身のまわりの日用品が役に立つ!? あると便利なバイクのメンテナンスアイテム 「冷や汗」をかかないために!!

愛車を快調に保つには日常的な点検やメンテナンスが必須です。それを行うには工具やケミカル用品が必要になりますが、そのほかにも身のまわりにある「日用品」が結構役に立つのです。

日用品の活用で、メンテがグッと楽しくなる!

 タイヤの空気圧やチェーンの張り具合、ブレーキパッドの残量など、日常的な点検はユーザーの義務であり、何より愛車を安全かつ快調に保つために必須です。その意味ではメンテナンスの第一歩と言われる「洗車」も、見た目をキレイにするだけでなく重要です。

 そんなメンテナンスや洗車を行うには、空気圧ゲージや工具、ケミカル用品などが必要になります。また、ちょっとしたカスタムなど自分でやってみたい場合も同様でしょう。

 これらは必要に応じてバイク用品店などで購入するとして、メンテ作業を快適・安全・ラクに行うには「環境づくり」が大切です。こう言うと立派なガレージをイメージするかもしれませんが、それはなかなか難しいもの……。しかし、身近な日用品を用意するだけでもメンテはグッと快適になるのです。

身体の負担を減らし、汚さない&ケガしない

 バイクショップと一般ライダーでは整備環境で異なる部分がたくさんありますが、そのひとつに「作業リフト」が挙げられます。リフトでバイクを上げることで、作業しやすくなるうえに身体の負担もグッと軽減できます。……が、作業リフトを導入するのは(コスト面と設置場所の両方で)ハードルが高いでしょう。

チェーンの張りチェックなど、日常的な点検や整備作業は「バイクの低い場所」が少なくない
チェーンの張りチェックなど、日常的な点検や整備作業は「バイクの低い場所」が少なくない

 とはいえ、日常的な点検でもタイヤの空気圧やブレーキパッドの残量、チェーンの張り具合など、「バイクの低い位置」で行うチェック作業は結構多いです。またエンジンオイルの交換や、チェーンの清掃・潤滑なども同様に低い位置です。

 そのため必然的に床や地面にヒザを着いたりかがんで作業することになりますが、ここで無理をするとヒザを傷めたり、ともすればギックリ腰になる危険性もあります。そこで用意したいのが、「イスと敷物」です。

 たとえばアウトドア用の折り畳みイスなら、使用しないときの置き場にも困りませんが、オススメは「お風呂イス」です。剛性が高く安定するのがメリットですが、座面の高さに種類があることも見逃せません。

 また敷物では「お風呂マット」が便利です。こちらもサイズに種類があり、大きいモノならヒザを着くだけでなく寝転がって作業するのにも使えます。

 段ボール箱を開いて敷くのもアリですが、お風呂マットの方がクッション性が高く、ケミカル剤などで汚れた際も拭き取りがラクです。そして当然ながらお風呂イスもお風呂マットも水濡れOKなので、洗車時にも使えます。ちなみに移動が多い作業なら、園芸用のタイヤの着いた作業イスや足に装着する「膝パッド」も便利です。

 そして洗車やメンテ作業を億劫に感じる理由に、手の汚れがあります。とくにチェーン関連の作業などは確実にドロドロに汚れてしまうし、爪の間に入ってしまったグリス汚れなどは、頑張って手を洗ってもなかなか落ちません。とはいえ厚手のゴム手部をはめると、手は汚れませんが細かな作業はやりづらくなります。

バイク整備は手が汚れるので、使い捨てのビニール手袋がオススメ
バイク整備は手が汚れるので、使い捨てのビニール手袋がオススメ

 そこで活用したいのが、調理や介護などに使う「薄手の使い捨てのビニール手袋」です。手にぴったりフィットして指先の感覚が確かなので、小さなボルトやナットの着脱や、電気部品のコネクターの抜き差しなどもやりやすいです。中にはスマートフォンを操作できるタイプもあります。

 とは言え、薄手のビニール手袋は力を入れる作業や鋭利な部分に触れると簡単に破れてしまい、手を保護する能力は乏しく、そんな時は薄手のビニール手袋の上に軍手を重ねるのもアリで、バイクの隅々まで触れる洗車時などはオススメです。これなら汚れとケガ防止の両方に役立ちます。

洗車は養生と拭き取りがキモ!

 いまどきのバイクは防水性能も高いので、洗車で濡れても問題ありません……と思いますが、やはり電装部品は濡れるとトラブルに発展したり、サビて接触不良を起こすこともあります。

 そこで、洗車時はマスキングテープとコンビニ袋(いまは有償だが……)を活用します。まずメインキーの鍵穴をマスキングテープで塞いで水の侵入を防ぎます。燃料キャップの鍵穴も同様です。

 そしてハンドルスイッチはコンビニ袋をかぶせて、口元をマスキングテープでキュッと留めておけば安心です。

 たとえばハンドルまわりにアフターパーツのUSB電源ソケット等を設置しているなら、それらも同様にコンビニ袋で防水措置を取りましょう。

 そして洗車時は水分の拭き取り、メンテナンス時はグリスなどケミカル剤の拭き取りを行いますが、そのためにウエスやペータータオル(メンテナンス用のペーパーウエス)をできるだけたくさん用意しておきましょう。着古した綿製のTシャツなどでもOKですが、その場合はあらかじめ小さく切り揃えておくと良いでしょう。

拭き取りに使うウエスやペーパータオル(作業用ペーパーウエス)はできるだけたくさん用意し、使い回しはしない!
拭き取りに使うウエスやペーパータオル(作業用ペーパーウエス)はできるだけたくさん用意し、使い回しはしない!

