トラブルはあったけど走り切った!! FIM世界耐久ロードレース選手権開幕戦「ル・マン24時間耐久」 レーシングライダー石塚健のレースレポート【後編】

2026年シーズンの「FIM 世界耐久ロードレース選手権(EWC)」開幕戦に参戦した、レーシングライダー石塚健選手のレポートをお届けします。

惜しくも4位!! 貴重なポイント獲得

 皆さんこんにちは! レーシングライダーの石塚健です。

 今回は、2026年4月16日から19日にフランスのル・マンにある、ブガッティサーキットで開催された「FIM 世界耐久ロードレース選手権」の開幕戦、ル・マン24時間耐久レースの決勝の模様をお伝えします。それでは行ってみましょう!

 迎えた決勝日。ウォームアップセッションでシフターとダッシュボードに少々トラブルが発生しますが、セッション中に何とか解決し、土曜日の15時、ついに24時間レースがスタートしました。

2026年シーズンの「FIM 世界耐久ロードレース選手権」開幕戦、ル・マン24時間耐久レースに挑む石塚健選手
2026年シーズンの「FIM 世界耐久ロードレース選手権」開幕戦、ル・マン24時間耐久レースに挑む石塚健選手

 スタートライダーはケビン選手。スタートは決まり、3台による激しいトップ争いが展開されます。ケビン選手がハイペースな走行を続け、トップで1回目のスティントを終了し自分に交代。

 好調な流れを維持し、ラップタイムも上々。後続とのギャップを築くことに成功し、SSTクラスのトップをキープしたままバトンタッチ。ディエゴ選手、ジェームス選手もしっかりと繋ぎ、 スタートから4時間が経過。チームは依然としてSSTクラスのトップを快走します。

 ライダー、チーム共に集中力を切らさず、自分の2スティント目がスタートします。

 コース上ではオイル処理などによるセーフティーカーランなど動きはありますが、チームはミスのない順調なレース運びで深夜帯の戦いへ。

 その後、後続のチームもペースアップし、再び3チームによるトップ争いが展開。レーススタートから8時間が経過したタイミングで2番手、その時点でのポイント(+9ポイント)を獲得することに成功しました。

 深夜3時を過ぎ、現地は一気に冷え込みます。順位を入れ替えながらも安定したレースを進めていたチームですが、15時間経過でまさかのマシントラブルに見舞われ、惜しくも順位を落とす展開に。ケビン選手がマシンを押してピットに戻り、修復作業が行われます。

 数分でピットアウト、原因はフューエルポンプのトラブルによるスローダウンでした。ディエゴ選手にライダー交代をし、順調に走り出したと思っていた矢先、今度はディエゴ選手が痛恨の転倒。マシンは破損しピットイン、再び修復作業に取り掛かります。

 その後、ディエゴ選手が再びコースイン。スティントを終え自分にライダー交代しましたが、そこでまたしてもトラブルが発生、転倒の影響かタイヤ交換がスムーズにいきません。一刻を争うピット作業でかなりの痛手となりました。

 トラブルは続きましたが、チーム一丸となってハイペースを刻み順位を押し上げていきます。

2026年シーズンのEWC世界耐久選手権開幕戦は、総合13位、SSTクラス4位という結果に終わった「Dafy-Kaedear-RAC41-Honda」
2026年シーズンのEWC世界耐久選手権開幕戦は、総合13位、SSTクラス4位という結果に終わった「Dafy-Kaedear-RAC41-Honda」

 残り4時間、自分の6回目のスティントが終了。この時にはもう既に全身が疲弊して満身創痍の状態。手の皮は擦りむけ、激痛をテーピングでなんとかしのぎます。そしてついにラストスティント、自分がチェッカーライダーを務めることになりました。

 この時点でSSTクラス4位まで浮上しましたが、3位との差は既に4周ほど、自力での逆転はほぼ不可能。ミスのない安定した走りに切り替え、確実にポイントを取る作戦に。

 そのまま24時間を走り切り、総合13位、SSTクラス4位でチェッカーを受けることができました!

 貴重な39ポイントを獲得し、チャンピオンシップは3位タイ。ミスが無ければ間違いなく優勝争いができる力があっただけに悔しい気持ちもありますが、これが耐久レース。チャンピオン獲得を目指す上で非常に意味のある開幕戦となりました。

 昨シーズンはチームメイトに比べてもアベレージや予選でのタイムなど少し劣っていて、スティントを走れないタイミングがあり悔しい思いをしていたのですが、今回はチームメイトよりも多くの周回、スティントをこなして貢献することができ、結果以上に喜べる内容のレースができました。

 自分自身もチームも昨年より強くなれていると実感できて、今シーズン残りのレースに期待が持てます。

 一瞬も諦めることなく最後まで走り切れたのは、日頃から応援してくださっているスポンサーさんやファンの皆さんのおかげです。ありがとうございました。

 気持ちを次戦に切り替えて、再び優勝目指して頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします!

 最後までお読みいただきありがとうございました。以上、ル・マン24時間のレースレポートでした! それでは!

【画像】喜びは結果以上!! 「ル・マン24時間耐久レース」に挑む石塚健選手を画像で見る(10枚)

画像ギャラリー

Writer: 石塚健

(レーシングライダー)埼玉県出身の30歳。3歳からポケットバイクに乗り始め、ロードレースというオートバイ競技に参戦。現在は世界各国で活躍できるライダーを目指して日々、活動中。
2019年から、ヨーロッパでおこなわれる「FIM CEV REPSOL Moto2ヨーロピアンチャンピオンシップ」への挑戦を開始。2025年は「FIM 世界耐久選手権」に、フランスのDafy-RAC41-Hondaより参戦し世界タイトルを目指します。自身のチームも立ち上げ「鈴鹿8耐」にも参戦! スポンサー募集中です! 応援よろしくお願いします。

編集部からのおすすめ

CB750Fにまたがって「バリバリ伝説」の世界をVR体験できる! バイク王がバイカーズパラダイス南箱根の7周年イベントに出展【PR】

CB750Fにまたがって「バリバリ伝説」の世界をVR体験できる! バイク王がバイカーズパラダイス南箱根の7周年イベントに出展【PR】

最新記事