どんな効果があるか知ってる? 強風からライダーを守る風防とは
風を切って走行するのはバイクの楽しみ方の一つではあるものの、走行風によってライダーの疲労が蓄積しやすくなるのも事実。しかし「スクリーン」を装着すれば、少しは疲労が軽減されるかもしれません。スクリーンには、いったいどのような効果があるのでしょうか。
走行中の風がキツい…そんな時に役立つ「スクリーン」とは?
心地よい風を全身に感じながらバイクで走ることは、ライダーならではの楽しみの一つ。しかし、走るシチュエーションや人によっては、その風が運転の妨げになったり、わずらわしく感じることも少なくありません。
そんなバイクの運転時に活躍するアイテムが「風よけ」です。「スクリーン」や「ウインドシールド」とも呼ばれ、標準で装備されている車種もありますが、装着されていない場合はオプションで別途購入して取り付けなければなりません。
SNS上では、取り付けた人から「もっと早く装着すればよかった」「防風なしには戻れない」といった声も見られるようですが、カウルやスクリーンにはどのような効果があるのでしょうか。
スクリーンには、風が身体に直接あたるのを防ぎ、疲労を軽減してくれる効果があります。
ライダーは走行中に身体に空気抵抗を受けると、風圧に耐えようと無意識のうちに全身に力が入るため、筋肉に負担がかかり疲労が蓄積しやすくなります。とくにツーリングなどの長時間の運転や高速道路で高い風圧を受けるようなシーンでは、ライダーにかかる負担は大きくなる傾向があります。
そういった場合でも、風よけを装着すれば走行中の風の流れが分散され、身体にあたる空気抵抗を軽減させることができます。そのため、長時間の走行や高速道路の走行時などに、風防の効果をよりハッキリと体感できるはずです。
また、風圧が身体に与える影響は筋肉の疲労だけではありません。
長時間の運転で風を身体に受け続けると体温が下がりやすくなります。とくに冬場の冷たい走行風は体温を奪うので、余計なエネルギーを消費して疲れの原因になることも。しかし、スクリーンは身体に冷たい風があたるのをブロックしてくれるので、運転中の寒さを抑え防寒の役割も期待できるというわけです。
そのほかにも、走行中に前方から打ちつける雨が身体に与える影響も減らしてくれます。スクリーンの大きさにもよりますが、頭より下の身体の前面をある程度ブロックしたり、ほかのクルマが巻き上げた水しぶきによって濡れるのを軽減できたりなども、風防の効果の一つです。
加えて、飛び石や虫が顔や身体にあたるのも防いでくれます。どちらも走行中は目視で確認して避けることはほぼ不可能なうえ、運転中に大きい物があたると事故につながるおそれがあり大変危険です。スクリーンは、こうした予期しない飛来物の激突から身を守ってくれます。