鈴鹿8耐2019でトップ10に5チームが入ったホンダ勢 ワークスのエース高橋巧選手は今なにを想う

チームのエースである高橋巧選手とステファン・ブラドル選手の走りにより、2019年の鈴鹿8時間耐久ロードレースでカワサキ、ホンダワークスに次ぐ3位入賞を果たした「Red Bull Honda」ですが、激しいレースを終えた今、高橋巧選手やチームのメンバーはどのような感想を抱いていいるのでしょうか。

トップ10の半数をしめたホンダ勢の鈴鹿8耐2019

 レース終了までラスト2分というところでトップを走るカワサキ・レーシング・チーム(以下KRT)のジョナサン・レイ選手が転倒、赤旗により終了という珍しいケースで幕を閉じた2019年の鈴鹿8時間耐久ロードレースですが、そのトップ10の半数を締めたのがホンダのマシンを使用したチームです。

レース後にスタッフと抱き合い、うっすらと涙を浮かべるステファン・ブラドル選手

 2019年7月28日に行われた決勝では、ワークス体制の「#33 Red Bull Honda」が3番グリッド、「#634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda」が4番グリッド、「#1 F.C.C. TSR Honda France」が7番グリッドに着きました。

 さらに、8番グリッド以降にも「#090 au・テルル SAG RT」、10番グリッドに「#19 KYB MORIWAKI RACING」、12番グリッドに「#25 Honda Suzuka Racing Team」、19番グリッドに「#22 Honda Asia-Dream Racing with SHOWA」、20番グリッドに「#44 Team ATJ with 日本郵便」、21番グリッドに「#111 Honda Endurance Racing」、23番グリッドに「#72 Honda Dream RT 桜井ホンダ」とホンダ勢が続きます。

 レース前の発表では逆転で世界耐久選手権(EWC)のチャンピオンを目指す「#1 F.C.C. TSR Honda France」の藤井正和総監督は「220周の新記録を狙う」と語り、5年ぶりの勝利を狙う#33 Red Bull Hondaの宇川徹監督は「220周以上を目指す」と目標を設定しました。

 2人めのライダー交代以降、ハイペースなレース展開となった2019年の鈴鹿8耐では、ヤマハ・カワサキ・ホンダのワークス勢がトップ集団としてバトルを演じます。

 最終的にな順位としては優勝は「#10 Kawasaki Racing Team」、2位 「#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM」となり、3位に「#33 Red Bull Honda」、4位にはEWC(世界耐久選手権)の逆転タイトルを目指した「#1 F.C.C. TSR Honda France」が続きます。

全チーム中、最速といえるピットワークでライダーをサポートした「#33 Red Bull Honda」のクルー

 また、ペネルティにより出遅れた「#634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda」は、最後尾から7位まで追い上げ、「#19 KYB MORIWAKI RACING」は9位、「#72 Honda Dream RT 桜井ホンダ」が10位に浮上してチェッカーを受けたことで、ホンダ勢がトップ10に5チーム入る結果となりました。

3位入賞も「まったく満足していません」と語る高橋選手

 2019年の鈴鹿8耐のレース結果について、ホンダのワークスチームである「#33 Red Bull Honda」のライダーと監督は次のように語ります。

●高橋巧選手 #33 Red Bull Honda(3位)
「今年の8耐はなかなかいいペースで走れたと思っています。最後のスティントはこれまでこんなに攻めて走ったことはない、と言えるくらい頑張りました。僕の中ではこれ以上はないつもりで走りましたが、結果として負けてしまったので、またどうしたら次に勝てるかを考えないといけないです。

 ステファンはいきなり2人で乗る(回す)ことになっても、諦めず頑張ってくれたし、清成さんも最後まで走れるように努力をしてくれました。表彰台に上がりましたが、まったく満足していません。でも力を尽くした結果なので受け止めるしかないです。次は頑張ります」。

●ステファン・ブラドル選手 #33 Red Bull Honda(3位)
「初参戦の8耐でしたから、いろいろ新鮮な体験をすることができました。このスペシャルなレースに出られて本当に嬉しく思っています。また、走りながらも分かるくらいファンからの応援をもらいました。素晴らしく、力強い支えになりました。タクミ(高橋巧選手)とキヨ(清成龍一選手)、そしてHRCにはとても感謝をしています。

 ふたりのライダーには足りないところを助けてもらいました。この決勝レースまでの日々は、僕にとってチャレンジングな週末でしたが、よく頑張ったと自分では思います。タクミが最後にやったダブルスティントはとてもすごいことです。素晴らしい走りを見せてくれました。8耐で勝つのは簡単ではないですが、難しいからこそ好きになりました。今は、また来年も走りたいという気持ちです」。

●清成龍一選手 #33 Red Bull Honda(3位)
「僕はレースを走っていません。予選もあまり走っていません。チームとチームメートの大きな力になれなかったことが、本当に申し訳ないと思っています。自分自身が情けない気持ちでいっぱいです。でも、おかげで表彰台にのせてもらい感謝をしています。もし、また機会がありましたら頑張りたいと思います」

常に真剣な眼差しでレース状況を見守る宇川徹監督

●宇川徹監督 #33 Red Bull Honda
「清成選手の体調が思わしくなく、2人で戦うことをレースウイークに入って早い時期に決めていました。最後のライダー交代のときに、高橋選手に連続で行けるかと聞いて、行くと言ってくれましたので、連続走行を任せました。勝つための決断でしたが、高橋選手頼りの戦いになり、彼を酷使してしまい、本当に申し訳なく思っています。敗因はチームにあります。ライダーたちは本当にがんばってくれました。感謝しかありません。また、来年に向けて、しっかり立て直していきたいと思います。優勝を信じて応援してくれたすべての人に感謝します。必ず報いたいと思っています。ありがとうございました」

※ ※ ※

 鈴鹿8耐にワークス体制として復帰し、2年目のチャレンジとなったホンダですが、2020年の王座奪還にむけどのような体制で挑むのか、期待が掛かります。

【了】

ホンダ惜しくも優勝ならず! 熱いバトルが繰り広げられた鈴鹿8耐2019

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