やっぱり雨か…… とにかく天気に翻弄された5日間 【マン島TTレース2025】予選ウィークの状況は?
現存する世界最古の公道バイクレース、「マン島TTレース(Isle of Man TT Races)」が、2025年も5月26日の月曜日から6月7日の土曜日まで開催されています。天気に翻弄された予選ウィークの状況をお伝えします。
予選ウィークは天気に翻弄された5日間となった
現存する世界最古の公道バイクレース、「マン島TTレース(Isle of Man TT Races)」が、2025年も5月26日の月曜日から6月7日の土曜日まで開催されています。金曜日までの前半は予選ウィークですが、今年は変わりやすい典型的な“マンクス・ウェザー”となり、刻々とスケジュールが変更されました。

初日の26日(月)は本来、ニューカマー(初参戦)ライダー&サイドカーの先導走行周回から始まり、各クラスのフリープラクティス(練習走行)、続いて予選1が行われるはずでしたが、先導走行が始まって間もなく降雨があり、以降の予定が中止になりました。
翌27日(火)は予選2回目の予定でしたが、前日中止になったフリープラクティスに振り替えられ、28日(水)にようやく予選1回目が行われました。
1000ccクラスのスーパーバイクTTとスーパーストックTTは、ともにホンダとBMW Motorradが拮抗。昨年に引き続き「CBR1000RR-R FIREBLADE」と「M 1000 RR」との争いになりそうです。
BMW勢は最多勝利記録を持つマイケル・ダンロップ、昨年のシニアTTの覇者であるデイビー・トッド、スーパーバイクTT優勝のピーター・ヒックマン、ホンダ勢は2019年のシニアTTで優勝したディーン・ハリソン、その弟のネイザン・ハリソンが好調です。
さまざまなメーカーが入り乱れて混戦模様なのがスーパースポーツTTです。レギュレーション上、排気量600ccの4気筒マシンを中心に、「ネクストジェネレーション」レギュレーションで636や3気筒の765、2気筒の955、4気筒でもスズキ「GSX-R750R」は走れるという多種多様なクラスとなっています。
予選1回目ではドゥカティのマイケル・ダンロップ、ホンダのディーン・ハリソン、カワサキのジェームズ・ヒリアー、トライアンフのピーター・ヒックマン、ヤマハのマイク・ブロウン、スズキのジェイムズ・ハインドらが上位に入りました。
29日(木)は雨と霧で走行中止。30日(金)にようやく天候に恵まれ、午後のセッションは無事に行われました。
しかし夜のセッションはスーパーバイクTTとスーパーストックTT混走のセッションが始まって10分ほどしたころで転倒による赤旗中断となり、そのまま降雨で走行中止となりました。
本来は決勝レースがスーパースポーツTTレース1から始まる予定だった31日(土)は、サイドカーTTレース1とともに後日に振り替えられることになり、予選セッションが行われることになりました。
しかし、この日も天候が刻々と変わり、遅延に次ぐ遅延の発表が続きました。なんとか午後1時半にセッションがスタートし、スーパーバイクTT&スーパーストックTTと、サイドカーTTが走りましたが、サイドカーTTがスタートしたところでマウンテンエリアが降雨となり途中から先導走行に切り替わりました。
そこで、本来スーパーバイクTTレースが予定されていた6月1日(日)がさらに予定を変更して予選セッションに振り替えることになりました。

スーパーバイクTTとスーパーストックTTは、やはりBMWとホンダの争いとなりました。
スーパースポーツTTはホンダのディーン・ハリソン、ヤマハのマイク・ブロウン、トライアンフのマイケル・エバンス、カワサキのジェイムズ・ヒリアーなどが予選上位に、スーパーツインTTはアプリリアのポール・ジョーダン、ヤマハのアダム・マクリーン、カワサキのマイク・ブロウン、パトンのデイビー・トッドなどが上位となっています。
サイドカーは昨年レース1、2ともに制覇したライアン&カラム・クロウ兄弟組が今年も好調を維持しています。新たなパッセンジャー、パトリック・ロズニーと組むこととなったサイドカー世界チャンピオンのベン・バーチャル組がどこまで迫るかが注目です。
マン島TTレースはクローズドサーキットで行われるような一斉スタート方式ではなく、1台ずつ10秒ごとにスタートするタイムトライアル方式のレースです。
ソロ(サイドカー以外)はゼッケンナンバー20番まで順にスタート、それ以降は予選結果によるグリッド順となりますが、スタート位置はレースの行方にさほど影響ありません。
TTレースの予選結果は、あくまで選手やマシンの好調・不調の目安を見るためのものなのです。
6月1日夜現在、決勝レースの予定は6月2日(月)に1日目としてスーパーバイクTTを6周から4周に、サイドカーTTレース1は3周のまま、スーパースポーツTTレース1は4周から3周に減らして開催予定です。
以降の予定は天候によって今後変更の可能性がありますが、以下の通りとなっています。
6月3日(火)
・スーパーストックTTレース1(3周)
・スーパーツインTTレース1 (3周)
6月4日(水)
・スーパースポーツTTレース2(4周)
・サイドカーTTレース2(3周)
6月5日(木)
・休息日
6月6日(金)
・スーパーストックTTレース2(3周)
・スーパーツインTTレース2(3周)
6月7日(土)
・シニアTT(6周)
Writer: 小林ゆき(モーターサイクルジャーナリスト)
モーターサイクルジャーナリスト・ライダーとして、メディアへの出演や寄稿など精力的に活動中。バイクで日本一周、海外ツーリング経験も豊富。二輪専門誌「クラブマン」元編集部員。レースはライダーのほか、鈴鹿8耐ではチーム監督として参戦経験も。世界最古の公道バイクレース・マン島TTレースへは1996年から通い続けている。







