【インタビュー】「ファンティック」がロードレースMoto2に参戦した理由、ナゼMoto3ではなく?
ファンティックはなぜMoto2に参戦したのか? その狙いは?
ファンティックの歴史は、1968年に始まりました。始まりの地は現在のヴェネト州ではなく、イタリア北部のロンバルティア州バルザーゴです。1970年代から1980年にかけてはトライアルやエンデューロといったオフロードのモータースポーツに精力的に参戦してきました。1995年には不振に陥り、一時的に工場の操業が停止しましたが、新しいオーナーによって2004年に再スタートしました。現在、ファンティックはモトクロス世界選手権、エンデューロ世界選手権、ダカール・ラリーなどに参戦しています。日本では「MOTORISTS(モータリスト)」が、ファンティックの輸入総代理店です。

そんなファンティックが、2023年、オンロードのモータースポーツの世界に進出したのです。その舞台が、ロードレース世界選手権のMoto2クラスでした。この参戦の目的について、副社長のマリアーノ・ロマーノさんに尋ねました。
「私たちは、新しい製品ラインナップであるストリート用ネイキッド、スポーツバイクを発売することになりました。この製品をヨーロッパ、アジア、南アメリカ、アメリカなど、世界中で販売するために、販促を行なうことを目標としています。Moto2は、私たちのブランドをプロモートするための最高の方法のひとつです。私たちの目的は、レースを私たちの全ての製品活動の中心とすることです」
現在、ファンティックの製品ラインナップは、「RALLY(ラリー)」、「MOTARD(モタード)」、「CABALLERO(キャバレロ)」、「ENDURO(エンデューロ)」、「MOTOCROSS(モトクロス)」がありますが、ここにネイキッド、スポーツバイクが加わる、そしてそのオンロードバイクのプロモーションを、Moto2参戦によって行なう、ということです。
ファンティックのホームページに掲載されているニュースにも、イタリアGP前にファンティック・レーシングのカネト選手とカルデラス選手がファンティックの本社を訪れた際に、「2024年下半期にお目見えするファンティック初のネイキッド、スポーツバイク、“Stealth”と“Imola”を目にした」と書かれています。








