まだ間に合う!? 2025年の「マン島TTレース」いつからはじまる? スケジュールは?

1907年から続く現存する世界最古のバイクレース「マン島TTレース(Isle of Man TT Races)」が、今年も5月26日(月)から6月7日(土)にかけて開催されます。

レースウィークのはじまりは5月下旬から

 1907年から続く現存する世界最古のバイクレース「マン島TTレース(Isle of Man TT Races)」が、2025年も5月26日(月)から6月7日(土)にかけて開催されます。

1907年から歴史が続く「マン島TTレース」のスタートシーン。今も昔と変わらず「タイムトライアル」形式のレースなので、1台ずつスタートする(写真:小林ゆき)
1907年から歴史が続く「マン島TTレース」のスタートシーン。今も昔と変わらず「タイムトライアル」形式のレースなので、1台ずつスタートする(写真:小林ゆき)

 TTレースは「ツーリスト・トロフィー」の略で、もともとガソリンエンジンのクルマやバイクの燃費も含めた性能競争のレースとして始まりました。

 当時はレース専用のサーキットが存在せず、短い距離であれば競馬場や砂浜などを使っていた時代。現在では特種に感じる「公道レース」の形式を、TTレースは今でも保っています。

 1949年からはロードレース世界グランプリ選手権シリーズ(現在のMotoGP)の一戦として、また世界GPから外れてからは現在のワールドスーパーバイク(WSBK)の元となるTT-F1クラスを創設するなど、2輪ロードレースにおいて重要な地位を築いているのがマン島TTレースです。

 現在の開催クラスは、以下の5クラスです。

「スーパーバイクTT&シニアTT(事実上のスーパーバイクTTレース2だが、レースウィーク最終戦となるためリスペクトを込めて往年の最高峰クラスの名前で呼ばれている)」主に排気量1000ccの4ストローク4気筒エンジン車

「スーパースポーツTT」主に排気量600ccの4ストローク4気筒エンジン車

「スーパーストックTT」主に排気量1000ccの4ストローク4気筒エンジンの無改造マシン

「サイドカーTT」主に排気量600ccの4ストローク4気筒エンジンのTT-F2エンジンを積んだサイドカー

「スーパーツインTT」排気量650ccの4ストローク2気筒エンジン車

 レースは1周60kmのTTマウンテンコースをクラスによって4周から6周し、各クラスともウィーク中に2レースずつ行われます。

 レースウィークの日程は、前半が予選ウィーク、後半が決勝レースウィークとなっています。

 コロナ禍以前の決勝レースは1日おきでしたが、コロナ禍以降は生配信や短期間滞在の観戦客向けにマン島の法律を改正して日曜日開催ができるようにしたり、最終レースをマン島の祝日の金曜日ではなく土曜日開催に変更するなどして、2日開催+1日休息日という日程になりました。

 TTレース29勝目を挙げ、マン島TTレース歴代1位の記録を更新中のマイケル・ダンロップ選手(35歳、英国・北アイルランド)は、EWC(世界耐久ロードレース選手権シリーズ)にも参戦。順調にライディングが仕上がっていると思われます。

 小・中排気量クラスが得意なダンロップ選手ですが、まだ4勝しかしていないシニアTTレースで勝利を勝ち取れるのかが注目です。

 また、ダンロップ選手に記録を更新されるまで現役最多勝利記録を持っていたベテランのジョン・マクギネス選手(53歳、英国・イングランド)は、今年もホンダUKから参戦。昨年もシングルフィニッシュするなど十分な実力を保っているとともに、後進の育成の役割も担っています。

 気になるスケジュールは以下の通りです。

5月
26日(月)フリー走行&予選
27日(火)~30日(金)予選
31日(土)スーパースポーツTTレース1、サイドカーTTレース1

6月
1日(日)スーパーバイクTTレース
2日(月)休息日
3日(火)スーパーストックTT レース1、スーパーツインTT レース1
4日(水)スーパースポーツTTレース2、サイドカーTTレース2
5日(木)休息日
6日(金)スーパーストックTTレース2、スーパーツインTTレース2
7日(土)シニアTTレース

マン島はツーリングコースとしても人気で、島外から愛車でやってくるライダーも多い。ギャスリー・メモリアルと呼ばれる地点にて(写真:小林ゆき)
マン島はツーリングコースとしても人気で、島外から愛車でやってくるライダーも多い。ギャスリー・メモリアルと呼ばれる地点にて(写真:小林ゆき)

 さて、一生に一度はマン島TTレースを生で観たい、と考えている人もいることでしょう。マン島は大ブリテン島またはアイルランド島から飛行機かフェリーで渡ります。

 飛行機の場合は、大ブリテン島からはロンドン(ヒースロー、シティ、ガトウィック)、バーミンガム、ブリストル、エジンバラ、リバプール、マンチェスター、アイルランド島はダブリンから、イージージェット社やローガンエア社(一部は英国航空のコードシェア便)が飛んでいます。

 フェリーの場合は、大ブリテン島からはヘイシャムまたはリバプール、アイルランド島からはブルファストまたはダブリンからスチームパケット社の定期航路があります。

 日本からマン島へのルートでもっとも多いのは、ロンドン・ヒースロー空港に飛行機で飛んでロンドンシティかガトウィックに移動。そこから飛行機でマン島に飛ぶか、ヒースロー空港から電車かバスでリバプールに移動し、フェリーで渡る方法です。

 マン島TTレース観戦客の7割がリピーターと言われ、宿の予約は1年前には埋まってしまうほどの人気ですが、TTのグランドスタンドに近い首都ダグラス以外であればまだ予約できる宿や民泊もあります。

 また、ここ数年は「グランピング」が充実しており、キャンプ場で快適に泊まれる施設も増えたので、根気強く探せば今からでも予約が間に合うかもしれません。

 さすがに今年は現地に飛べないという人には、生配信があります。「TT+」はインターネットで予選やレースの生配信があるほか、過去のアーカイブや事前情報、いろいろな選手のインタビュー動画などを見ることができます。

 気になる価格は23.99ポンド(4月11日現在4586円)となっています。英語による配信ですが、約1000人近くの撮影スタッフを1周60kmのコースに配備しての迫力ある走行シーンは一見の価値があります。

 マン島TTレースは戦後の日本の復興を担った二輪車産業のホンダが世界を目指してその後の躍進につながったレースでもあります。118年の歴史の行方に注目です。

【画像】バイク近っ!! 公道をすごい速さで駆け抜ける!! マン島TTレースの模様を画像で見る(10枚)

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Writer: 小林ゆき(モーターサイクルジャーナリスト)

モーターサイクルジャーナリスト・ライダーとして、メディアへの出演や寄稿など精力的に活動中。バイクで日本一周、海外ツーリング経験も豊富。二輪専門誌「クラブマン」元編集部員。レースはライダーのほか、鈴鹿8耐ではチーム監督として参戦経験も。世界最古の公道バイクレース・マン島TTレースへは1996年から通い続けている。

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