現在のハーレー・カスタムシーンで高い人気を誇るモデル「FXR」開発ストーリー “不人気車”から復権した理由とは
過去には不人気車の烙印を押された「FXR」の復権
FXRのバリエーションはスタンダードモデルといえる“FXRスーパーグライドII”をはじめ、ネックを1度寝かせた“FXRSローライダー”などへ発展(FXRフレームのネック角はスーパーグライドが28度、ローライダーが29度。ショベル時代ではスーパーグライドが29度でローライダーが30度のネック角という説がありますが、いずれも30度という証言もあります)、リアにディッシュホイールが採用された“ディスクグライド“や、21インチのフロントホイールを備えた “ローライダーカスタム”、風洞実験を重ね、設計されたといわれるフロントカウルとサイドバッグを装備した “FXRT”など様々なモデルへと発展。多くの派生モデルが生み出されました。

その中で“FXRP”(P=ポリス)、つまり警察車両の払い下げをアウトローバイカーたちが安価で手に入れ、改造の手を施したり、“アーレン・ネス”を始めとするトップビルダーたちがFXRフレームをベースにカスタム車を製作し、80年代のシーンを彩っていったのも、ある一定の年齢以上の方にとっては懐かしい話ではないでしょうか。
FXRが登場した80年代から90年代当時は、シート下にサイドカバーがあるデザインから「日本車みたい」とささやかれ、我が国では不人気車の烙印が押されたFXRですが、近年では走りの性能をソリッドに追求した車体の構成が見直され、高い人気を博すに至っています。特にFXRフレームに2017年まで純正採用されたツインカム・モーターを搭載したカスタムは、近年のトレンドのひとつと呼べるでしょう。

1999年にCVOモデル(カスタム・ヴィーグル・オペレーション。ハーレー社から販売される限定カスタム)として復活を果たしたものの、基本的には1995年で生産を終えたにも関わらず、今もなお多くのライダーを魅了するモデルであるFXR。最終型から24年の時を経てもなお、多くの人々に求められている点も、このマシンが名車と呼ばれる所以なのかもしれません。
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