アメリカを代表するハーレー用パフォーマンス・パーツメーカー 「S&Sサイクル」の歴史を振り返る【パート1】

1954年の夏、ユタ州ソルトレイクで開催される最高速を競う“ボンネビル”に挑んだジョージ・スミス。この時、“TRAMP”は排気量を約1491cc(91キュービックインチ)に拡大し、フロントフォークをKモデルのテレスコピックに変更。最高速152.02マイル(約243km/h)の記録を叩きだしたそうです(写真提供:S&S Cycle)
1959年に最初の主力商品であるストローカークランクを生み出したジョージ・スミス。当時はご覧のようにすべてが手作業だったとのことです。この他、S&Sではエクストラ・ロング・プッシュロッドとプッシュロッドカバー、シリンダーベースシムとスタッド、および各ストローク用に設計されたインテークマニホールドと詳細な取り付け手順書をフライホイールに付属。インストールに必要なものすべてをユーザーに提供します(写真提供:S&S Cycle)
スタンリー・スタンコスが同社を去った後はジョージ・スミスの妻であるマージョリー・スミスもビジネスに参加。速記、経理、レコードキープ(記録)をハイスクールで学んだ彼女は業務の実務的な部分を取り仕切るだけではなく、ご覧のようにシリンダーベースシムの切り出しなどの作業も行ったとのこと。またジョージと共に仕事をしていたこともあり、工学的な知識も豊富だったとのことで顧客からの質問も彼女が対応していたそうです(写真提供:S&S Cycle)
会社を設立する以前である1952年。イリノイ州の自宅前でのスミス家のファミリーショット。ナックルヘッドを改造した“TRAMP”と名付けられた一台が数多くのレースで勝利を重ね、S&S設立につながっていったとのことです(写真提供:S&S Cycle)
1958年に“S&S”を設立したジョージ・スミス(左)とスタンリー・スタンコス(右)。1950年代中期からシカゴのハーレーディーラーからの協力を得てレースに参戦してきた彼らですが、スタンリー・スタンコスはS&S社創立から1年後の1959年に同社の業務から離脱。メインビジネスである航空機関連の仕事に戻ったというのがその理由とのことです(写真提供:S&S Cycle)
1952年にジョージ・スミスが製作した“TRAMP”はベースであるナックルELに自作のストローカークランク( 4-9 / 32インチ)とビッグボアシリンダー(3-7 / 16インチ)を組み込み、ノーマルの1000ccを1340ccに排気量アップ。ヘッドもツインキャブ仕様となっており、シカゴのHalf Day Speedwayで開催されたドラッグレースで優勝。この時、1/4マイルの距離で123.45 mph(197.52km/h)を叩きだしたとのこと。当時でこの速度は圧巻の記録です(写真提供:S&S Cycle)

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