右直事故が急増中!! 起こさないためにバイクにできる対策とは

交差点での右折車と直進バイクの衝突、いわゆる右直事故が増加しています。一体なぜ、このような事故が繰り返されてしまうのでしょうか。

バイクに潜む身近なワナ「右直事故」とは?

 2025年4月28日未明、岐阜県養老町で中型トラックとバイクの衝突事故が発生しました。

 この事故では、バイクを運転していた20歳の女性が命を落とすという、非常に痛ましい結果となっています。

 そんな交差点で右折車と直進バイクが衝突する事故は「右直事故」と呼ばれ、ライダーにとって重大なリスクとなっています。

 警察庁が発表した2023年の交通事故統計によれば、バイク乗車中の死亡事故のうち、相手がクルマだった割合は96.8%にのぼります。

 なかでも「右折対直進」の構図による事故の増加が目立ち、特に右直事故ではおよそ9割のケースでバイク側が直進していたとされています。

 こうした背景を踏まえると、交差点における事故は、バイクの立場からも無視できない深刻な課題であることがわかります。

右直事故はバイクの視認性に関する錯覚やドライバーの判断ミスが主な要因
右直事故はバイクの視認性に関する錯覚やドライバーの判断ミスが主な要因

 右直事故が起こる原因はさまざまですが、バイクの視認性に関する錯覚やドライバーの判断ミスが主な要因として挙げられます。まずひとつ目は、バイクがクルマの死角に入り、対向右折車から見えにくくなるケースです。

 とくに交差点が渋滞している場合、直進車が右折車に道を譲ることで、直進バイクの存在が見落とされる状況が生じます。

 このようなケースは「サンキュー事故」と呼ばれることもあり、右直事故の典型例とされています。

 ふたつ目の要因としては、バイクが視認されていても「距離や速度を誤って判断される」こと。バイクは車体が小さいため、対向車から見ると遠くにいるように錯覚されることがあり、ドライバーが実際の距離や接近速度を正確に判断できないことがあるそうです。

 実際に土木計画学研究・論文集に掲載された論文「直進二輪車に対向する右折車運転者の認知判断及びギャップ利用特性」でも、直進してくるバイクに対して、右折車は本来より短いタイミングで右折してしまう傾向があると指摘されています。

 そんな右直事故を防ぐためには、バイクの特性への理解と交差点進入時の慎重な行動が求められます。

右直事故は交差点に限らず、右折して入る駐車場の入口などでも起こり得るため、注意が必要な場面は多岐にわたる
右直事故は交差点に限らず、右折して入る駐車場の入口などでも起こり得るため、注意が必要な場面は多岐にわたる

 自分が優先道路を走っている場合でも他車の動きをよく観察し、交差点では一度スピードを緩めて周囲を確認するなど、常に安全確認を怠らない意識が重要。

 さらに右直事故は交差点に限らず、右折して入る駐車場の入口などでも起こり得るため、注意が必要な場面は多岐にわたります。

 また、バイクの運転中には、ライダーの錯覚が要因となる危険な場面も少なくありません。

 たとえば、追い越しの際に追い越すクルマが自分に近づいているように錯覚したり、大型車のテールランプが遠くにあるように見えたりするケースが起こっています。

 これらは判断ミスや過信を招き、重大な事故に発展することがあるため、バイクに乗る際には錯覚について理解し、十分に気を付けるようにしてください。

 その上で夜間走行時にはハイビームを積極的に使用し、自らの存在を早めに知らせるといった工夫も効果的。

 装備面でも、ヘルメットやプロテクターといった安全装備は、万一の事故に備える重要な備えとなります。

 いかに自分が注意深く運転していても、他のクルマの行動を完全に予測することはできません。

 だからこそ、可能な限りの備えと慎重な運転を習慣付けることが、自らの命を守る最大の対策となります。

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