2025年の締めくくり!! EWC最終戦に挑むレーシングライダー大久保光のレースレポート【決勝編】
ヨーロッパで活動中のレーシングライダー大久保光選手が、2025年の世界耐久選手権(EWC)最終戦について、決勝レースの模様をレポートしてくれました。
24時間の長丁場、呆気なく幕を下ろした決勝レース
皆様こんにちは。レーシングライダーの大久保光です。私は今、ジョージアの首都トビリシに滞在しています。観光とちょっとしたプライベートな用事を済ませるべく滞在中の身となっております。10月末にはチェコ、そしてスロバキアを経由してルーマニアの首都、ブカレストに向かう予定です。来年の私のチーム、Hot Racingの活動のことについて、今年以上に良い環境づくりができればと思っております。
さて、今回は2025年に私がメインで参戦していた世界耐久選手権(EWC)最終戦、ボルドールでの決勝について書いていきたいと思います。

今回のレースは24時間耐久で、土曜日の午後3時にレースがスタートして、その翌日の日曜日、午後3時にチェッカーという長丁場となっています。
本来ならば4人で走る予定でしたが、予選でチームメイトの伊藤元治選手が転倒により負傷、ドクターストップがかかってしまい、3人で24時間戦うこととなりました。
そして今回のスケジュールでは、朝フリー走行が無いのでレース当日はそのままレーススタートというスケジュールとなっていました。
スタートライダーは私が勤めました。今年は全戦でスタートライダーを務め、その緊張感にもだいぶ慣れて開幕戦の時に比べれば落ち着いてスタート進行を迎えることができました。
スタート進行は1時間前ぐらいから行われ、様々なオープニングセレモニーがあります。刻々と迫るスタート時間に気持ちが高まってくるのもこのタイミングです。
レースが始まり、私は冷静にライバル車の様子を見ながら無難な走りを淡々とこなしていきました。気がつけばクラストップ争いを展開しており、残りのレース時間を見ると、ここで無理にトップに出る必要はないと考えて燃費走行に徹しました。
その甲斐もあったのか1スティント目ではクラスの中で1番最後に給油のピットインをすることができて、良い走りができたと思います。2スティント目もクラスの違うバイクが良いペースで走っていたので、うまくそこについてアベレージを無理なく上げていくことができました。
そうして日は暮れて、夜の時間帯に入ります。ここで少しトラブルが発生していまします。ブレーキアジャスターが壊れてしまい、一番近い場所で固定されてレバーを握ると指に当たってしまう形となってしまいました。

急遽ブレーキの握り方を変えて対応しましたが、やはりうまくコントロールができずにアベレージタイムも少し悪い状態での走行が続きました。
ピットに戻り、怒りを抑えながらも的確にチームサイドに状態を伝えて次のスティントまでに直してもらうようにしました。
4スティント目はしっかりブレーキレバーも元の位置に戻ったおかげでアベレージタイムも上がり、難なく走行を続けることができました。
しかしレーススタートから11時間を過ぎたところで、チームエトワールのマシンから白煙が上がり、緊急ピットイン。エンジンが壊れてしまったことによりリタイアとなりました。
世界一を目指して臨んだこの最終戦。本当に悔しい気持ちと、こんなにも呆気なく終わってしまった失望感が私の中を蠢きました。
シリーズランキングは前年同様5位となりましたが、シーズンの内容を見れば初めて24時間レースを開幕戦のル・マンで完走し、鈴鹿8耐では初優勝も飾ることができました。チーム、そして私自身大きく成長できた1年だと思います。
来年のことは今の段階ではまだ発表できませんが、引き続き、世界一を目指してレースを頑張っていきたいと思います。
皆様、今年1年間応援ありがとうございました!









