どういう意味か説明できる? 曖昧になってしまいがちなバイク用語5選

バイク界隈にはさまざまな専門用語、いわゆる「バイク用語」がありますが、バイクに乗り始めたばかりの人や教習所を卒業してかなり経つ人などは、記憶が曖昧になってしまい自信をもって説明できないという人も居ると思います。そこで、改めてバイク用語の意味を解説します。

「押しがけ」、「すり抜け」どういう意味?

「押しがけ」や「すり抜け」、「取り回し」や「ライポジ」、「スリップサイン」など、どの言葉も耳にしたことはあっても、意味は曖昧に覚えているという人はいませんか?

 とくに、すり抜けやライポジといったワードはバイクでしか使うことがない言葉なので、バイクに乗り始めたばかりの人にとっては馴染みがないかもしれません。

 ではこれらのバイク用語は、それぞれどのような意味をもつ言葉なのでしょうか。

「押しがけ」は、バッテリーが上がってしまった場合などにエンジンをかける方法の一つでレース用バイクなどでも使われる
「押しがけ」は、バッテリーが上がってしまった場合などにエンジンをかける方法の一つでレース用バイクなどでも使われる

 まず「押しがけ」は、バッテリーが上がってしまった場合などにエンジンをかける方法の一つです。

 バッテリーが上がってしまっても、エンジンをかけることができる車種は多く存在しますが、走行するためにギアチェンジが必要なバイクの場合、押しがけが有効な方法。

 端的に言えば、「バイクを押しながらエンジンをかける方法」を押しがけと呼びますが、ギア付きのバイクにしか適応しないため、スクーターなどのAT車は押しがけをすることができません。

 また、近年販売されている「インジェクション車」と呼ばれる、多くの部品がコンピュータによって電子制御されているバイクは、ギア付きであっても押しがけできないとされています。そのため、バッテリーを上げることのないよう、日頃からメンテナンスをしておくことが重要です。

「すり抜け」は、渋滞している道路や信号待ちをしているクルマの横を走行し、交差点の先頭にでるなどの行為
「すり抜け」は、渋滞している道路や信号待ちをしているクルマの横を走行し、交差点の先頭にでるなどの行為

 次に「すり抜け」は、渋滞している道路や信号待ちをしているクルマの横を走行し、交差点の先頭にでるなどの行為をさします。

 道路交通法ではすり抜けという言葉は使われていないため、「追い抜き」または「追い越し」として扱われることが一般的。

 道路交通法第28条には「追い越す際には右側を走行する必要がある」旨が表記されているので、並んでいるクルマの左側からの追い越しは、違反行為となります。

 ほかにも、他の車両の間に割り込むなどの行為や、黄色い中央線をまたいでの追い越しも禁止。また、追い抜き禁止エリアなど、すり抜けができない場所も多く存在するため、初心者ライダーは公道を走行する前に、改めて追い越し・追い抜きについて復習しておくと良いでしょう。

 もしすり抜けに対して取り締まりを受けた場合、違反点数は1点から2点、反則金は5000円から7000円が科せられ、どのようにすり抜けをしたかによって違反点数や反則金は異なります。

 追い越し違反に追加で割り込み等違反が加算されることもあるため、ツーリング先などの土地勘のない場所でのすり抜け行為は、極力避けたほうが良いでしょう。

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