クロームメッキ部品が美しく蘇る!? 目視的輝き度を高めるためには輝くべき部品を輝かせるのが手っ取り早く確実!!
古くても見た目のコンディションが良いバイクは、輝くべき部品が輝いているものです。その象徴的な部品と言えば「クロームメッキ部品の輝き」だと思います。長年に渡ってガレージで冬眠していたモトグッツィ「ルマンIII」(1986年型)は「輝きを失っている」状態の不動車でした。復活再生仕上げを実践します。
重曹由来の「マジックパウダー」がクロームメッキを蘇らせる
ブラストメディア(部材の表面を研磨する微細な粒子)を部品に残したくない、滞留させたくないような部品のひとつに、キャブレターがあります。そんなキャブレターの洗浄で、威力を発揮してくれるのが「EZブラスト」です。
一般家庭の掃除洗剤としても知られている、重曹を由来に持つ「マジックパウダー」と呼ばれるメディアを利用するのがこのシステムです。高い洗浄能力を持ちながら、お湯に触れることでガス化するという特徴も併せ持っています。
以上のことから、処理後の部品をバケツに入れたお湯に沈めることで、メディアを完全除去することができるわけです。

分解したエンジンの燃焼室にこびり付いたカーボン汚れや、吸排気バルブの傘に堆積したカーボン汚れにEZブラストを施すことで、想像以上のクリーニング効果を得られ、これまでに好結果を得てきた実績もありました。
砂やガラスなどの固形メディアは、部品表面のクリーニング効果が高い一方で、施工部品のコンディションによっては、表面に突き刺さって残留してしまうことがあります。
そのため、作業後にエアーブローしても、メディアを落としきれないケースがありました。その証拠に、ブラスト処理後の部品を超音波洗浄機器で洗浄すると、驚くほどの量のメディアが、洗浄層の底に沈殿していることに気が付くことがあります。
ところが、重曹由来のメディアなら安心です。処理後の部品内部に滞留したとしても、お湯を流し入れることでメディアは溶けてガス化してしまう大きな特徴があります。その内容を理解した上で、EZブラストを利用(応用)すれば、様々な場面で様々なアドバンテージを得ることができます。
実は、クロームメッキ部品の表面に発生したサビ処理にも、最大級の威力と効果を得られるのです。過去にはクロームメッキ部品に発生したサビの除去にEZブラストを利用し(パイプハンドルなど)、大満足の結果を得ることもできました。
そこで今回も、見た目の輝きを高めるために、分解したモトグッツィ「ルマンIII」(1986年型)用のメッキ部品をEZブラストジャパンのラボへ持ち込み、クロームメッキの表面に発生したサビを除去処理させいて頂くことができました。その結果は、写真をご覧の通りの輝きです。
Writer: たぐちかつみ
フリーランスライター。バイクも作る国内自動車メーカーの生産技術開発部門を経てから大人向けのバイク専門誌「クラブマン」誌へ合流。同誌のメンテナンスコーナーが縁で、1995年春には「モト・メンテナンス」誌を創刊し編集長を務めた。同誌休刊後の2019年秋からは、内外出版社にて「モトメカニック」誌を創刊。現在も同誌編集長を務めている。

















