【MotoGP第15戦インドネシアGP】中上貴晶選手、新しい空力デバイスで完走、理解を深める

MotoGP第15戦インドネシアGPが、2024年9月27日から29日にかけて、インドネシアのプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・サーキットで行なわれました。MotoGPクラスにフル参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(イデミツ・ホンダLCR)は、スプリントは17位、決勝レースは12位でした。

ポジティブにとらえて日本GPへ

 MotoGPは第15戦インドネシアGPからフライアウェイラウンドに突入しました。インドネシアGPでは、中上貴晶選手(イデミツ・ホンダLCR)に土曜日から新しい空力デバイスが投入されました。前戦のエミリア・ロマーニャGPでは数が十分ではなかったために、中上選手はそれを使用できなかったのです。

【MotoGP第15戦インドネシアGP】中上貴晶選手(#30/IDEMITSU Honda LCR)
【MotoGP第15戦インドネシアGP】中上貴晶選手(#30/IDEMITSU Honda LCR)

 土曜日からこれまでとは異なる空力デバイスを使うということは、メリットもあり、デメリットもありました。

 土曜日の走行は、午前中のフリープラクティス2のあとすぐに予選が行なわれ、その後、15時からスプリントレースというスケジュールです。新しい空力デバイスに十分に慣れる時間がないまま、スプリントレースを迎えることになったのです。

 中上選手は新しい空力デバイスについて、MotoGP.comのインタビューで「従来のものよりも、多少フィーリングは良いです。旋回性に関しても向上しているフィーリングはあったので、ポジティブなフィーリングはあったんですけど……」と、前向きなコメントをしていました。それだけに、そのパッケージで走る時間が足りなかったことが悔やまれます。

「(ホンダの)3人と比べて、正直、まだまだ探っている状況です。まだ理解しきれていない部分はあります、ただ、セッションをこなしていけば自信も上がってくると思います」

新しい空力デバイスで、スプリントレース、決勝レースを完走した
新しい空力デバイスで、スプリントレース、決勝レースを完走した

 スプリントレースは17位で終えた中上選手ですが、決勝レースは9名のライダーが転倒したこともあり、11番手でゴールしました。ただ、中上選手のフロントタイヤの空気圧がオフィシャルサプライヤー(ミシュラン)推奨の範囲よりも下回っていたため、結果に16秒加算のペナルティが科されました。

 中上選手のインドネシアGPのレースウイークは慌ただしいものになりましたが、空力デバイスへの理解は、確実に深まったようです。

「今日はいろいろ走りながら理解も深まったし、改善しないといけない点ははっきりしました。ポジティブではあるものの、今日はすごく難しいコンディションでしたね。もうちょっとうまく走りたかった部分もあるなか、限界を感じましたし。ザルコと同じ位置くらいまでは行きたかったので不完全燃焼感はありますが、きちっと完走して新しいウイングの感触はつかめたので、まずはポジティブにとらえたいと思います。日本GPを迎えるのはすごく楽しみです」

 インドネシアGPではホンダとして、少しの光がありました。中上選手のチームメイト、ヨハン・ザルコ選手(カストロール・ホンダLCR)が、今季の自己ベストリザルトである9位でゴールしたのです。これはホンダとしての今季ベストリザルトでもありました。

 次戦第16戦は日本GPです。10月4日から6日にかけて、栃木県のモビリティリゾートもてぎで行なわれます。中上選手にとって、レギュラーライダーとして最後の母国グランプリとなります。

【画像】2024年シーズンのMotoGPクラスに臨む中上選手を見る(5枚)

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Writer: 伊藤英里

モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。

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