日本最高峰のカスタムバイクが箱根の「バイパラ」に再集結 「CUSTOM WORLD JAPAN」が開催中!

2021年、広島での第1回開催から月日が流れ、あのトップビルダーたちの共演『CUSTOM WORLD JAPAN』が箱根、バイカーズパラダイスで2026年9月6日まで開催中です。

世界トップレベルのショップが集結、初日にはカスタム・デモライドも敢行

 2026年7月11日から9月6日までの約2ヶ月間、神奈川県・箱根の「バイカーズパラダイス南箱根」(以下、バイパラ)にて、「CUSTOM WORLD JAPAN in BIKERS PARADISE」が開催されています。

 かつてコロナ禍の最中、美術館で作品を観賞するように静かにカスタムバイクを愉しむ試みとして広島で実施された同イベントですが、今回は『バイパラ』で実に3年ぶりとなる開催となりました。

 今回のCUSTOM WORLD JAPANに参加するのは日本のカスタムシーン、ひいては世界中から注目を集める錚々たる8つのショップ・ビルダーたちです。

 そのメンバーを紹介すると、CUSTOM WORLD JAPANの発起人である広島の「平和モーターサイクル」、東京の「チェリーズカンパニー」と「ウェッジモーターサイクル」、神奈川の「ヒデモーターサイクル」に滋賀の「カスタムワークス・ゾン」、京都の「ラックモーターサイクル」、山梨の「46ワークス」、そしてアメリカで活躍する日本人ビルダーである木村信也氏の「Chabott Engineering」など、まさにワールドクラスのトップビルダーの競演と呼べるものとなっています。

2026年7月11日から9月6日まで、静岡県函南町にある『バイカーズパラダイス南箱根』で開催中の『CUSTOM WORLD JAPAN』。世界トップレベルのカスタムマシンたちが整然と会場に並びます
2026年7月11日から9月6日まで、静岡県函南町にある『バイカーズパラダイス南箱根』で開催中の『CUSTOM WORLD JAPAN』。世界トップレベルのカスタムマシンたちが整然と会場に並びます

 もともとはBMW Motorrad Japanによるプロモーション企画、「カスタムプロジェクト」に携わったトップビルダー陣を中心に結成されたこのグループですが、世界的に人気がある京都のラックモーターサイクルやChabott Engineeringなどチョッパーシーンを牽引するショップが2回目以降に加わり、さらに深みと迫力を増した展示となっています。

 その開幕初日となった7月11日には、オープニングイベントを開催。米国に拠点を置くChabott Engineeringの木村信也氏以外のビルダーたちが一堂に会し、ステージ上でトークショーが行われたのですが、普段は聞くことのない創り手側の声を多くの観客の皆さんが耳を傾けて楽しんだ様子です。

 またこの日は敷地内で参加ビルダーたちによるデモライドもバイパラの敷地内で敢行されたのですが、ショーの会場で静かに美しく輝くマシンとはまた違う「バイク」ならではの魅力を多くの観客の皆さんが再確認したのではないでしょうか。

 カスタムが「単なるアートピース」にとどまらず、「走ってこそ本領を発揮するバイクである」という、当たり前かつ至極当然の事実をしっかりと見せる、素晴らしいアピールの場となったのは確実です。

 ビルダー自らの手でエンジンを始動し、排気音を響かせて走る姿は「カスタムバイク」や「チョッパー」の魅力を改めて広く伝えるものといえるでしょう。

開催期間が2ヵ月の意味は?

 一般的なカスタムバイクショーといえば、屋内の展示会場などを1日(あるいは週末の2日間)借り切って行われるものが大半です。

 しかし、CUSTOM WORLD JAPANはこれまでも1~2ヵ月間という長期展示のスタイルで開催されているのですが、そこにはビルダーたち、それぞれの明確な想いがあります。

 たとえば1日限りのイベントでは、どうしても「もともとカスタムバイクが好きな人」「マニア」だけが集まりがちです。

 しかし、箱根のツーリングスポットとして連日多くのライダーが集まるバイパラで2ヶ月間展示し続けることで、「たまたま立ち寄った一般のライダー」や「これまでカスタムの世界に触れてこなかった人」にもじっくりとマシンを見てもらうという狙いがあります。

「一般の人が見て純粋に『美しい』と思える、世界レベルのクオリティ」のマシンたちの長期間での披露は、内輪だけの狭いコミュニティ(村社会)に閉じこもるのではなく、外の世界へ向けてカスタムカルチャーの魅力を発信し、業界全体の裾野を広げたいというビルダーたちの願いが、きっと込められています。それゆえの9月6日までの開催なのです。

2026年7月11日に開催されたオープニングイベント、ビルダーたちによるライディング・デモンストレーションの様子
2026年7月11日に開催されたオープニングイベント、ビルダーたちによるライディング・デモンストレーションの様子

場所とビルダーがつくる「Win-Win」な新しいイベントのカタチ

 今回の開催にあたっては、バイパラ側とビルダー側がお互いの強みを活かした柔軟な協力関係を築いています。

 通常、商業施設などを長期間借りて展示を行う場合は多額の費用が発生しますが、今回のCUSTOM WORLD JAPANはオリジナルTシャツなどの物販収益を施設側に還元することで、双方が無理なく持続できる仕組みを実現しているとのこと。

 もちろん、展示されている車両は、どれも細部までこだわり抜かれた世界トップレベルのマシンばかりなので、日本のカスタムシーンの「今」と「可能性」を提示する貴重な空間となっています。

 同展示は、2026年9月6日まで開催中ですので、夏の箱根でワインディングを走り抜け、バイパラの広々とした空間で、トップビルダーたちが創り出した造形美と熱量に触れてみてはいかがでしょうか。

 我々、日本人が世界から注目を集める要素のひとつである「もの創り」に対する技術と精神を知らしめるこの催しは、普段カスタムバイクに馴染みがない、興味がないという方にこそ、ぜひ足を運んでいただきたいイベントです。

【画像】国内最高峰のカスタムバイクが集結! 南箱根「バイパラ」で開催中の『CUSTOM WORLD JAPAN』を画像で見る(30枚以上)

画像ギャラリー

Writer: 渡辺まこと

ハーレーや国産バイクなど、様々な車両をベースにアメリカン・テイストのカスタムを施した「CHOPPER」(チョッパー)をメインに扱う雑誌「CHOPPER Journal」(チョッパージャーナル)編集長。カスタム車に限らず、幅広いバイクに対して深い知識を持つベテラン編集者。

編集部からのおすすめ

水上バイクは意外と身近な乗りもの! オートバイ乗りに知ってほしい基礎知識|葉月美優のSea-Dooエンジョイライフ 出会い編【PR】

水上バイクは意外と身近な乗りもの! オートバイ乗りに知ってほしい基礎知識|葉月美優のSea-Dooエンジョイライフ 出会い編【PR】

最新記事