2013年に米国のカスタムショー「ボーンフリー」に出展された1台のチョッパーとSNS社会との関係性

ネック周りやリアアクスル周辺などがラグ風にまとめられたフレームや各部パーツのバランスなどはビルダーである杉原雅之氏のセンスと技術を感じさせる箇所。このシンプルさもチョッパーの真骨頂です
エンジンはS&S製FHPナックルで排気量は86cu-in(約1409cc)。スタイルこそ1936~47年に生産されたハーレーを踏襲するものですが、パーツ自体は現代的なマテリアルで構成され、高い信頼性を誇ります。吸気もS&S製Lキャブに換装し、クラシカルなムードが高められています
点火はモーリス製マグネトーに変更し、バッテリー・レス化。シンプルさを求めるチョッパーでは定番の手法です。またスケルトン・タイプに交換されたトップカバーもメカニカルなムードの演出に一役買っています
蛇腹状のベンディングパイプとメガホンサイレンサーを組み合わせたマフラーはラックの手によるワンオフ(一品もの)を装着。ヘラ絞り加工が施されたオイルタンクも同店による一品ものです
流麗なステッチワークで個性を演出するシートはアトリエ・チェリー製ワンオフ(一品もの)。チョッパーにテールカウルを組み合わせる手法はラックが得意とするフィニッシュで、ここもオリジナリティを感じさせる箇所になっています
すぎはら まさゆき 1971年生まれ。京都府出身。京都東山高校を卒業後、アメカジ系のアパレルショップに勤務し、22歳の頃に京都にあるカスタムハーレーショップ“GEM”に入店。翌年に米国へ渡り、“GEM”が展開していたコンプリート・バイク“フェニックス”の組付けを担当する。1995年よりカリフォルニアで日本人の近澤泰良氏が営む“Chica customcycles”に入店。米国での修行を経て帰国後、2000年にラックモーターサイクルをオープンする。シンプルながら個性を感じさせる作風はファンも多く、海外からも高い評価を受ける。特に現在は東南アジア諸国でカリスマ的人気を誇るビルダーです
2013年に米国で開催された“Born Free Motorcycle Show”へ出展するため、フレームからワンオフ(一品もの)で製作されたラック製のマシン。日本のチョッパーが世界から高い評価を受ける理由が頷けるクオリティに仕上げられています
チョッパーのバランスの良し悪しはリアビューから見ると顕著に表れますが、このマシンはご覧のとおり。タンクのマウント位置や“ラックらしさ”を感じさせるテール周りの処理などは絶妙です
ラック製ワンオフのタンクを飾るペイントは米国のChemical Candy Customsが担当。定番のフレイムスとドラゴンの鱗を思わせるグラフィックが美しい仕上がりです。また車体の随所と共通するデザインが与えられたタンクキャップもセンスを感じさせます

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