手応えのある向き変えを楽しめます。いや、攻めるレベルで走ってみても想像以上に走る!

 ステップ下側のバンクセンサーこそ着地するバンク角ですが、マフラーや車体下部から派手に火花を散らすことはめったにありません。ワインディングで遊べるクルーザーです。

 スポーツバイクとしてまとめた「101スカウト」。これは新発見でした。

 アメリカでの売価は1万7000ドルをわずかに切る1万6999ドル。現在の円ドルレートなら国内の価格は270万円程度か、ソレを下回るのか……と想像がつきますが、「スカウト」シリーズのトップモデルであり。乗ったら欲しくなる楽しさに、私はグっときたのです。

 走りに振ったパッケージ。日本の道ではどうなのか、楽しみです。

【画像】インディアンモーターサイクル「101 Scout」(2025年型)の詳細を画像で見る(14枚)

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Writer: 松井勉

モーターサイクル関係の取材、 執筆、プロモーション映像などを中心に活動を行なう。海外のオフロードレースへの参戦や、新型車の試乗による記事、取材リポートを多数経験。バイクの楽しさを 日々伝え続けている。

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