「ついサーキット走行の気分」に!? ヤマハ「TRACER9 GT+ Y-AMT」は軽快なコーナリングとブレーキ性能の安定感が別格! クラッチ操作ナシで疲れ知らず!!
レーシングライダー石塚健選手が試乗した、ヤマハの大型スポーツツアラー「TRACER9 GT+ Y-AMT」のレポートです。
ノンビリ走行もスポーティな走りも得意!!
皆さんこんにちは! レーシングライダーの石塚健です。
今年の夏も、バイクに乗っていて信号待ちの時のジリジリと感じる暑さとバイクの熱気で夏だな~って感じでしたね。流石にここまで暑いとなかなかバイクに乗ろうって気にならないのですが、夜とか、たまにある涼しい日を狙ってリフレッシュがてらふらっと走りに行くのはアリですね。

さて、今回ご紹介するのは、ヤマハ「TRACER9 GT+ Y-AMT」(以下、トレーサー)です!
名前も長いし、「Y-AMT」ってなんだ? と思いますよね。先ずは簡単に説明すると、2025年モデルとして登場したトレーサーは、ヤマハ独自の自動変速機構である「Y-AMT」を標準装備し、スポーツとツーリングの性能、快適性をさらに向上させた最上位グレードになります。
従来のマニュアルミッションにアクチュエーター(駆動装置)を追加し、自動クラッチ&自動(または手動)切替式シフトが可能になりました。
これ、驚きなのがクラッチレバーとシフトペダルが付いていないんです! まさにハイテク。ハイテクすぎて最初は戸惑うし、発進も少し不安になっちゃいました(笑)
インプレッションの前に、先ずは恒例の足つき感を確認していきます。シート高は845mmで、身長165cmの僕が跨ると、踵は浮いてしまいますが問題なく着地できました。
シートの形状は細めで足を下ろしやすくなっていて、見た目よりは意外と足つきが良いと感じました。身長160cm以下の人にはやや厳しいかもしれないので、不安な方はローダウンシート(純正オプションで下げることが可能)や厚底ブーツなどで対策するのもアリかと思います。
それではエンジンを始動、走行していきます。エンジン音は控えめで、流れるような心地良い鼓動を響かせます。
低回転は滑らかでありつつも力強いトルク感があり、回転が上がるにつれてスポーティな伸び感を味わえました。
そして自動変速機構「Y-AMT」は、とても自然でスムーズな変速をしてくれて、「D」モードでは完全自動。もちろんクラッチ操作が不要なので負担が少ないし疲れない、高速やワインディングでも活躍してくれること間違いなしです。
しかし、自分のしたい操作の感覚とは若干のズレが出ることも当然あります。そんなときは「MT」モードに切り替えて、手元のスイッチによる変速操作をします。

コーナリングも軽快で、バイクを寝かすと自然に舵角がつき、メリハリのある走りができます。ツアラーでありながら、スポーツバイクのような操縦性だなという印象です。
「Y-AMT」の性能で、コーナリングやバンク中でもスムーズなギアチェンジが可能で、タイミングに間隔があったり、ショックが強かったりすることもないので安全で便利。
ブレーキの性能も高く、前後ブレーキともにタッチはスムーズで効きも優れている上に、KYB製のソフト目にセットされたサスペンションが良い仕事をしてくれていて、安心感がとても高いです。特にトレイルブレーキ(ブレーキを握ったままの旋回)や高速域からの減速での安定感は別格。ついサーキット走行時のようなハード目にブレーキをかけたくなってしました(笑)
そのくらい安定感が高いです。
最新型のトレーサーに試乗してみての結果、ツーリングでのノンビリ走行も、ワインディングでのスポーティな走りも、どちらでも快適に、楽しく走れるということが体感できました。
特に疲れずに遠くまで走りたいライダーや、大型バイクでスマートに走りたい人にはオススメです! 気になる販売価格(消費税10%込み)は198万円となっています。
カラーバリエーションは、ブラックメタリックX(ブラック)とダークパープリッシュブルーメタリックU(ダークブルー)の2タイプです。
気になる方は是非、販売店で現車をチェックしたり、跨ったりしてみてくださいね! それでは!
Writer: 石塚健
(レーシングライダー)埼玉県出身の30歳。3歳からポケットバイクに乗り始め、ロードレースというオートバイ競技に参戦。現在は世界各国で活躍できるライダーを目指して日々、活動中。 2019年から、ヨーロッパでおこなわれる「FIM CEV REPSOL Moto2ヨーロピアンチャンピオンシップ」への挑戦を開始。2025年は「FIM 世界耐久選手権」に、フランスのDafy-RAC41-Hondaより参戦し世界タイトルを目指します。自身のチームも立ち上げ「鈴鹿8耐」にも参戦! スポンサー募集中です! 応援よろしくお願いします。






