残り3時間でマシントラブル!? EWC第2戦の決勝レースで起きたまさかの悲劇とは? レーシングライダー石塚健のレースレポート
国内外で活躍するレーシングライダーの石塚健選手が参戦したベルギーのスパ・フランコルシャンサーキットで行われたEWC第2戦 、スパ8時間レースをレポートしてくれました。
決勝レースも健在のスパウェザー
皆さんこんにちは! レーシングライダーの石塚健です。
今回は6月6日、7日に行われた、FIM 世界耐久ロードレース選手権の第2戦、スパ8時間耐久レースのレポート後編。決勝レースの模様をお伝えしていきます。それでは行ってみましょう!
迎えた決勝日。朝のウォームアップ走行はフルウエット状態でしたが、30分のセッションなのでひとり3周ずつ走行し、諸々の最終確認を行いました。
そしていよいよスタート時刻となる12時30分。スタートライダーはクリス選手が担当する事となり、決勝レースがスタートしました。

ライン上は乾きだしているハーフウエットなコンディション。13番手スタートから順調にポジションを上げ、6番手まで浮上する頃には次第に完全なドライコンディションとなり、次のケビン選手へ交代します。
ライバルチームの転倒離脱やトラブルもありましたが、SSTクラスは同一周回の上位7台での戦いとなっていきました。
そして自分へライダー交代をしてコースイン。ペースは自己ベスト付近で安定して走行でき、上位5台が一歩抜け出す形となります。
その後は再び雨が降り始めウエットでのレースになりますが、ポジションを4番手に上げ、表彰台圏内にジリジリ迫ります。
安定した走行を続け、スタートから5時間が経過しレースは残り3時間。ケビン選手がペース良く走行し、まもなく3番手を捉えるかというタイミングで事件が起こりました。
ピットでモニターを見ていると41番ストップの文字が表示され、まさかのエンジンブローでバイクが車検場に運ばれていきます。
すぐにバイクがピットに戻ってきましたが、1番恐れていたエンジントラブルで修復不可能という結果に。ル・マンの時のようにメカニック総出で修復にかかるかと思いきや、監督をはじめメカニックもみんな落ち着いた様子で、チームの雰囲気を見て「あ、これは終わったんだ」と察した瞬間でした。

本当に悔しく残念な瞬間でしたが、ここでリタイア。ウィークを通して好調とは言えず、決して万全とは言えない状況でのレースでしたが、それでも順調にポジションを上げていくことができ、表彰台が目の前に見えていただけにとても悔しいですが、エンジントラブルばかりはどうすることもできません。
前戦を含め、ここまでこのようなトラブルはテストでも一度も起きていなかったので、レース中に起きてしまった事が残念です。
しかし、今回もチームの持っている強さ、チームメイトの底力を感じることができ、頑張ってくれたチームのみんなに感謝したいと思います。そして日本から応援、サポートしていただいたスポンサー様やファンの皆様、本当にありがとうございました。
ということで次戦はホーム、日本の鈴鹿サーキットで行われる鈴鹿8時間耐久ロードレースです。
いよいよ今年より発足した、Kaedear Racing Teamの始動になります。
6月11日、12日には鈴鹿サーキットで8耐テストが行われ、そのテストがチームとしての初走行となりました。
また18日、19日に行われる8耐公式テストには、チームメイトのクリス選手、ケビン選手も合流してテストを行う予定です。
さらに、レースウィークにはフランスからRAC41メンバーも来日。Kaedear Racing RAC41 Hondaとして、SSTクラス優勝を目指して全力で戦います!
今回のスパで落としてしまったポイントは、必ず鈴鹿で取り返します。そしてチャンピオンシップを最終戦のボルドールに繋げられるよう、精一杯頑張りたいと思います。
鈴鹿8耐は今年も、唯一僕が参戦する国内レースになりますので、ぜひ現地で応援していただけると嬉しいです!
以上、EWC第2戦 スパラウンドのレポートでした! 応援ありがとうございました。
Writer: 石塚健
(レーシングライダー)埼玉県出身の30歳。3歳からポケットバイクに乗り始め、ロードレースというオートバイ競技に参戦。現在は世界各国で活躍できるライダーを目指して日々、活動中。 2019年から、ヨーロッパでおこなわれる「FIM CEV REPSOL Moto2ヨーロピアンチャンピオンシップ」への挑戦を開始。2025年は「FIM 世界耐久選手権」に、フランスのDafy-RAC41-Hondaより参戦し世界タイトルを目指します。自身のチームも立ち上げ「鈴鹿8耐」にも参戦! スポンサー募集中です! 応援よろしくお願いします。









