ただ軽いだけじゃない!? 風を味方に今のライダーに寄り添うアライヘルメットの魅力に迫る!! ~高梨はづきのきおくきろく。~
毎月「8」がつく日は『高梨はづきのきおくきろく。』です。今回は、アライヘルメットの新製品、フラッグシップモデルの構造を受け継いで今のライダーに合わせた「X-SNC」についてお届けします。
安全思想はそのままに軽さと剛性を両立!!
皆さんこんにちは、バイク女子の高梨はづきです!
本日の「きおくきろく。」は、日本のヘルメットメーカーとして、長年多くのライダーから支持され続けているアライヘルメットに取材してきたので、その中でも特に印象に残った「X-SNC(エックス・エスエヌシー)」モデルについてお届けしていくよ。
日本のヘルメットメーカーと言えば、大きく名前が挙がるのがアライ、ショウエイ、そしてオージーケーカブトだ。
国内レースはもちろん、世界最高峰のレースシーンを見ても、多くのトップライダーたちがこの3メーカーのどれかを被って戦っている。
その中でもアライは、日本の2輪ヘルメット黎明期から続く老舗メーカーとして知られているんだ。

今回お話を聞いて驚いたのが、軽さに対する考え方だった。正直、それまでは軽いヘルメットって、単純に重量だけだと思っていたんだ。でも実際は違った。
軽いのはもちろんだけど、走っている時にも軽く感じる。その感覚を、本気で追求していたのが今回のモデルだった。
ベースになっているのは、2015年に発売されたアライのフラッグシップレーシングモデル「RX-7X」。サーキットを走るために生まれた、いわば絶対王者みたいな存在。そのDNAを受け継ぎながら生まれた弟分のような存在らしい。
でも、ただ街乗り向けにしたモデルではない。「弟なんだけど、兄貴を抜くぐらいの気持ちで作っている」という言葉が印象的だった。その一言だけで、このモデルに込められた熱量が伝わってきた。特に大きな違いは、どんな姿勢で風を受けるかということ。
「RX-7X」のようなレーシングモデルは、前傾姿勢で伏せた状態を前提に作られている。でも最近人気のハイパーネイキッドやストリートファイター、アドベンチャー系って、上体が起きたアップライトなポジションで乗ることが多いんだよね。すると、ヘルメットに当たる風の量が一気に増える。
「アップライトなポジションになると、ヘルメットが受ける風の量は約3倍になる」と聞いて驚いた。だからこそ、このモデルは「風を抜く」ことを徹底的に追求している。走行風をうまく受け流し、風を味方につけることで、重さを感じさせにくくしているんだそう。
今のライダーに必要なのは、「RX-7X」の帽体構造をそのままに、長距離でも疲れにくく、風に持っていかれにくいヘルメット。その考え方に合わせて、このモデルは徹底的に風を抜くことにこだわって作られていたの。

実際に手に持った瞬間、「え、軽っ!」って思わず声が出たくらい軽い。それだけじゃなく、走行中に風を受け流すことで首への負担を減らし、体感重量まで軽く感じるように設計されているらしい。
さらに面白かったのが、快適性を追求するために、あえて細かいパーツを削ぎ落としていること。
必要以上のシャッターやパーツを減らして、風の流れを邪魔しない方向へ持っていっている。この考え方って、かなり重要なんじゃないかなって感じた。ただ、ここで終わらないのがアライらしいところ。軽量化や通気性を追求しながらも、「守る」という思想は絶対に崩していなかった。
帽体(シェル)の剛性についても体験させてもらったんだけど、これが本当に凄かったの。用意されたヘルメットの帽体の上に両足で乗って、グッと体重をかけてもぐにゃっとゆがむような感覚がほとんどなくて、びくともしない。正直、軽いという話を聞いていたからこそ、「ここまで剛性を残しているんだ……」って驚いたんだよね。

今回のお話で、ただ「軽くしました」ではなく、「どうやって命を守るか」という部分を本当に細かく説明してくれたのが印象的だった。
何度も出てきたのが、「実際の事故は、どこから衝撃が来るかわからない」という言葉。だからアライは、衝撃を一点で受け止めるのではなく、かわす(受け流す)ことをずっと大切にしている。アライ独自の「エッグシェイプド・フォルム(卵形)」はそのためだ。
さらに目に見えない内部には、アライ独自の一体成形・多段階発泡ライナーを採用していて、場所によって細かく硬さを変えながら、ひとつの塊として頭を包み込んでいるらしい。
軽くするために安全性を損なわず、むしろアライが長年積み重ねてきた安全思想を1ミリも妥協せず、今の乗り方へ合わせてきた。そんな頼もしさを感じるヘルメットだった。
しかも、このモデルが完成するまでには約3年もの歳月がかかったそう。開発陣が「こうしたい!」と思ったアイディアを少しずつ積み重ねて、ようやく形になった集大成なんだね。

最近のバイクライフって、速さだけじゃなく、快適に遠くへ行けることの価値もどんどん大きくなっていると思う。だからこそ今回のヘルメットは、レーシングモデルの弟分というより、「今のライダーに合わせて進化した、新しいアライ」そんな存在に見えた。
バイクって、速さやデザインだけじゃなく、もしもの時に何を信じるかもすごく大事なんだと思う。だから私は、普段からアライのヘルメットを使うことが多い。
もちろん軽さや快適性もある。でも、その奥にある「頭を守る」という考え方に改めて触れて、「安全を買っている」という感覚に少し近いのかもしれないなって感じた。
見えない部分にどれだけ時間と技術、そして情熱を注ぎ込めるか。その圧倒的な企業努力があるからこそ、私たちライダーは今日も安心してアクセルを開けられるんだと思う。
ということで本日はここまで! また「8」のつく日にお会いしましょう~!

Writer: 高梨はづき/hapi
(役者/YouTuber)17歳で普通自動二輪免許取得し、当時の愛車はホンダCB400T。声優を目指して専門学校に入学後、勉学に専念するため同車を手放し一時バイクを離れる。2020年3月にカワサキ・エストレヤを購入し、数年ぶりにバイクの世界にリターン。声優活動を経て、現在は舞台役者・バイカーモデルとして活動中。同時に"hapi"名義でYouTubeチャンネルを開設、自身のバイクライフをマイペースに投稿してます!チャンネル登録お願いします!!













