愛犬とバイクで出かけたい人必見!! 「法律上禁止されていない」ペット同伴走行の注意点と安全確保の方法

バイクにペットを乗せてツーリングを楽しむスタイルがSNSなどで注目を集めています。しかし、道路交通法の観点から見て問題はないのでしょうか。また、実際にバイクでペットを運ぶ際には、どのような点に気をつける必要があるのでしょうか。

ペットを乗せることは法律上は可能、ただしいくつか注意点も

 バイクで街乗りやツーリングに出かけると、まれにペットを連れてバイクに乗っているライダーを見かけることがあります。

 愛犬との散歩の延長で少し遠くまで出かけたいときや、クルマを使うほどではない距離で手軽に移動したいときに、バイクを選ぶという人もいるかもしれません。

しかし、こうしたペット同伴の走行は法律上問題ないのでしょうか。

ペットを載せることを前提に開発された電動原付「Doggie」。2024年12月に一般受注を開始して以来、多くの反響を集めているといいます
ペットを載せることを前提に開発された電動原付「Doggie」。2024年12月に一般受注を開始して以来、多くの反響を集めているといいます

 結論から言うと、ペットをバイクに乗せて走行する行為自体は、法律上禁止されているわけではありません。

 道路交通法上、犬や猫などのペットは「積載物」として扱われるため、荷物と同様に落ちないようにしっかり固定されていれば、同乗は認められています。

 原付など一人乗りの車種でも、ペットを乗せることは法的に可能です。

 一方で、走行中にペットが落下するような状態で運転をおこなった場合は「積載物の落下等防止措置義務違反」となり、違反点数1点に加えて原付で5000円、二輪車で6000円の反則金が科されます。

 また、仮にペットが落下し、後続車に危険が及ぶような状況になれば「転落積載物等危険防止措置義務違反」に問われるおそれもあります。

 いずれにしても、ペットのためにも安全性を確保するための対策は必須です。

なお、道路交通法では、原付の場合は積載できる重さは30kgまで、普通・大型自動二輪車であれば60kgまでと決められています。

そのため、大型犬を乗せる場合には、体重や体格がこれらの基準を超えていないかを事前に確認するよう注意が必要です。

また、積載物の大きさについても制限が設けられています。

たとえば、長さと幅はキャリアから30cm以内、高さはタイヤの接着面から2m以内とされています。

 ペットをケージに入れて運ぶ際は、ケージの外寸がこの範囲に収まっているかどうかも確認しておく必要があります。

 とくに車高の高いバイクの場合には、ケージをリアボックスに乗せると高さ制限を超える可能性もあるため十分に注意しましょう。

ペットとツーリングをするときは安全第一に

 法律的な条件を満たしたとしても、実際にペットをバイクで運ぶ際には多くの配慮が求められます。

大型犬を安定して載せることができるサイドカー、リードによる固定や暑さ対策、振動対策も必須といえるでしょう
大型犬を安定して載せることができるサイドカー、リードによる固定や暑さ対策、振動対策も必須といえるでしょう

 まず第一に、安全の確保です。ペット用のキャリーボックスやリュックを活用し、できるだけ動かないように工夫することが必要です。

 キャリーボックスを使用する際は毛布を敷くなどの対策を施し、急ブレーキや振動への備えをしておきましょう。

 また、万が一ケージの扉が開いたりしても飛び出さないよう、リードを短く固定しておくこともポイントです。

 最近では、ペット専用のキャリーボックスやバイク用リュックなども市販されており、安全性の高いモデルを選ぶことで安心感が高まります。

 さらに、運転中もミラー越しに後方確認が可能であること、ハンドル操作に支障がないことなど、ライダー側の操作性を損なわない工夫も重要となります。

 大型犬を安全に運ぶ手段としては、サイドカーの利用も選択肢に入ります(50cc以下の原付サイドカーは人を乗せることは不可)。中型・大型犬が無理なく収まるサイズで、安定して運ぶことができるのが特徴です。

 ただし、側車付きバイクは事前に「側車付二輪自動車」として登録しなければなりません。導入の手間はかかるものの、一度登録すれば長期的に快適な移動が実現できます。

 また、こうした物理的な対策とともに、ライダーが忘れてはならないのがペットの体調管理です。

 特に気温が上がる時期は、犬や猫も人間と同様に熱中症になるリスクもゼロではありません。

 荒い呼吸やふらつき、よだれの過剰な分泌などといった症状が見られたら、すぐに日陰やクーラーの効いた場所に移動させ、水分補給と身体の冷却をおこなうことが大切です。

 この時、濡れタオルで体を拭いたり、水をかけ、風を当てるなどして体温を下げる応急処置が求められますが、状況が落ち着いた後も、なるべく早く動物病院に連れていくことが望ましいとされています。

 ペットを連れてツーリングを計画する際は、こまめな休憩と給水、そして無理をさせないスケジュール管理が重要といえます。

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