あれ? 自転車のホイールにスポークが無い!? 向こう側が丸見えの不思議なDIYカスタムに反響
自転車が走るうえで、見た目以上に繊細で高度な仕事を担っているのがホイールのスポークです。それを魔改造で「見えなくしてしまった」DIYカスタム動画に注目が集まっています。
そもそもスポークの役割って何?
自転車のスポークは、リムとハブを結ぶ「見えない構造力学の芸術」とも言える存在です。その役割は多岐にわたり、見た目以上に繊細で高度な仕事を担っています。

スポークはハブから放射状に張られ、リムを引っ張る「張力」によってホイールの剛性と真円を保ちます。押す力ではなく、引っ張る力でリムを固定しているのがポイントです。つまりテントのロープのように張力バランスで成り立っています。
そして乗り手の体重や路面からの衝撃を、リムからスポーク、ハブ、フレームへと効率よく逃がします。特定の一点に負荷が集中しないよう、スポーク本数やパターンが設計されています。
スポークの張り方にはクロス組みやラジアル組みなどがあり、1本折れただけでもバランスが崩れるため、整備の面でも重要なパーツと言えるでしょう。
そんなスポークが「折れる」瞬間は、ホイールにかかる「見えないテンションの綱引き」のどこかに綻びが生じたときです。例えば、ある1本のテンション(張力)が強すぎる or 弱すぎると余計な負荷がかかり、金属疲労で徐々に破断してしまうこともあります。
また、ハブとの接点にガタつきや摩耗があると、曲げ応力が集中して根元からポキッ……と逝ってしまうこともあります。もちろん経年劣化や衝撃などの外的要因で折れることもあるでしょう。
前置きが長くなりましたが、そんな問題を根本から解決する自転車をDIYしてしまった人がいます。様々なDIYから魔改造動画を紹介しているYouTubeチャンネル「The Q」では、スポークが「見えない」、いや「存在しない」自転車を作ってしまいました。
一見すると極太タイヤを履いたファットバイクですが、よく見ると……スポークが1本もありません!! まるで未来のバイクのようですが、これは一体どういう仕組みなのでしょうか?
動画を見ると、まず登場したのは分厚く大きなPVC(ポリ塩化ビニル)ボード。そう、つまりホイールのリムに透明の塩ビ板をはめ込んでしまったわけです。
極太のリム径に合わせてボードをカットし、円の中心に穴を加工してハブを装着。ムチャな改造に思えますが、ごくシンプルな構造でなんとなく安心感があります。
実走の様子を見ても、何ら問題なく乗れているようです。なにより「向こう側」が丸見えの透明ホイールといった趣で、さり気ないクールさが魅力にも思えます。
本格ライド時の剛性には問題があるかもしれませんが、もし市販化されたら、ドレスアップカスタムとして流行りそうな可能性を秘めているのではないでしょうか。

















