ポールポジションまで0.1秒の大接戦! 悔しさ残るEWC開幕戦 ル・マン24時間レース前編 レーシングライダー大久保光のレースレポート
レーシングライダーの大久保光選手が参戦した「世界耐久ロードレース選手権 開幕戦ル・マン24時間レース」のレポート前編をお伝えします。
予選は惜しくもクラス2位!
皆様こんにちは。レーシングライダーの大久保光です。4月末になり日本に帰国してきました。
本来でしたら鈴鹿8耐のテストまで帰国の予定はなかったのですが、急用ができてしまい帰国となりました。日本はとても暖かく、心地よい風が流れていてとても穏やかな気持ちになれる気がします。
今はこの記事を、学生の頃からたまに寄ったりしていた(といっても前々のオーナーさんの時)喫茶店で書いています。
この喫茶店は昔からバイクカフェ的なところで、多くのライダーさんに親しまれているお店です。私が住んでいるモルドバやヨーロッパの気候も気持ちいいのですが、やはり日本の初夏の気持ちよさには勝てません。
そんな感じで日本を少し満喫しているところですが、今回は4月に行われた世界耐久選手権第1戦、フランスのル・マン大会について書いていきたいと思います。

事前テストから調子の良かったチームエトワールは、レースウィークの練習走行ではさらにマシンのセットアップを詰めていくことに専念。
今回ル・マンのレースに初めて参戦する伊藤元治選手を積極的にコースで走れるようなスケジュールを作って、テストを進めていきました。
伊藤選手は今回のレースが海外、そして世界選手権での初レースだったので、チームや他のライダーがなるべくサポートをしていき、気持ちよく走ってもらえるようサポート。全日本ロードレース選手権ではST1000クラスに参戦しているトップライダーなだけあって、海外の路面にもすぐに対応することができ、タイムはもちろんのことアベレージタイムもしっかりと上げてくれました。
今年のチームメイトで唯一、昨年のル・マン24時間レースに参戦した奥田恭介選手も第4ライダーとして的確な走りと意見を共有してくれたおかげで、私と渡辺一樹選手がセットアップで悩んだ時も、良い相談役となってくれました。
予選は木曜日に1回目、金曜日に2回目の合計2回で行われ、4人のライダーのうちチーム内で速かった上位2人のタイムのアベレージタイムが予選タイムとなり、スタート時のグリッド順が確定します。
タイヤの使用本数制限もあるため、4人全員がアタックすることができないために、今回は私と渡辺一樹選手がアタックライダーを担当。
今回は私がブルーライダーということで(昔でいう第一ライダー)、予選は最初の出走となりました。

しかし20分の予選の中で、うまくクリアラップを取ることができずに思うようにタイムを伸ばすことができずに予選1回目を終了。その後は無事に全ての予選が終わり、その日はそのままナイトプラクティスが行われました。
ナイトプラクティスでも、なるべく伊藤選手に暗い時間を走ってもらうべく、走行開始直後のまだ日が落ちていないタイミングで、私が走ることとなりました。
その間には、事前にデータロガーで予選の反省点と金曜日の予選2回目に向けての練習をしっかりと行い、タイムよりも、しっかりと自分に必要な乗り方を考える時間に注力。
予選2回目も晴天となり、ドライコンディションで行われました。2回目は1回目の反省を活かし、あまり集団になっていないところを狙ってタイムアタックを決行。その作戦はうまくいき、予選1回目よりも0,8秒タイムを縮めることに成功し、目標タイムを達成することができました。
予選終了後ピットに戻るとチームが拍手で迎えてくれ、後はチームメイトに託すのみ。渡辺選手は木曜日の予選1回目で好タイムを記録しており、イエローグループトップタイムだったため、予選2回目で更なる更新が期待されましたが、まさかのマシントラブルによりタイムアタックできませんでした。
そういった事情もあり、結局0.1秒もない僅差でポールポジションを逃し、クラス2番手で予選を終えます。
この練習走行から予選までは全て快晴でしたが、決勝が始まる土曜日から天候が崩れる予報となっており、この時点では誰もが予想していなかった波乱のレースが遂に幕を開ける事となります。レースの内容に関しては、また次回! お楽しみに!