 拭き取り時の最大の注意点は、ウエスの使用場所を決めて「使い回さない」ことです。グリスが付着したウエスでカウリングや燃料タンクなどを拭いてしまうかえって汚してしまうばかりか、グリスに混ざった砂粒などで傷つけてしまう危険があるからです。

 その意味ではオイル染みや泥汚れ、砂粒が付着しやすいエンジンの下まわりやホイールはペーパーウエスで拭き取り、ある程度汚れてきたら捨ててしまうのが得策です。

 ケミカル剤の使用時も、ペーパーウエスで拭き取って捨てた方が、誤って使い回す危険が少ないでしょう。

うっかり無くさない&壊さない

 工具が揃ってきたり、バイクいじりに慣れてくると、簡単な整備作業やカスタムを自分でやりたくなります。ところが、いざ作業したら「さっき外したボルト、どこにいった?」みたいな事態に陥ることも少なくありません。

 作業性と部品の紛失を防ぐためには整理整頓が必須で、そこで役に立つのが「トレー」です。ガレージでも「青空整備」でも、工具や外したボルトやパーツを床や地面に直接置かずに、必ずトレーに置くようにすれば、紛失や汚れを防ぐことができます。

 トレーに置いたボルトやパーツの洗浄などに、パーツクリーナーや潤滑スプレーなど溶剤の入ったケミカルを使うなら、プラスチックではなくアルミやステンレスの金属製のトレーがオススメです。ちなみにアルミ製のトレーでも、某有名100円ショップなら300円くらいで購入できます。

作業性を高めて部品の紛失を防ぐためにトレーを活用する
作業性を高めて部品の紛失を防ぐためにトレーを活用する

 そして作業が長引くようなら(時間的に終わらないので翌週に持ち越す、部品待ちで一時休止するなど)、ボルト類などの小物はフタつきの密閉容器(タッパー)などにまとめて入れておけば紛失防止に役立ちます。

 またジッパー付きのビニール小袋に入れて、油性ペンで使用箇所を書いておけば、次に作業するときに「このネジ、どこだっけ?(汗)」というコトもありません。

 そしてカウリングやサイドカバーなどを作業中や一時保管するのに便利なのが「S字フック」です。たとえば外したサイドカバーやフェンダーなどの樹脂パーツや塗装されたパーツを床や地面に直接置くと、擦れてキズがつく危険があります。

 使い古しの毛布やタオルケットなどを敷いた上に置けばキズは避けられますが、つい踏んづけて割れてしまった……(泣)、ということも意外とありがちです。

 そこで、外したサイドカバーやフェンダーなどの外装パーツはS字フックで「吊って保管」するのが安心です。ガレージならラックなどに、青空整備ならフェンスや駐輪場の梁などにS字フックで吊っておけば、キズ付けたり誤って踏むコトもありません。

スマホで記録を残せば安心!

 整備やカスタムで、バイクのどこかしらを分解したり部品を外すなら、その前や作業中にスマートフォンで作業前の状態を撮影しておきましょう。

 複雑な作業ではなくすぐに組み付けるつもりでも、ともすると「このネジ、どこだっけ?」や作業手順、部品を装着する角度や位置関係、繋ぐ配線の色が分からなくなることは、意外とあります。

 そんな時も分解前(および作業中)の写真があれば、事なきを得ることができます。詳細なメモを取らなくても撮影しておけば一目瞭然というワケです。

 大抵のスマホは拡大機能があるので、老眼なら細部やパーツの刻印を見る際も便利だし、記録にも残せます。

 またメンテナンス時に限らず、トラブルが発生した時はその箇所をスマホで撮影するのがオススメです。

 たとえばブレーキパッドの残量が少ないと感じたり、エンジンやサスぺンションからオイルが漏れている時などは、まずは乗らずにその箇所を撮影してバイクショップのスタッフに見せれば(メールで送るのもアリ)、乗らずに安全で対処も速いでしょう。

 またメーターディスプレイに何らかの警告(アラート)が表示された時も、まずはスマホで(ディスプレイの画面を)撮影しておくと良いでしょう。

 いったんエンジンを止めて再始動すると表示されない場合もありますが、撮影しておけばバイクショップのスタッフに説明しやすいからです。

 というワケで、工具やケミカル剤は専用品や必要に応じて入手するしかありませんが、身のまわりにある日用品でもメンテ作業が(コストを抑えつつ)快適にできるアイテムは少なくありません。

 100円ショップやホームセンター、そしてキッチン用品やバス・トイレ用品など、有効なモノは意外とたくさんあるのです。

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Writer: 伊藤康司

二輪専門誌『ライダースクラブ』に在籍した後(~2005年)、フリーランスの二輪ライターとして活動中。メカニズムに長け、旧車から最新テクノロジー、国内外を問わず広い守備範囲でバイクを探求。機械好きが高じてメンテナンスやカスタム、レストアにいそしみ、イベントレース等のメカニックも担当する。

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