小椋藍がMotoGP第19戦オーストラリアGPで決勝13位 怪我明けの復帰戦で確実に完走を果たす
MotoGP第19戦オーストラリアGPが、2025年10月17日から19日にかけて、オーストラリアのフィリップ・アイランド・サーキットで行なわれました。MotoGPクラスに参戦する日本人ライダーにしてルーキーの小椋藍選手(トラックハウス・MotoGP・チーム)は、スプリントレースでは17位、決勝レースは13位でした。
多少影響はあるもののしっかり完走、アプリリアの好調が際立った1戦
2025年シーズンのMotoGPクラスに参戦する日本人ライダーにしてルーキーの小椋藍選手(トラックハウス・MotoGP・チーム)は、MotoGP第19戦オーストラリアGPで怪我による欠場から復帰しました。
小椋選手は9月中旬のサンマリノGP決勝レースで転倒し、右手の甲2カ所にひびを負いました。サンマリノGPに次いで行なわれた母国グランプリ、日本GPは金曜日、土曜日まで走行したものの、日曜日の決勝レースは欠場しました。日本GPから連戦で行なわれたインドネシアGPも、欠場していたのです。

金曜日午後のプラクティスは、18番手でした。プラクティスというセッションは、トップ10に入ることができれば、その時点で土曜日の予選でQ2に進むことが決定します。
Q2は、Q1(プラクティスで11番手以下のライダーが予選順位を争うセッション)のトップ2を加えた12名のライダーによって争われる予選です。Q2に進んだ時点で予選順位の12番手以上が決まるため、プラクティスは予選前の非常に重要なセッションなのです。
上述のように、小椋選手はプラクティスで18番手だったため、予選はQ1から臨むことになりました。Q1を8番手で終えた小椋選手は、土曜日午後のスプリントレースと日曜日の決勝レースを18番手からスタートすることになりました。
土曜日午後のスプリントレースを、小椋選手は16番手でゴールしました。ただ、レース後、タイヤの空気圧違反によって結果に8秒加算のペナルティが科され、最終結果は17位となっています。
復帰戦とはいえ、右手の状態は走りに多少、影響したようです。
「アクセルを開けている状態のポジションで切り返すときに手を使うので、そこでいったん(右手を)握らないようにして体を動かして、また握り直すので、遅れてしまうんですよね」と、レース後に語っていました。
このスプリントレースでは、アプリリアのファクトリーライダーであるマルコ・ベツェッキ選手(アプリリア・レーシング)が優勝し、小椋選手のチームメイトであるラウル・フェルナンデス選手(トラックハウス・MotoGP・チーム)が2位を獲得しました。アプリリアがワン・ツーを果たしたわけです。
なお、3位はKTMのライダー、ペドロ・アコスタ選手が獲得しています。スプリントレースは2023年シーズンからスタートしましたが、ここ数年、他を圧倒してきたドゥカティのライダーがスプリントレースでトップ3に入らなかったのは初めてのことです。
「(アプリリアの)バイクはすごくいい。僕は、バイクは開幕から毎戦よく機能してくれていると思っています。でも、みんなの調子が上がっているので、(バイクが)良くなってきているのかもしれないですね」
日曜日に行なわれた27周の決勝レースでは、18番手からスタートして、13位で完走しています。
復帰戦においては、転倒することなく完走することが第一の、そして大事な目標になります。小椋選手は、復帰戦での仕事をしっかり果たしたと言えるでしょう。
決勝レースでもアプリリアの好調は続き、チームメイトのフェルナンデス選手が自身として初めてのMotoGPクラスにおける優勝を飾り、ベツェッキ選手はダブル・ロングラップ・ペナルティ(※レース中、コース外に設定されたルートを走行しなければならないペナルティ。これによって、ライダーは数秒を失う。ダブル・ロングラップ・ペナルティの場合、レース中に2回通過しなければならない)を科されながらも、3位表彰台を獲得しています。
「昨日よりも少し、いい感じで走れたかなと思います。今週はアプリリアがすごく強くて、チームメイトとファクトリーのライダーがすごくいいレースをしたので、僕も彼らのようなレースができるように、少しずつ積み上げて頑張っていきたいと思います」
次戦の第20戦マレーシアGPは連戦で、10月24日から26日にかけて、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行なわれます。
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。




