ひと口サイズで揚げてあるのは珍しい 美味しいアジフライを求めて走る旅 京都の醤油蔵をリノベした『醤食堂』の料理が絶品だった!!
アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。京都府宮津市で見つけた趣のある食堂『醤食堂(ひしおしょくどう)』を訪れました。
旅の途中で見つけた素敵な食堂、どれも食べたくなる料理ばかり
美味しいアジフライを求めて、筆者(増井貴光)が訪れたのは京都府の日本海側にある宮津市です。愛車のハーレー「ロードグライド」で、鳥取方面から久しぶりに丹後半島をのんびり走ってきました。

半島の西側に琴引浜という鳴き砂の砂浜があります。ここには琴引浜掛津キャンプ場があり、何度か来たことがあります。砂浜でキャンプができるだけでなく、海岸に露天風呂まである最高のキャンプ場です。
今回は思いつきで走って来たのでキャンプ道具も無く、テント泊は諦めることになって残念過ぎます。また来なきゃなぁなどと思いながら国道178号で半島をぐるっと周り、「伊根の舟屋」で有名な伊根の街が望める海岸で休憩します。
走るのが楽しくて気付けばもう昼も過ぎ、ハラヘッタと食欲モード発動です。「道の駅 舟屋の里 伊根」に立ち寄ってみるものの観光客でいっぱい、食堂は列ができています。これは昼ごはんを食べられる気がしません。
スマホで調べてみると、比較的近くに素敵な食堂を発見しました。念の為電話をしてみると席が空いているということなので、予約して向かいます。
10分ほどで「醤食堂(ひしおしょくどう)」に到着です。シックな佇まいでいい感じの食堂です。駐車場は広く、グループツーリングで訪れてもまったく問題無さそうです。バイクを停めて店に入ります。
建物自体は古いのですが、綺麗にリノベーションされています。店の方に訊いてみると、元は歴史のある醤油の醸造所だったそうです。食堂になっている建物は醤油蔵で、建てられたのは明治だそうです。
「醤食堂名物!! 日替!!」のメニューを見ると、最初の「脂のりのり天然桜ぶりまみれ丼」が筆者的にかなりヒットです。近くの漁港から直接買い付けているということで、魚が新鮮なことは間違いないです。
他にも、ひらまさ、かます、さば、すずきなど、どれも美味しそうです。そして定食メニューの最後に書かれているのは「もったいないけど…アジフライとミニ造り定食」じゃないですか! 「アジフライ」の前に「もったいないけど…」とあるのは、フライにするにはもったいないほど新鮮だから、だそうです。
そんなアジフライがあるとなると筆者的には外せませんが、「脂のりのり天然桜ぶりまみれ丼」にもかなりの勢いで後ろ髪を引かれています。お造りも付くということで泣く泣く諦めて「アジフライとミニ造り定食」をお願いします。それにしても見れば見るほど食べたくなる料理が多いです。

定番メニューには海鮮だけでなく肉もあるんだなぁと、メニューや醤油蔵だった建物を見ているうちに「アジフライとミニ造り定食」が出来上がってきました。
一口サイズに切って揚げたアジフライが、タワーのように積み重なっています。付け合わせはサラダで、沖縄産の自然塩が添えてあります。アジフライはこの塩で食べるのがおすすめだそうです。もちろんソースも出してもらえます。これにミニ造り盛り、小鉢、ご飯、味噌汁、漬物が付いて「アジフライとミニ造り定食」です。漬物も大将の手作りだそうです。
お約束通り、アジフライからいただきます。食べやすいようにと一口サイズに揚げられていて揚げ色は濃いめです。
まずは何も付けずにいただきます。サクっとした歯触りに、脂が乗っていながら締まった身の歯応えが良い感じです。おすすめの沖縄の塩で食べると鯵そのものの味と塩の甘みがマッチしてなかなかの美味しさです。試しに刺身用の醤油もつけてみましたが、これもまた合う。他の店とは一味違うアジフライです。
お造りは、鯖のきずし、黒鯛、マトウ鯛の3種盛りです。「きずし」は関東で言うところの「しめさば」です。マトウ鯛はダイビング中に見たことはあったのですが、食べるのは初めてです。淡白ですが、かすかに甘味があって美味しい。黒鯛は同じく甘味があって歯応えがあります。
どれも美味しい! これは他の料理も食べてみたいなぁと思いながら「アジフライとミニ造り定食」を完食しました。
「醤食堂」は、もともと大阪で割烹をされていたそうですが、昨年(2024年)に丹後半島の宮津市で開店したそうです。鮮度の高い海鮮と、大将ご夫妻のセンスが光る、美味しい料理が食べられる店です。
「脂のりのり天然桜ぶりまみれ丼」も食べたいし、また来なければと思いつつ、再び走り出す筆者でした。
■醤食堂(ひしおしょくどう)
所在地:京都府宮津市長江945
営業時間:11時~14時、17時~21時(木曜定休)
※営業時間、休日は変更となる場合があります

Writer: 増井貴光
旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110

















