壊れている訳じゃない!? 近年のバイクのヘッドライトがオフに出来ない理由とは
バイクのヘッドライトがエンジンをかけると同時に点灯し、消せない仕様になっていることに疑問を感じたことはありませんか?いったいなぜ、バイクのヘッドライトは常時点灯しているのでしょうか。
バイクのヘッドライトが常時点灯している理由とその背景とは
近年のバイクのヘッドライトはエンジンをかけると同時に点灯し、消せない仕様になっています。いったいなぜ、バイクのヘッドライトは常時点灯しているのでしょうか。
ヘッドライトの常時点灯が義務化されたのは、1998年に施行された道路運送車両法の改正によるもので、その背景には交通事故防止のための安全対策が深く関係しています。
常時点灯が義務化される以前に生産されていたバイクには、ヘッドライトのON/OFFのスイッチが備わっていました。そのため夜間だけライトを点灯するのが一般的でしたが、1980年代にバイク事故が大幅に増加。
それにともなって日本自動車工業会などの主導のもとおこなわれた、「バイクは昼間もライト・オン!」と呼び掛けたPR活動が、ヘッドライト常時点灯義務化への大きな一歩になったとされています。

そもそもバイクはその車体の小ささからクルマに比べて視認性が低く、特に交差点や右左折時の事故が多いことが問題視されていました。
そこで、バイクのヘッドライトを常時点灯させることで他の車両や歩行者にバイクの存在をより早く認識してもらい、事故のリスクを減らす狙いがあったというわけです。
ちなみに、実際に日中ヘッドライトを点灯することで、バイクの事故が13%減少したという調査結果も出ています。
さらに、ライトが点灯しているバイクは運転中の注意喚起にもつながるため、他のドライバーにとっても走行環境がより安全なものとなります。
これによって、バイク運転者自身が安心して走行できるだけでなく、他の道路利用者にとっても安全な空間を提供することが可能です。

一方で、「ライトが常時点灯していると、球切れやバッテリーの寿命が早まるのでは?」という疑問を抱く人もいるでしょう。
確かにライトを長時間使用することで、電球やバッテリーに負担がかかるのは事実です。しかし近年の技術革新によって、ライトの寿命や消費電力は格段に改善されており、LEDライトの普及はその代表例といえるでしょう。
LEDライトは従来のハロゲンランプに比べて耐久性が高く、消費電力も抑えられるため、常時点灯による負担はほとんどありません。
なお、ライトの消灯機能を追加したり改造したりすると、車検に通らなくなる可能性があるので注意してください。
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バイクのライトが常時点灯しているのは、視認性を向上させ事故を防ぐための重要な安全対策で、こうした規制はライダー自身の安全だけでなく、周囲の人々の安全も守るために設けられています。
ちなみにクルマに関連する動きではあるものの、1970年代以降には「デイライト(昼間点灯)」という考え方に基づいて、世界各国でクルマのヘッドライトを昼間でも点灯させる動きが広まったこともありました。
バイクのヘッドライトがなぜ常時点灯となっているかについては、こういった背景を理解することで、その必要性に納得できるのではないでしょうか。









