4輪ヘルメットでツーリング友人の指摘に思わず赤面!! ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.3~
「木下隆之の、またがっちゃいましたVol.3」は、モンキー50を購入後レーシングドライバーの筆者が普段使用している4輪用ヘルメットを被りツーリングへ出かけます。そこで友人に指摘され……赤面!!
本格的な4輪レース用ヘルメット被りモンキーに乗ると……!
モンキー50を買ったのまでは良かったのだけど、「なんかそれへん」って友人に指摘されてハタと気がついた。
ヘルメットは人間の急所である頭部を守るもの……という考えが染み付いているのは、様々な修羅場に立ち会ってきた僕の職業柄だろう。生身のライダーならば特に、開口部は狭い方が安全だろうってことで、4輪レース用を代用してツーリングに出掛けていたその先、友人の指摘に顔を赤らめたのである。

モンキーに4輪レース用はあきらかに不自然であろう。いくらコケた時に安全とは言え、まるで両替屋の覗き窓のような開口部では、周辺視野が遮られる。そもそも、ユル~いバイク感のモンキーにしては、本格的すぎる。だって「モンキー」って「猿」である。
おおいに自慢を込めて言えば、僕が使用している4輪レース用ヘルメットは泣く子も黙るカーボンコンポジット製だ。定価は50万円。ペイントが12万円。またがっているライダーの頭のほうがバイクよりはるかに高価なのである。「なんかそれへん」も納得がいく。
だから慌てて、友人推薦のBUCOを購入した。35年に及ぶレース生活でお世話になっているアライヘルメットを手配したものの、デリバリーまで時間がかかることだったので、それまでBUCOでつなごうと考えたわけだ。
顔面が極端に強調されるヘルメットとは?
恵比寿の川沿いの店に、ツーリングを中断して「なんかそれへん」と言い放った友人と出向いたのである。

BUCOの特徴は、シェルが小さいことだという。頭が小さく見えるのがいいのだと友人は力説するのだ。だから迷わず購入した。僕は案外、他人の目を気にするのである。
だがしかし、BUCOを被ってイヤな気配に気がついた。モンキーにまたがって、サイドミラーを覗いて唖然とした。たしかに頭部はちいさく上品にまとまっている。だが、顔面が極端な強調されてしまう。誰もが「ドッキリ」のプラカードを想像することだろう。これまで一度も言われたことがない野呂啓介と、「なんかそれへん」の友人が指をさして笑うのである。
これには困った。顔面のサイズ感を気にもしないまま過ごしてきたのに、頭部は小さい方がいいと勧められたそれを被ったら、さして気にもしてこなかった顔面が大きいと指摘されたのだ。これには参ったのである。

思い起こせば、ジェットヘルメットを被ったのは初めてである。4輪レース用はもちろんフルフェイスであり、しかも開口部が極端に狭い。それに慣れてしまった身には、BUCOのジェットは気恥ずかしいのだ。
アライのフルフェイスが届く日が待ち遠しい。
【了】
Writer: 木下隆之
1960年5月5日生まれ。明治学院大学卒業後、出版社編集部勤務し独立。プロレーシングドライバーとして全日本選手権レースで優勝するなど国内外のトップカテゴリーで活躍。スーパー耐久レースでは5度のチャンピオン獲得。最多勝記録更新中。ニュルブルクリンク24時間レースでも優勝。自動車評論家としても活動。日本カーオブザイヤー選考委員。日本ボートオブザイヤー選考委員。


