苦戦したのはチームメイトとの体格差!? 「もっと食べろ」と言われたEWC開幕戦 ル・マン24時間レース前編!! レーシングライダー石塚健のレースレポート
国内外で活躍するレーシングライダーの石塚健選手が参戦したフランスのブガッティサーキットで行われたEWC開幕戦 、ル・マン24時間レースをレポートしてくれました。
チームメイトとの体格差に苦戦するのも耐久レースの難しさ
皆さんこんにちは! レーシングライダーの石塚健です。
今回は2025年4月17日から4月20日にフランスにル・マンにある、ブガッティサーキットで開催されたFIM 世界耐久ロードレース選手権の開幕戦、ル・マン24時間に参戦してきたので、そちらのレポートを書いていきたいと思います。
現在はレースの4日後で無事日本に帰国して、レースを振り返りながらこの記事を書いています。
今シーズン最初のレースレポート! それでは行ってみましょう。
レース2週間前となる4月1日と2日に行われた公式テストでは、2日間とも天候に恵まれ、天候不良の多いル・マンとは思えない程の快適な気候の中、順調にテストをこなしていくことができました。
そこからレースウィークまでの2週間、時折小雨がぱらつくことがあってもほとんど毎日快晴だったため、フィジカルトレーニングやランニングなどを行い、体調を整えていきました。
ちなみに今回の滞在は、チームオーナーであるジュリアン宅に居候させてもらい、レースに向けての作戦会議や確認事項など、毎晩のように話し合いを実施。
ジュリアンがオフの日は、チームメカニックも一緒に観光地に出かけたり、MotoGPの中継を見たり料理をしたりと、楽しい時間を過ごすことができました。

しかし、ここまで天気が良かったものの、レースウィークは連日曇りのち雨予報で、レース日の予想は荒れ模様。レースウィーク初日となる月曜日の朝にチームメンバーがワークショップに集まり、いよいよサーキットに向けて出発しました。
そして到着後、すぐに搬入作業がスタート。走行初日となる火曜日の朝は予報通りの雨が降り、走り出しはウエットコンディション。
チームの方針でひとりのライダーにつき5周程しか走行できませんでしたが、悪くない感触を得ることができ、週末の天気を考えると、非常に貴重な走行機会になったと思います。
午後には太陽が出て、コースはドライコンディションに。個人的にテストから抱えていたライディング面での課題と足りていなかったコース攻略に取り組みつつ、ライダー4人でマシンセットアップの擦り合わせをしていきました。
ライダー4人ともかなり体格が違っていて、それぞれが感じているフィーリングに違いが出る部分が多く、難しさを感じる場面が多々ありました。
簡単に言えば2人が重量級、2人が軽量級な上に、それぞれ身長が大小と、4人ともそれぞれ体格が大きく違うのです。ちなみに僕の身長は上から3番目ですが、体重はぶっちぎりに軽かったので、監督から「もっと食べろ!」と言われました(笑)。
水曜日は車検と装備のチェック。午後からはル・マン市街地でのパレードイベントが行われ、ファンとの交流を楽しみました。その後はライダーとチーム監督で、公式ブリーフィングに参加。走行はなかったものの、長い一日となりました。

木曜日は午前中に2時間のフリープラクティスがあり、午後からは予選1回目となるQ1がスタート。予選は各ライダー20分間のタイムアタックをして、チームの中の上位2人のベストラップの平均が結果となり、グリッドが決まります。
自分の走行順は3番目のライダーレッド。コースに真っ先に出て行き、自己ベストを更新する1分38秒台前半を記録したものの、ライバルも手強く7番手となりました。
翌日も朝から雨がパラつきましたが、予選までにはなんとかドライに。
攻められている感覚はあるものの、いまいち予選バイクとの相性が合わなかった事に加え、ペースの速くないライダーに巻き込まれるなど、中々リズムが取れずQ1のタイムを更新する事はできませんでした。
チームの予選順位はクラス6番手で通過。タイム的には上位2チームが若干抜けているものの、コンマ数秒以内に何チームもが入るという、かなり接戦の予選となりました。
そして迎えた決勝日。この日も朝から雨が降り、サーキットはフルウエット状態。そんな中での土曜日の15時に24時間レースがスタート! ということで、前編はここまで!
次回の後編では、ル・マン24時間決勝レースの模様をお伝えしますので、楽しみにしていてください。それではまた!
Writer: 石塚健
(レーシングライダー)埼玉県出身の30歳。3歳からポケットバイクに乗り始め、ロードレースというオートバイ競技に参戦。現在は世界各国で活躍できるライダーを目指して日々、活動中。 2019年から、ヨーロッパでおこなわれる「FIM CEV REPSOL Moto2ヨーロピアンチャンピオンシップ」への挑戦を開始。2025年は「FIM 世界耐久選手権」に、フランスのDafy-RAC41-Hondaより参戦し世界タイトルを目指します。自身のチームも立ち上げ「鈴鹿8耐」にも参戦! スポンサー募集中です! 応援よろしくお願いします。









