カワサキ「Z2」再生 まずは車両の現状を確認 〜日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承〜Vol.1

Z2-A後期型を最後にシングルディスクの歴史は終わり、その後、Z2-A4型ではフロントWディスクを標準装備しました。海外輸出仕様のKZ900は、フロントシングルディスクだったので、国内ユーザーは海外と比べて高装備品を好む傾向のようです
トキコ製フロントディスクブレーキ用マスターシリンダーは、本来なら黒色アルマイト仕上げです。このマスター本体はアルミ地肌に磨かれていました。この部分は、ガンコートペイント仕上げで美しい黒塗りにする予定です。
スポークホイールのコンディションからも理解できます。乾燥した場所にしばらく保管されていた様子は、スポーク1本1本のユニクロメッキからも理解できます。赤サビが出ていないので、このままで大丈夫だと判断しました。
インナーチューブにも目立ったサビや、見落としがちな点サビはありませんでした。このまま使用することができると思いますが、分解してみたら……なんてこともありますので、分解時にはしっかり確認しないといけません。
ミクニ製VM26キャブレターを装備します。1973年に登場した初代Z2火の玉車は、輸出仕様のZ1と同じベンチュリΦ28ミリのビッグキャブを装備していました。初期のキャブはフロートチャンバードレンが大きく、メインジェット交換が外部から可能でした。
カワサキ純正の4本マフラーは、通称76刻印の1976年に登場したKZ900やZ750Four以降のモデル用が取り付けられていました。排気音対策後のマフラーです。国内Z2では、1976年のA4型から1978年のD1型までが、このタイプの76マフラーを標準装備していました
常時ヘッドライトオンになる以前の時代には、OFF-PO/ポジション-ONの操作切り替え式ノブが装備されていました。試運転でスイッチングはすべて点検して、操作通りに機能することも確認することができました
「750+DOUBLE OVERHEAD CAMSHAFT」の文字が入るサイドカバーエンブレムが欠落していたので複製部品を装着しようと思います。エンブレム下が本来のマルーン色で、その周囲は下塗りペイントのグリーンメタリックです。すでにブラウンクリアは飛んでいます
左サイドカバー内には初代からこのZ2-A後期型まで標準装備されたオイルタンクがあります。このタンクは、ドライブチェーンへオイルを給油するためのリザーバータンクになりますが、このモデルが最後の装備となりました。
純正シートは新品の複製シートへと交換されていました。ガソリンタンクと同様に、バイクの美しさの評価軸のひとつとなるのがシートコンディションです。純正シートを複製していて、見た目に大きな違いはありません。当時の国内仕様はシートベルト付きです
コンディションが良い路面で試運転することで、前後スポークホイールに振れが発生していないか? リムがヨレていないか? 判断することができます。リヤ周りなどは同行の仲間に追尾目視してもらうことで、コンディションを明確に知ることもできます
ヤレ感があって良いコンディションに見えるが、外装部品やフレーム骨格にはツヤがありません。そもそもコンディション良く維持され続けてきたバイクなら、そのヤレ感にも美しさがあるものですが「ヤレヤレ……」な状態なので、フルレストアを決意しました
転倒によるフィン割れなどの外傷はありません。実走行9000キロ台と聞いているZ2Eエンジンは快調です。完全ノーマルエンジンでは楽しめないので、見た目はノーマルでも「中身はそれなりに元気良く!!」を目指したエンジンに仕上げたいです
のんびり走るには十分なスピード感で楽しむことができますが、現代の大型ツアラーやスーパースポーツ系モデルと一緒のツーリングでは、非力さが否めない走りになります。バイクらしいカタチがカワサキ初代空冷Zシリーズの魅力だと思うファンが多いです
ストックしていたカワサキ純正の新品スピードメーターとタコメーターを取り付けたそうです。受け取った状況でこの走行距離でした。組み立て直して再登録後も、たいして走っていません。複数台所有すると、そうなりがちですよね~

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