さらに恐るべき、成長期から全盛期のホンダVツイン ~2輪系ライター中村トモヒコの、旧車好き目線で~ Vol.11

1988年に「NXR750」レプリカとしてデビューした「アフリカツイン」は、10年以上に渡って生産が続いたロングセラー。エンジンは既存の「トランザルプ」がベースの52度Vツインだが、車体関連部品はほとんどが専用設計。
「NS750」の当初のボア×ストロークは「GL500」と同じ78×52mmだったものの、レース規定の上限となる749ccの排気量を得るべく、1981年型「NS750」は87×63mmという数値を採用。最高出力は「GL500」+30ps以上の80psに達したが、トラクションが不十分だったため、ハーレー・ダビッドン「XR750」には勝てなかった
「NV750」が搭載する80.5mm(極初期は79.5mm)×75.5mmのVツインエンジンは100ps前後の最高出力を発揮。1984年型以降の最大トルクは、当時としては驚異的な12kg-mに達していた
エンジンのベースは一応「NV750」だが、「RS750D」はほとんどすべての部品を新規開発。なお従来は高回転高出力化と高剛性化を重視していたホンダのファクトリーレーサーは、「RS750D」を契機に以後はトラクションやしなやかさを意識するようになったと言われている
「NV750」のキャブレターとエキゾーストシステムの配置は、ライバルの「XR750」とよく似ていた。とはいえ、この構成はハーレー・ダビッドソンの模倣ではなく、フラットトラックにおける理想の吸気・排気管長を徹底的に検討した結果
ホンダ初のフラットトラックレーサーは、GL用縦置き80度Vツインを反時計回りに90度回転させて搭載。1981年型の正式な車名は「NS750」だが、現地では「サイドワインダー」と呼ばれていた
ファクトリー態勢で参戦した1986年から1989年に、パリダカールラリー4連覇を達成した「NXR750」。扱いやすさと耐久性を重視したVツインの最高出力は、1986年型が69.3ps、1987年型から1989年型が75psだった
名車として取り上げられることは滅多にないけれど、1983年に登場した「NV750」は、以後のホンダVツインレーサーの原点と言うべきモデル。最高出力は66psだった

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