プラスチック部品を採用した量産車第一号モデル「スーパーカブC100」 割れた部品の補修方法とは? 同い年のバイク=スーパーカブと生きるバイクライフVol.6 欠落した部分を指先で保持しつつ接続金具の針を押し付け、まずは一箇所で部品を接合してみました。短時間で作業進行できるのが、とにかく嬉しいです!! 固定部分がウェーブ状でコの字型した針を熱して、樹脂を溶かしながら数か所へ埋め込みます。作業後は、露出した針部分をニッパでカットしましょう。強度は抜群です!! ライトカバーを締め付けたときに、樹脂への影響を最小限にする金属のフランジカラーを押し込んでからフロントフォークへ復元しました。これだけ針を埋め込めば、樹脂強度はこれまで以上に高まっていますが、締め付け部分には金属製フランジカラーが無いと再び割れてしまうことも考えられますので、この純正部品は必ず利用しましょう 手前のスーパーカブC100は初期シリーズの後期モデル。生産タイミングは1960年型で製造月は9月か10月になります。マルエムブルーのカラーリングを持つ通称2つ星(クラッチレリーズロックボルトが2本タイプ)かつ、レッグシールドが6点固定の淡いブルー色が特徴になります。1958年の登場から1961年生産までの2つ星エンジンのC100は、このマルエムブルーのみでした。赤いシート表皮は張り替え済ですが、その他はすべて磨いたのみで、ペイントしていないオリジナルの車体骨格です。このモデルが通称「吊りカブ(シリンダーマウント用の吊りフレームを持つモデル)」終了直後に登場したタイプです 開発当初から主要部品のプラスチック樹脂化が命題となっていたスーパーカブC100。北米から輸入された樹脂板を、プレス成型することから始まったのが樹脂部品の開発だったようです。フロントフェンダー、ヘッドライトケースカバー、レッグシールド、サイドカバーなどなどは樹脂化計画されていましたが、1958年8月の初代モデルの発売開始に間に合ったプラスチック部品は、レッグシールドとサイドカバーのみだったようです。その他の部品は、徐々にプラスチック部品へと変更された歴史がありました。発売開始時のフロントフェンダーは鉄製でした 開発当初のプラスチック素材は、ハイゼックスと命名されたポリエチレン系樹脂素材で、国内では、三井化学工業が素材の輸入元で国内パテントを持ち、積水化学工業によって部品作りが行われていました。板状で輸入された樹脂板を温間ブレスで成型するため、歩留まりが著しく悪く、レッグシールドの成形には相当手こずったとの技術資料を読んだことがあります。発売当初のヘッドライトケースカバーには、アルミダイキャスト製が採用されていて、極初期モデルのC100には、ニュートラルランプがありませんでした 締め付けられていたボルトによって割れてしまった部品が欠落紛失していなかったのはラッキーでした。仮に、欠落紛失して、完全に部品が無くなっている時には、型どりネンドとプラリペアを利用して(いずれもバイク用品メーカーで知られるデイトナから発売されています)、欠落部分を複製修理することも可能です。 ツールカンパニー・ストレートで販売されているプラスチックリベアキットと呼ばれる商品がこれです。利用したのは家庭用コンセントのAC100V電源仕様です。熱源で接続金具を温めてプラスチックを溶かしながら食い込ませていくのが修理手順になります 上下左右裏側などなど、打ち込める部分に向けて、徹底的に固定針を打ち込んでいきます。打ち込み終了と同時に、樹脂が熱でまだ柔らかいうちに、小型の金属ヘラ(スパチュラ)で患部を押さえることで、密着強度はさらに高めることができます ハンドルを取り外す際に気がつきました。フロントカバーとライトケースの固定部分が、一箇所完全に割れてしまっていました。こんな樹脂部分の修理には、プラスチックリペアキットを利用して、写真のように補強の骨を埋め込むのがベストだと考えました 露出した針部分はニッパで切り落とし、さらに出っ張りが気になる残り部分をベルトサンダーで削り落とせば見た目や仕上がりはさらに良くなります。単純な接着補修ではなく、補強針を打ち込み、さらに溶着処理することで、想像以上に強度アップできます 関連記事 峠道で感動!ブリヂストンの最新&最高タイヤがすごかった (PR)BRIDGESTONE 全身「タイガーイエロー」のミッド・スポーツ・コンセプト!! ホンダとオニツカタイガーがコラボバイクを世界初公開 船の上に“いけす”が付いてる!? 釣りに特化した水上バイクとは (PR)BRP 「まるで実車を組み立てている気分」「質感やメッキパーツの使い方が絶妙」「細部への執念がすごい」など反響 “タミヤの”ホンダ「CB1000F」1/12スケール組み立てキットに注目集まる 購入者の66%がDCTを選択!? ホンダの快適ツアラー「NT1100」2027年モデル発表 この画像の記事を読む 今話題のプレミアムスポーツタイヤを箱根で徹底検証! バイク不足で高騰中!愛車の相場を調べてみる>> 画像ギャラリー