8年間生産され続けたホンダを代表する名車のひとつ「CB750FOUR」シリーズ最終「K」の完成度とは
「DREAM CB750FOUR」は、ホンダを代表する名車のひとつです。世界一のバイクを目指して開発されて大ヒットモデルとなり、8年間に渡り生産されました。国内販売の最終型は、1977年の「K7」と呼ばれる「CB750FOUR-K」でした。
「SOHCナナハン」エンジンを搭載する、シリーズ最終型
ホンダを代表する名車のひとつ「DREAM CB750FOUR」は1969年に発売され、たちまち大ヒットとなり日本のみならず欧米でも驚異的な販売台数を記録しました。

毎年のようにモデルチェンジを繰り返し、国内では8年間販売されました。「ドリームCB750フォア」と呼ぶモデル名はホンダでは通称であり、それとは別に、機種記号があります。
初期型の1969年式の機種記号は「CB750K0(ケイゼロ)」で、モデルチェンジごとに「K1」、「K2」、「K3」と進み、国内最終型は「K7」でした。
「K0」から「K6」までの通称は「ドリームCB750フォア」ですが、1977年式の最終型「K7」は「CB750FOUR-K」となっています。
この年はホンダの持つ排気量750ccクラス車のラインナップが「CB750フォアK」に加え、1975年に加わった、よりスポーツ性を高めたヨーロピアンイメージの「ドリームCB750フォアII」、さらにホンダマチック機構を装備したオートマ・ナナハンの「エアラ」も含め、「ホンダビッグバイクトリオ」が形成され、それぞれの個性を分かりやすく表す車名が必要でした。
初期型「K0」以来、最終型「K7」となる「CB750フォアK」まで、モデルチェンジのたびに改良が施されました。「CB750フォアK」では、トレードマークのひとつである4本マフラーがプロテクターの無いすっきりした新デザインになり、メガホン4本出しは出力特性はもちろん、加速時の騒音も意識して設計されています。
タイヤはゆったりした乗り心地と重厚感ある「GL1000」と同じサイズが採用され、フロントは3.50-19、リアはホイールサイズが18から17インチに変更された4.50-17となっています。
また先進のメカニズムとして、「CB750フォア」の誕生時に量産市販車では初採用となった前輪の油圧式ディスクブレーキに加え、後輪も油圧式が採用されました。
加速ポンプ付きのキャブレター、燃料タンクの給油キャップは埋め込み式に変更し、シートはライダーとパッセンジャー両方が乗り心地の良い段付きタイプとなっています。
その他にも、インジケーターを中央部に集中したメーターやハロゲンヘッドランプなどまで見直されています。

現在の中古車市場では当時の販売価格を上回るケタ違いのプライスタグが付き、名車「DREAM CB750FOUR」の最終型なので「当時も今も人気があり……」と言いたいところですが、実際には初期型に近い方が人気が高い傾向があります。
「CB750フォアK」が発売される前年までに、ホンダ以外の国内メーカーの750ccクラス車はDOHCエンジンを搭載していました。SOHCエンジンだった「CB750フォアK」は時代遅れとなった感があり、より高性能で新鮮なバイクへ人気が移行していきます。
SOHCエンジンの直系となるナナハンは、1977年の「CB750フォアK」が最終型となり、翌年にはDOHC16バルブエンジン(1気筒あたり4バルブ)を搭載した「CB750K」が登場し、新世代の「CBナナハン」へとバトンが渡されました。
ホンダ「CB750フォアK」(1977年型)の当時の販売価格は48万9000円です。
■ホンダ「CB750FOUR-K」(1977年型)主要諸元
エンジン種類:空冷4ストローク並列4気筒SOHC2バルブ
総排気量:736cc
最高出力:65PS/8500rpm
最大トルク:5.9kg-m/7500rpm
全長×全幅×全高:2285×880×1185mm
始動方式:キック/セルモーター併用
燃料タンク容量:19L
車両重量:255kg
フレーム形式:ダブルクレードル式
タイヤサイズ(F):3.50H19-4PR
タイヤサイズ(R):4.50H17A-4PR
【取材協力】
ホンダコレクションホール(栃木県/モビリティリゾートもてぎ内)
Writer: 柴田直行
カメラマン。80年代のブームに乗じてバイク雑誌業界へ。前半の20年はモトクロス専門誌「ダートクール」を立ち上げアメリカでレースを撮影。後半の20年は多数のバイクメディアでインプレからツーリング、カスタムまでバイクライフ全般を撮影。休日は愛車のホンダ「GB350」でのんびりライディングを楽しむ。日本レース写真家協会会員









