カワサキ「空冷Z」バイヤーズガイド ~2輪系ライター中村トモヒコの、旧車好き目線で~ Vol.5

「Z1000J」(1981年)。スズキ「GS1000」やホンダ「CB900F」といったライバル勢に立ち向かうため、1981年の空冷Zシリーズは全面新設計の第二世代に進化。「Z1000J」はその柱となったモデルで、当時のレース規定に対応するため、排気量は998ccに設定された
エディ・ローソンによるAMAスーパーバイクチャンピオン獲得を記念して、1982年のカワサキはそのレプリカとなる「Z1000R」を発売。基本構成は「Z1000J」と同様だが、KERKER製集合マフラーを装備し、一方でセンタースタンドを省略したため、乾燥重量はシリーズ最軽量の222kgに収まっている
同時代のライバル勢が750ccに注力する中、カワサキが初めてゼロから手がけた4ストロークビッグバイクの「Z1」(1973年)は、900ccという排気量を選択。82psの最高出力は、当時の量産車ではダントツのトップだった
当時のカワサキは完全新設計の排気量900ccの4気筒エンジンをアピール。他メーカーとの違いを見せつけ、「これがスーパーバイクの新しいスタンダードだ」と謳っていた
「Z1000MkII」(1979年)。1970年代末のカワサキは、空冷並列2気筒の「Z250FT」から水冷並列6気筒の「Z1300」まで、あらゆる排気量帯のロードバイクにスクエアスタイルを導入。その造形は、現代の目で見ても斬新
「Z1100GP」(1981年)は「Z1000J」(1981年)の上位機種として開発された。レースユースを想定しない、当時のカワサキのフラッグシップ。「Z1000J」の気化器が負圧式キャブレターだったのに対して、「Z1100GP」はフューエルインジェクションを採用
中古車市場での人気はいまひとつのようだが、1983年に登場した「GPz1100」は、カワサキ空冷Zシリーズで最もパワフルなモデル。120psを発揮するエンジンには、市販レーサー「Z1000S」で培った技術が転用されていた

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