見るほどに上品に思えてくる!? 独特な色使いとスタイルで注目度バツグン 1日中走った結果「ゴアンクラシック350」は「いいバイク」だった
日本では2025年9月より受注が開始されたロイヤルエンフィールド「GOAN CLASSIC 350(ゴアンクラシック350)」で、ロイヤルエンフィールドジャパン公式アンバサダーである「まぴこ」さんを誘い、筆者(小川勤)と2台で都内を散策してきました。まるでカスタムバイクのようなカラーリングとボバースタイルは、街中でも注目度抜群でした。
懐かしさと新しさ、そして独創性
ロイヤルエンフィールドの「GOAN CLASSIC 350(ゴアンクラシック350)」で、日曜日の都内を散策しました。2台で都内クルージングを終える頃、ロイヤルエンフィールドジャパン公式アンバサダーである「まぴこ」さんは「可愛い」を何度も口にし、筆者(小川勤)は「いいバイク」を連発していることに気がつきました。

まだ街が寝静まっている5時30分、下北沢に集合し、これ以上の喧騒はないんじゃないかという原宿で夕陽を見て……と、早朝から日が暮れるまで14時間ほど「ゴアンクラシック350」を堪能。その完成度の高さとしっかりとしたコンセプトがもたらす斬新性にバイク談義は止まらず、1日中走っていたのです。
「ゴアンクラシック350」の日本初お披露目は、2025年の大阪モーターサイクルショーでした。たまたま筆者もまぴこさんも同じ場にいたのですが、第一印象は「このカラーリングはヤバイ」と全く同じものでした。展示してあるモデルがトリップティールという最も派手なカラーだったこともあると思います。
まぴこさんは「早く乗ってみたい」と思ったそうですが、筆者は「さあ、どう紹介しようか……?」と悩みました。今回、そのバイクをようやく試乗できるタイミングとなったのですが、筆者が最初に思った「さあ、どう紹介しようか?」の答えは明確になっておらず、「彼女なら乗りこなすはず!」とまぴこさんを誘った(頼った)のです。
街もその場にいる人も元気にする「ゴアンクラシック350」の陽気さと、ポジティブなまぴこさんのキャラクターが混ざり、取材当日、筆者の周りは終始明るさに満ちていました。それは美しく活発なエネルギーで、こんな雰囲気を作り出すバイクは他にないでしょう。奇抜で派手なボバーという筆者の先入観は、見るほどに走るほどに上品さや可愛らしさに変わっていったのです。
ファッションと共に楽しみたいと思わせてくれる
「ゴアンクラシック350」は、2024年の「モトバース」というイベントで発表されました。このイベントはインドのリゾート地であるゴアという場所で、年に1度開催されるロイヤルエンフィールドのお祭りです。ライブ、レース、パーティ、新車発表などなんでもありの大イベントで、「ゴアン」とは「ゴア生まれ」という意味です。ゴアはその昔、ヒッピーカルチャーで有名だった地。ロイヤルエンフィールドは、その歴史や伝統を新たなトレンドに変換し、「ゴアンクラシック350」を誕生させたのです。

筆者が選んだカラーは、かつてのバイクのカラーでは見たことがないトリップティール。まぴこさんが選んだのはレイブレッドです。
「どんなファッションで乗るか悩みました。バイクに乗る前日、一番悩むのが服装です。楽しい悩みですけどね。派手なファッションも考えましたが、おとなしめにしてバイクを引き立てようと思いました。ロイヤルエンフィールドは、全車カラバリがとても豊富。そしてカラーによってオーナーさんが独自の世界観を築いていける魅力を持っています。バイクをライフタイルの一部に取り入れ、ファッションとしても自己表現する楽しみがあります」と、まぴこさん。
この日、彼女は「ゴアンクラシック350」と共に表現し続けていました。アクティブに、ポジティブに、エレガンスに、そして時に人間くさく……。その自己表現の世界は見ていてとても清々しく、開放感に溢れていました。
ロイヤルエンフィールドの中で、一番の足つき性の高さを持つ
早朝の下北沢は思っていたよりも活発で人も多く、なかには「昔、バイクに乗っててさ」、「イギリスが好きで古いジャガーに乗っているんだ」と、写真を見せてくれたり、ビビットな「ゴアンクラシック350」に好感を持って話しかけてくれる人がたくさんいました。この吸引力の高さもこのバイクの持つ魅力のひとつでしょう。

