雨・晴れ・曇り!! 天気全部盛りのスパウェザーとチームメイトとの体格差に苦戦したEWC第2戦 レーシングライダー石塚健のレースレポート
国内外で活躍するレーシングライダーの石塚健選手が参戦したベルギーのスパ・フランコルシャンサーキットで行われたEWC第2戦 、スパ8時間レースをレポートしてくれました。
スパウェザーとライダーの体格差に大苦戦
皆さんこんにちは! レーシングライダーの石塚健です。
今回は6月6日、7日に行われた、FIM世界耐久ロードレース選手権の第2戦、スパ8時間耐久レースに参戦してきたので、そのレポートをしていきたいと思います。
現在はレース後、無事日本に帰国してすぐに鈴鹿8耐のテストが行われたのですが、テストを終えた翌日に書いています。
8耐テストについても後ほどレポートしていきますので、お楽しみに! それではEWC第2戦の参戦レポート、行ってみましょう!

今回の舞台は、ベルギーのスパ・フランコルシャンサーキット。2023年、2024年に引き続き、自分にとって3回目のスパとなりました。
ちなみにスパ・フランコルシャンという名前が付けられたのは、ベルギーのアルデンヌ山地にあるスパ市とフランコルシャン村のちょうど間(またがっている)に位置するというのが由来。
今回は前戦のル・マン24時間レースとは違い8時間のレースで、耐久レースとはいえ24時間と比べるとだいぶ短めのスプリントに近い、速いペースでの争いになる事から、各チームどれだけ高いアベレージを刻めるかが鍵となります。
加えて今回は、木曜日にフリープラクティス、金曜日に2回の予選、土曜日に決勝とスケジュール自体がかなりコンパクトに設定されており、一早くサーキットを攻略し、ライダー各々がペースを上げバイクを仕上げていけるかが非常に重要となりました。
言わば、24時間よりもミスが許されないスピード勝負。チャンピオンシップを戦う意味でももちろん、自分達の力を改めて試すという意味でも、結果が欲しい、そんな1戦となります。
ピット機材の搬入はレースウィークの火曜日、水曜日。たっぷりと時間を使い、ピットやホスピタリティを作り上げていきます。
ライダーは装備類の準備や走行に向けたバイクのセッティング、データチェックやトラックウォーク等を行いました。
水曜日は車検、装備車検、メディア対応などを行い翌日に備える流れ。そして走行初日、走り始めは小雨が降るウエットコンディションでのコースインで、ライダー3人で1台のマシンを駆り、諸々確認していきます。

午後の走行は雨が降ったり止んだりを繰り返しながら、ハーフウエット、ドライ、ウエットとかなり変化の多い中でのテストとなりました。
満足に走行できなかった上に、バイクのフィーリングが芳しくなく、ピット内でのミーティングにも時間を費やしましたが、レースまでの時間が限られている中で、思ったようにセッティングが進まなかったことには少々焦りを感じます。
翌日の午前もフリープラクティス、そして午後からは各ライダーの予選がスタート。気温は低めでしたが路面はドライコンディション。このウィークでのタイムアタックは、このQ1が初めてのぶっつけ本番状態でしたが、思っていた以上のペースを作る事ができ、ラストラップに1分23秒台を記録。昨年EWCクラスでマークした自己ベストを1秒以上更新する事ができました。
とはいえ目標には一歩届かず。Q2に向けてライダー、チームと話し合いセッティングを変更しましたが、思ったようにフィーリングが改善されず、ライダーブルーのクリス選手はQ1に比べて1秒程タイムを落とす結果に。ライダーイエローのケビン選手はコンマ4秒更新、自分は僅かに更新できず、ライダーそれぞれがイマイチ振るわない予選となりました。
やはり今年のチームは3人のライダーの体型やスタイルが違う分、セッティングでいい所を取るのが簡単ではなく、誰がどこを妥協するかという問題がつきまといます。
これが耐久レースの面白い部分でもあり、難しい部分でもあるなと改めて実感する事になりました。
予選結果は、自分とケビン選手のベストが適用されクラス13番手。翌日は雨予報な事から、両方のコンディションでの解決策を探し、翌日を待ちました。
迎えた決勝日は、土曜日の12時30分にレースがスタート! ということで、前編はここまで。
次回の後編では、スパ8時間決勝レースの模様をお伝えしますので、楽しみにしていてください。それではまた!
Writer: 石塚健
(レーシングライダー)埼玉県出身の30歳。3歳からポケットバイクに乗り始め、ロードレースというオートバイ競技に参戦。現在は世界各国で活躍できるライダーを目指して日々、活動中。 2019年から、ヨーロッパでおこなわれる「FIM CEV REPSOL Moto2ヨーロピアンチャンピオンシップ」への挑戦を開始。2025年は「FIM 世界耐久選手権」に、フランスのDafy-RAC41-Hondaより参戦し世界タイトルを目指します。自身のチームも立ち上げ「鈴鹿8耐」にも参戦! スポンサー募集中です! 応援よろしくお願いします。









