女性や10代のライダーも活躍する身近なアマチュアレース!? 有望なライダーを育成する登竜門、筑波ロードレース選手権「JP250」クラスとは?
全国各地のサーキットでは、様々にクラス分けされてたバイクのアマチュアレースが開催されています。今回は筑波サーキットで行われている筑波ロードレース選手権の見どころについて、自身も参戦経験のある後藤武さんが解説します。
250ccクラスのスポーツモデルが繰り広げるバトル
バイク乗りの方には、レース観戦の経験が無い方もいるかと思いますが、プロライダーによる競技はもちろんですが、実は実際に見に行くととても面白いのがアマチュアレースです。
今回も筑波ロードレース選手権2025年第一戦のお話をさせていただくことにしましょう。前のレポートではS80やTC250/400といった、メチャクチャにマニアックなクラスを取り上げましたが、今回はストリートを走っている皆さんにも身近に感じていただけるであろうJP250について紹介させていただこうと思います。

JP250は、普段我々が街で目にすることの多いミドルクラスのスポーツバイクで争われるレースです。第一戦ではホンダ「CBR250RR」、ヤマハ「YZF-R3」、カワサキ「Ninja ZX-25R」、KTM「RC390」が参加していました。
このレースは、参加する人たちの費用の負担を抑え、イコールコンディションで戦うことができるように出場できる車両と改造範囲が限定されています。使用できるタイヤもダンロップのワインメイク。だからタイムも拮抗していて、激しいバトルで観客を楽しませてくれます。
今回のレースではCBR250RRがトップを独占しそうだったんですけど、ここに食い込んできたのが中原美海選手。YZF-R3で3位・表彰台に立ちました。
中原選手はアジアロードレース選手権などにも参戦経験がある23歳の女性ライダーで、ご自身のXによると2025年は筑波ロードレース選手権にフル参戦する様子。もしかして今年の筑波ロードレース選手権に行ったらCBR250RR勢を蹴散らして表彰台の一番高いところに立つ中原選手の姿を見ることができるかもしれません。
高回転型のエンジンでストレートが伸びるCBR250RRや4気筒のZX-25Rに対し、中速トルクでコーナーの立ち上がり加速で勝負するYZF-R3でどんな戦い方をするのかが気になるところ。RC390も速いマシンなので上位争いに加わってくるかもしれません。

CBR250RRドリームカップとの混走
今回のレースではJP250とCBR250RRドリームカップが混走でした。CBR250RRドリームカップは、JP250よりさらに改造範囲が少なくなっているのでレース入門者に人気があります。当然ポテンシャル的にはJP250のほうが高いんですが、ドリームカップ仕様のマシンで総合でも中位に食い込んでくるライダーたちもいます。
ちなみにJP250は、全日本ロードレース選手権にも組み込まれているので、その気になれば戦いの舞台を全日本に移すこともできますし、ST600にステップアップを考えているライダーもいます。つまり入門向けのレースというだけでなく、これからの有望なライダーを育成する登竜門的なクラスにもなっているのです。
そんな若いライダーたち(10代もいます)に混ざって、数々のレースで活躍してきたベテランがバトルしていたりします。深く知れば知るほど面白くなってくるレースなんです。
たぷん一度観たら250スポーツバイクの速さと激しい戦いにビックリすることは確実。「レースに出てみたい」と思ってしまうかもしれません。
Writer: 後藤武
クラブマン誌や航空雑誌の編集長を経て現在はバイク、食、飛行機などのライターと
して活動中。飛行機とヘリの免許を所持しエアレースのTV解説も担当していたことも。2スト、旧車、V8のアメ車など多数所有。




