バイク好き女優が選ぶ、2025年に乗った「お気に入りバイクBEST3」 ~小野木里奈の○○○○○日和~
連載コラム『小野木里奈の○○○○○日和』2025年最後の今回は、今年試乗したバイクの中で、とくに心に残ったバイクBEST3についてお届けします。
今年もやります! 「超・個人的」お気に入りバイクBEST3
皆さん、こんにちは! バイク好き女優の小野木里奈です。
気づけば2025年ももう年末。毎週書いてきたこの連載コラムも、今回が年内ラストとなりました。
ということで、今回は2025年に私が試乗して「面白かった!」、「好きだなぁ……」と心に残ったバイクを、あくまでも「超・個人的な感想」としてベスト3で振り返ってみたいと思います。
初心者の方にも「こんな楽しみ方があるんだ」と伝わったら嬉しいです。

第3位は、スズキ「ハヤブサ」です。
私の憧れのバイクって、どちらかというと「誰でも乗れそうな優しい相棒」より、ちょっと敷居が高くて「いつか挑戦してみたい……!」と思わせてくれる大型バイクが多いんです。その代表格が、まさに「ハヤブサ」。名前を聞くだけで、勝手に背筋が伸びるような存在ですよね。今年ようやく念願の試乗が叶いました!
実際に目の前で見ると、やっぱり大きい! 迫力があって、「これは……私のチャレンジ精神を試してくるやつだ……!」と心の中で気合いが入りました。
跨ってみると、足つきはつま先ツンツン。さらに車両重量264kgという数字が示す通り、見た目の印象そのままに「ぼってり、ずっしり」。取り回しの段階では、正直「うわ……これは簡単じゃないぞ」と思いました。
でも、走り出してみると意外でした。ものすごいパワーがありそうなのに、最初の一歩がドンッ! ではなく、ジワーッと滑らかに出てくれるんです。
私は勝手に「発進から怖いのでは……」と身構えていたので、この優しさにびっくりしました。そこから加速していくと、今度は伸びが良い。グンッと前に出ていくというより、どこまでも滑らかにスピードが積み重なっていく感じ。スピードが上がっていくのに、感触がなめらかなので、余計に「すごさ」が際立つんですよね。
小回りはやっぱり簡単ではないです。でも、広いスペースがあればUターンもできて、低速を繊細に扱えることにも驚きました。「難易度が高いバイク=ずっと怖いバイク」じゃなくて、ちゃんと繊細で優しい顔も持っている。憧れって、やっぱり試してみると世界が広がりますね。

第2位は、トライアンフ「スピードツイン1200RS」です。
これはもう、第一印象から心を掴まれました。私が好きなのは、シンプルなモノトーン。ごちゃごちゃしすぎず、でも「ちゃんと色気がある」というか、静かにかっこいい感じ。
「スピードツイン1200RS」は、まさにそれでした。モノトーンを基調にしているのに、タンクのロゴやストライプ、シートのデザインなど、細部に「分かる人には分かるこだわり」が詰まっていて、シンプルなのに個性がある。こういうの、ずるいです(笑)。
1200ccクラスって聞くと、数字の圧にちょっと身構えますが、全体的にコンパクトにまとまっていて、跨ってみると足つきはつま先が地面に届く程度。それでも、体のサイズにしっくりくる感覚がありました。いわゆる「乗せられてる」感じがなくて、「自分のバイク」として馴染む感覚があるんです。
そしてエンジンをかけた瞬間の重厚なサウンド。あれは……たまりません! 大人の余裕がある音なのに、ちゃんと心を煽ってくるんですよね。さらに走り出しがまた楽しい! アクセルを開けた瞬間に、瞬発的にドンッとスタートしてくれる感じがエキサイティングで、「うわ、楽しい!」って思わず声が出そうになりました。
このメリハリのある加速が飽きさせないんです。バイクに乗って「興奮」を味わえるタイプのモデルだと思いました。
しかも見た目はモダンレトロでアナログチックな印象なのに、クラッチ操作なしにギアチェンジができる機能があったり、ライディングモード(ROAD/RAIN/SPORT)でアクセルの反応を変えられたり。
見た目だけで勝負してない。ちゃんと中身も便利で頼もしい。そういうギャップも含めて、すごく魅力的でした。

そして第1位は、ホンダ「CB1000F」です。
このバイクは、私にとって「出会いから試乗までの道のり」が長かった分、乗れた時の感慨もひとしおでした。東京モーターサイクルショーで初めてお目にかかって、鈴鹿8耐でも再会して、「いつか乗りたいなぁ」と思い続けて、ようやく走ることができた1台。
私はまだまだバイク史のほんの一部しか知りませんが、それでも「CB」という名前が持つ特別感は感じます。過去に私は「CB400 SUPER FOUR」や「CB1300 SUPER FOUR SP」に試乗しましたが、同じCBでも排気量や見た目、乗り味は全然違っていて、「CBって奥が深い……」と思った記憶があります。
その流れで「CB1000F」に乗った時、なんだか自分も長いCBの歴史に触れたような感覚になって、とても感慨深かったんです。
私がいちばん印象的だったのは、ポジションの良さ。身長160cmの私は、ライダーの中では小柄な方だと思います。そんな私でも、すごくリラックスして自然体でいられる。手元が遠すぎるわけでもなく、上体に余計な力が入らない。「大型バイクって緊張するよね」という最初の壁を、ポジション設計がそっと下げてくれるような優しさがありました。結果的に疲れにくいので、ロングツーリングにも向いていそうだなと素直に思いました。
そして今年、私は愛車の「スーパーカブ110」で東京から鈴鹿までのロングツーリングを達成できたのですが、もし次にまた別のコースで「長い旅」をするなら、「CB1000F」でも挑戦してみたい。そう思える安心感がありました。
エンジンスタートも柔らかさがあって、初心者でも扱いやすいと思います。でも、ただ優しいだけじゃないんです。アクセルを開けていくと、ちゃんとベテランライダーも飽きさせないメリハリのある反応の良さと、加速の強さもある。この二面性が、ずるいくらいライダー心をくすぐります。
「落ち着いて走りたい日もあるし、ちょっとワクワクしたい日もある」みたいな、あれもこれもやりたい「わがままライダー」にもぴったりかもしれません。

ということで、年内最後のコラムは、私の「今年のお気に入りバイクベスト3」でした。繰り返しになりますが、あくまでも個人的な感想です(笑)。
でも、こうして振り返ると、バイクって本当に1台1台キャラクターが違って、その違いに出会えるたびに「自分の世界」も少しずつ広がっていくんだなぁと感じます。
今年も読んでくださってありがとうございました。
それでは、また次の月曜日にお会いしましょう!
Writer: 小野木里奈
女優。両親の影響で幼い頃にはバイクに憧れを持ち、23歳で大型バイクの免許を取得。いつか自分もお気に入りのバイクを見つけて、友達とツーリングに行くのが夢。初心者の立場で感じたことを素直に発信する。