色が異なる2台の「ゴアンクラシック350」ですが、見方によっては全然違うバイクにも見えるのも不思議です。これもロイヤルエンフィールドのユニークさです。
5機種あるロイヤルエンフィールドの350ccシリーズの中で、最も足つきの良いのが「ゴアンクラシック350」です。路地でもバランスがとりやすく、発進&停止も不安がありません。「クラシック350」よりも高いハンドルと、「メテオ350」と同じく前方に配されたステップが生み出すポジションは、かなりアップライトです。
「もっと手がだるくなるのかと心配していましたが、大丈夫です。前方にあるステップもリラックスできます。それにしてもタンクとホイール、ホワイトウォールタイヤが生み出す雰囲気はゴアンクラシック350にしか出せないカラーバランスですね。試乗する前は『派手なバイク』だと思っていたのですが、見るほどに上品に思えてきます」と、まぴこさん。
エンジンは排気量349ccの空冷単気筒。常に扱いやすさと気持ち良さが身体に響きます。
ロイヤルエンフィールドは、スペックにとらわれないエンジンの感性をライダーに届ける手法が上手く、エモーショナルに訴えかける音や鼓動に溢れています。特に「ゴアンクラシック350」のエンジンは弾ける感覚が強く、ゆとりポジションと相乗し、スロットルを開けるとライダーをワクワクさせてくれます。
感心するのは、見た目だけのバイクではないこと。サスペンションは「クラシック350」と同じ全長が与えられ、乗り心地を確保。エンジンも車体もしっかりと乗る楽しみを追求しています。ファッションでバイクに入ってきたライダーに、バイクの魅力をしっかりと伝えようという気持ちが伝わってきます。
どこにいても、注目度抜群!!
2台の「ゴアンクラシック350」は、常に存在感を発揮します。時には派手に、カスタムバイクのように、おしゃれに、可愛く、オーナーの希望に寄り添ってくれます。英国をルーツに持つロイヤルエンフィールドは、アメリカン・ボバーより上品な雰囲気があります。

「各カラーで異なるタンクのエンブレム処理や、シートとリアフェンダーのスカスカした感じが可愛いですね。表参道や原宿ではたくさんの方に見てもらえました。写真を撮っている方もいましたね。私はロイヤルエンフィールドにバイクの楽しさを教えてもらったので、認知が上がっていくと幸せです(笑)」と、まぴこさん。
ヒッピーカルチャーをオマージュすること自体が新しい「ゴアンクラシック350」。実際に納車され、多くの人の目に止まり、さらに走った際の楽しさを知ると、この新しい趣を待っていたライダーも多いような気がしてきます。
それは新しい洋服を着こなすような感覚に似ているのかもしれません。何度も袖を通し、色々な場所に行き、肌に馴染んでくる感覚……。
実際、丸1日「ゴアンクラシック350」と過ごすと、走るほどに街に馴染んで居心地が良くなっていくのです。クラシックな部分と時代に則した新しさ、それがリアリティとしてどんどんフィットしていく感覚は、とても斬新でした。
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ロイヤルエンフィールド「ゴアンクラシック350」の価格(消費税10%込み)はカラーリングによって異なり、74万9100円から75万5700円となっています。
Writer: 小川勤
1996年にエイ出版社に入社。2013年に二輪誌『ライダースクラブ』の編集長に就任し、様々なバイク誌の編集長を兼任。2020年に退社。現在はフリーランスとして二輪媒体を中心に執筆を行なっている。またイベントレースも好きで、鈴鹿4耐、菅生6耐、もて耐などにも多く参戦。現在もサーキット走行会の先導を務める。




































