長時間のライディングで疲れた首の筋肉をほぐすストレッチとは? ~バイクdeストレッチ Vol.15~
バイクdeストレッチ、現在のパートでは体の柔軟性を高めたり、ライディング後の疲れを緩和したりする、静的ストレッチをMIOさんとともに解説していきます。
4.体の柔軟性を高める『静的ストレッチ』
長時間バイクに乗った後、首回りに疲れを感じた経験がある人も多いと思います。最近のヘルメットは随分と軽く、強くなってきたとはいえ、だいたい1.3~1.7kgはあります。加えて、成人の頭部の重さは5~6kg。ライディング中は振動や風圧も受けますし、コーナリング中の動きで頭を動かすこともあります。
さらに人間の脊椎は、頭部を支える頚椎部分が一番細くなっています。そんな部位でヘルメットと頭部の自重を合わせた重量を支えているのです。ですから、長時間のライディングでは、知らないうちに首周辺の筋肉にかなりの負担をかけていることになります。疲れを感じるのは当然です。今回は疲れた首の筋肉をほぐすストレッチを紹介して行きましょう。
4-3 首回りの筋肉をほぐすストレッチ
・僧帽筋上部のストレッチ
頭蓋骨の下から背中まで、広い面積を占めているのが僧帽筋です。その上部は、頭部を支えるのに、常に大きな力を発揮しています。その上、ライディング中に頭部がブレるのを防ぐためにも働きます。ですから、頚椎に沿った部位は固くなりやすいのです。
・首側面のストレッチ
・首前面のストレッチ
首周辺は、薄く小さな筋肉や頸骨があってデリケートな部位。前後左右に曲げて伸ばすときには、腕の重みだけで十分です。そして気持ちよく感じるところで止めるようにします。必要以上の力で、無理やり引き伸ばすようなことはしないでください。強い力かけてしまうと、負荷がかかり過ぎて筋肉や関節を痛める原因となります。
「格闘技の世界では、首回りの筋肉を直接鍛えるトレーニングをします。打たれたり、投げられたりしたときに耐えられるようにです。でも、そんなトレーニングをした後は、やはりストレッチでいたわるようにしています。ライディングでも首に負担がかかるそうなので、しっかりとストレッチしてくださいね。
MIO
初代シュートボクシング日本女子ミニマム級王者
Energy Fight×Shoot Boxing 48kg級王者
41戦37勝(4KO)4敗
【了】