まるで天空の道!? 西日本で最も空に近い道路『UFOライン』を駆け抜ける 絶景グルメも堪能!!

高知県と愛媛県の県境に、空へ続くような道があります。標高1700mに迫る石鎚山脈の稜線をなぞるように伸びる「UFOライン」です。まさ天空の道とも言える圧倒的な絶景を自転車で駆け抜けました。

「UFOライン」とは?

 高知県と愛媛県の県境に伸びる「UFOライン」は、西日本最高峰である石鎚山を中心とした石鎚山脈の稜線、標高1700mに迫る絶景の「天空の道」です。その魅力を自転車で存分に体感してきました。

突如視界が開ける、「UFOライン」一番の絶景ポイント
突如視界が開ける、「UFOライン」一番の絶景ポイント

 そもそも「UFOライン」という呼び名は、高知県いの町と愛媛県西条市の間にある「町道瓶ヶ森線」の愛称で、標高1300~1700mの尾根道を走る全長約27kmの舗装道路です。

 標高1897mの日本三百名山および四国百名山のひとつに数えられる「瓶ヶ森(かめがもり)」の登山口を最高標高地点としたルートです。

 もともと、西日本最高峰の石鎚山(標高1982m)を中心とした石鎚山脈の稜線に沿って伸びることから、「雄大な峰が続く道」という意味で「雄峰(ゆうほう)ライン」と呼ばれていました。そして時を同じくして、この地で撮影された写真に未確認飛行物体が映ったことから、「UFOライン」という愛称が定着しました。

 ドライバーやライダー、そしてサイクリストたちにとっては「西日本屈指の絶景ルート」として親しまれています。

 東西に伸びるUFOラインで最大の感動を味わうなら、東から西へ向かって走るのがオススメです。東側の起点は「寒風山隧道」になります。西条市からアプローチする場合はトンネルを潜ったあと、いの町から登る場合はトンネルの手前が入口です。

 寒風山隧道までは、西条駅からは30km近く、伊野駅からは実に65km近く離れています。距離を考えると、愛媛側からのアプローチが一般的です。

 寒風山隧道の標高は約1200mで、UFOラインに入る前までに、本格的なヒルクライムが待っているので気合を入れて臨みます。補給ポイントが少なかったり、あっても土日のみの営業だったり不定期営業のこともあるので、補食と飲み物の準備は必須です。

 いよいよUFOライン本番となる急勾配登坂の中で、ときおり下りを挟みながら標高を上げていきます。険しい地形に道路を通していることから、トンネルが連続して現れます。特に「第三号隧道」は長く真っ暗で、ライトなしでは危険なレベルです。フロントライトの装備も必須です。

視界が開けた瞬間に最大の感動が!

 UFOラインに入ってから10kmほど、標高1600mとなるいくつもの難所を越えた先で、突如視界がバッと開けます。

 青空の下に笹原が広がり、その背後には岩がむき出しの険しい峰々があり、西日本最高標高を誇る山岳風景を目にすると、ここまでの長丁場の疲れがどこかに吹き飛んでしまいます。

 絶景ゾーンを抜けて、やがてたどり着くのがUFOラインの最高標高地点である「瓶ヶ森登山口」です。その先で目の前に現れるのが石鎚山で、西日本の最高峰の勇姿を目に焼き付けることができます。

絶景の中で出会えるグルメスポット

 最高地点から先に下っていくと現れるのが、2021年4月にリニューアルした「山荘しらさ」です。UFOラインの起点から21km地点にある、貴重な補給ポイントです。

グツグツと湯気をあげて提供される、「山荘しらさ」の具沢山スープカレー
グツグツと湯気をあげて提供される、「山荘しらさ」の具沢山スープカレー

 ここの一番人気は、グツグツと煮えたぎる状態で提供されるスープカレーです。大ぶりの野菜や肉がゴロゴロと入っています。標高は約1400mなので、季節によっては冷える山の中でいただく熱々のカレーは、心も体も芯まで温まります。ほかにもタコライスやカフェメニューなどが用意されています。

 休憩した後には大きな登り返しが続き、いよいよフィニッシュの土小屋(標高1492m)に辿り着きます。

 土小屋には「土小屋テラス」があります。ここにはジビエを活かした食事やソフトクリームなどのメニューが豊富で、UFOラインを走破した後のご褒美は何にしようか、迷ってしまいます。

 UFOライン方面の展望が開けているのも土小屋の特徴です。先ほど通過してきたUFOラインを遠くに見ることができます。自分自身の脚で走破した絶景ルートを噛み締めながら、ビッグライドを終えた喜びに浸ります。

 走行距離27kmのUFOラインは、そこに至るまでのヒルクライムも含めて、本当に走り応えのあるルートです。西条駅から挑むとすると、獲得標高は約2000mになります。

 さらに、土小屋からの帰路も長距離です。自分自身の体力に合わせて、しっかり計画を立てましょう。

※ ※ ※

 大きな苦労を上回る圧倒的な絶景が待っているUFOラインは、目の前の景色が開けた瞬間にすべてが変わる、まさに「劇的な展開」が待っており、そんな道はそう多くはありません。

「西日本一の絶景ロード」と称されるのも納得の天空の道へ、ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

【画像】これはスゴイ!! 標高1700mに迫る稜線の道『UFOライン』を見る(14枚)

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Writer: 才田直人

1985年生まれ。学生時代に通学用に購入したロードバイクをきっかけにトレーニングを開始。サイクルロードレースの全日本選手権参戦やフランスでの選手生活、国内での社会人兼選手生活を経て2023年に引退。日本だけでなく東南アジアなど自転車旅をこよなく愛し、現在はワーケーション自転車旅を続けている。専門的な知識と経験でTV出演やヒルクライムイベントのアテンド、講師なども務める。

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