猛暑の鈴鹿8耐で完璧な勝利!! ポールポジションからの優勝で世界チャンピオンへの大きな一歩 レーシングライダー大久保光のレースレポート

レーシングライダーの大久保光選手が参戦した世界耐久選手権第3戦 日本ラウンド、"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会(通称:鈴鹿8耐)についてレポートしてくれました(後半)。

3戦連続のスタートライダー

 皆様こんにちは。レーシングライダーの大久保光です。私は今ルーマニアの首都、ブカレストに来ています。8月末ですが日本とは違い日中もそこまで気温が上がることはなく、朝晩は半袖半ズボンですと少し寒いぐらいとなっております。9月にはいよいよ世界耐久選手権の最終戦がフランスのポール・リカールサーキットで行われます。

2025鈴鹿8耐に参戦した大久保光選手(チームエトワール)
2025鈴鹿8耐に参戦した大久保光選手(チームエトワール)

 世界1を獲得するための最終決戦でもありますが、その前に早めにヨーロッパに来て体を慣らしていこうという魂胆があります。ルーマニアの友人に協力してもらってバイクトレーニングもする予定です。

 また、チェコの首都プラハにある「ピットランド」という電動ミニバイに乗れる室内施設でもバイクに乗って精進していく予定です。

 さて、今回の本題となりますが世界耐久選手権第3戦日本ラウンド、鈴鹿8耐の決勝について書いていきます。

 決勝日もとても暑い気温となり、朝のフリー走行の時から30度を超える猛暑となっていました。フリー走行ではチームメイトの提案によりサスペンションのテストを行い最終確認も無事に終え、好タイムを出すことができ決勝に向けて準備万端。

 決勝のスタートライダーは私が務めることになりましたが、3戦連続のスタートライダーということもあり開幕戦の時よりは緊張なく迎えることができました。スタートは無難に成功しトップで1コーナーを通過。その後、同じクラスのチームに抜かれましたが後ろから見たところハイペースで転ぶ予兆があったので少し距離をとって一定の距離を保ちながら様子を見ることにしました。

 案の定、前方を走っていたライダーは転倒してしまい、そこからクラストップで2位とは10秒ほど引き離したところでピットイン。想定よりも長く走ることができたこともあり、スタートから28周という驚異的な周回をすることができ、これにより7回ピットの作戦でレースを進めることができました。

 しかし、ピット作業でトラブルが発生してしまい、そこで1分ほどロス。幸いすぐにコースに復帰することができたのでそこまで順位を落とすことはなく、私はライダー部屋に戻り次の走行に向けてしっかり体を休めました。

 2回目のスティントはとても気温が熱く、路面温度も60度を超える過酷な状態だったためペースを少し落として周回することに。それでも熱による体の負担は大きく熱中症になりかけながらもなんとか走り切ることができました。他のチームも同様にその時間帯はペースを上げることができず、ほぼ同タイムぐらいで走っていたため大きな順位の変動もなく淡々と周回を重ねていきます。

2025鈴鹿8耐に参戦した大久保光選手(チームエトワール)。見事、スーパーストッククラス優勝を獲得しています
2025鈴鹿8耐に参戦した大久保光選手(チームエトワール)。見事、スーパーストッククラス優勝を獲得しています

まさかのペナルティで20秒のロス

 その後、他チームのトラブルなどもありクラストップに立って夕方を迎えた頃に、コース上で大きな転倒がありペースカーが入って来ました。その時に事件は発生します。その時、走っていたチームエトワールのライダーがペースカーを抜いてしまったというペナルティが発生。

 タイミング的には微妙なところもあり、チームとして抗議はしたものの最終的に覆ることはありませんでした。その次が私のスティントでしたが、すでにチーム代表者がコントロールタワーに呼ばれており、今までの経験上、何かしらペナルティを受けることを予想した私はスティントが始まってからとにかくプッシュし続け、少しで2位との差を広げることを意識していきました。

 そしてペナルティの内容は20秒間のピットストップというもので、ペナルティボードを確認してすぐにピットイン、そして20秒停止して再びピットアウトするタイミングで2位だったチームが1コーナーを曲がるのを見ることができました。これで2位に落ちたことを確認した私はその周にそのまま2位のチームを抜き返して1位に返り咲き。

 しかし、2位のチームもそのまま引き下がることなくレース残り1時間というところでバトルが始まりました。なんとか首位を守り抜くことができピットイン、最後をチームメイトに託して私の最終スティントは終了です。その後はチームメイトがしっかり走り切って見事、世界耐久選手権スーパーストッククラス優勝を獲得することができました。これは私自身、そしてチームにとっても初優勝となりました。

 今回のチームの目標であったポールトゥウインを獲得して最大チャンピオンシップポイントを獲得するという目標は達成することができました。気がつけば予選ポールのコースレコード、そして決勝優勝という完璧な結果に。

 これで世界チャンピオンに向けて大きな一歩を踏み出すことができました。スーパーストッククラスは4戦中3戦の有効ポイント制なので、事実上トップとは17ポイント差がありますが、次は24時間レース、ポイントを稼げるところが増えて予選、決勝8時間目、16時間目、そして24時間目とそれぞれにチャンピオンシップポイントが付きます。逆転チャンピオンに向けて最大限の努力をしていきたいと思います。皆様、最終戦も応援よろしくお願い致します!

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