ホームGPで迎えたグランプリデビュー200戦目を優勝で飾ったM・マルケス選手 トップを独走し今季8勝目をマーク

2019 MotoGP第14戦のアラゴンGPが、2019年9月22日にモーターランド・アラゴンで開催されました。今回のレースでは、ポイントランキング1位独走中のM・マルケス選手(ホンダ)が後続を大きく突き放し勝利を手にしました。

ホンダのM・マルケス選手が圧倒的速さで勝利

 2019年9月22日にスペインのモーターランド・アラゴンにて、2019 MotoGP第14戦アラゴンGPが開催されました。

ホームGPで迎えたグランプリデビュー200戦目を優勝で飾ったマルクス選手とチームクルー

 13戦を終え、総合ポイント2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(ドゥカティ)との得点差を93点まで広げているマルク・マルケス選手(ホンダ)は、今季9回目となるポールポジションから好スタートを切ります。

 予選から好調をキープしてきたM・マルケス選手は、スタート後も快調にラップを刻み、中盤には2番手以下に約5秒の大量リード。その後も安定した走りでアラゴンGP4連勝、(通算5勝目)、ホームGPで迎えたグランプリデビュー200戦目を優勝で飾りました。

 また、総合ポイント2位のA・ドヴィツィオーゾ選手は、4列目からスタートし、レース中盤にジャック・ミラー選手(ドゥカティ)、マーベリック・ビニャーレス選手(ヤマハ)と2番手争いを繰り広げますが、中盤にJ・ミラー選手、終盤にM・ビニャーレス選手をパスし、2位でチェッカーフラッグを受けます。なお、3番手にはJ・ミラー選手が続きました。

 今回の勝利によって、M・マルケス選手は総合ポイントを300点に伸ばし、2位のA・ドヴィツィオーゾ選手と98点差としていますが、次戦タイGPで2位のA・ドヴィツィオーゾ選手に2点差をつければ4年連続6回目のタイトル獲得となります。

 表彰台を獲得した3選手のコメントは以下のとおりです。

●マルク・マルケス選手

グランプリデビュー200戦目をホーム優勝で飾ったM・マルケス選手(ホンダ)

「今日はレースに向けての戦略と、何をしなければならないかということがはっきりしていたし、自信もありました。ピットを出たときからいいフィーリングがあったので、序盤からプッシュしていきました。そして、4~5秒引き離してからは、あまりプッシュせずにそのギャップをキープしようと務めました。

 ビニャーレスが少し近付いてきたときは、2、3周プッシュして走り、アドバンテージを安定させました。簡単に見えたかもしれませんが、そうではありませんでした。レースウイークを通して限界を見つけるために、一生懸命取り組んできました。地元のファンの前で優勝することができて最高の気分です。応援してくれたすべてのひとに感謝しています」。

●アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手

総合ポイント2位につけるアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(ドゥカティ)

「シルバーストーンとミザノでは苦戦したので、表彰台に返り咲くことが非常に重要でした。今日は、2位でフィニッシュすることができたので本当に嬉しいです。昨日の予選ではミスをして4列目の10番グリッドからのスタートとなってしまいました。

 しかし、速いペースで走れることは分かっていたし、リアにソフトタイヤを選択したことも正解でした。レースでは、最後の最後までコンスタントなペースで走行することができました。タイヤを温存しながら、少しずつポジションを上げて、最後にジャックとマーベリックをパスして2位でフィニッシュできました」。

●ジャック・ミラー選手

表彰台を獲得した3選手。左からアンドレア・ドヴィツィオーゾ選手、マルク・マルケス選手、ジャック・ミラー選手

「最初のラップでファビオをパスしたとき、マルク・マルケスを見るためには望遠鏡が必要でした。それくらい彼のスピードは速すぎました。

 彼についていけばレースをリタイヤする可能性もありますし、表彰台に上がるためには23周にわたってグリップを保たなければいけないため、私は冷静を強いられました。
 
 最終的には、マーベリック・ビニャーレス選手に競り勝ち表彰台を獲得できたことを嬉しく思います」。

※ ※ ※

 2019 MotoGP第15戦のタイGPは、10月6日にチャーン・インターナショナル・サーキットで開催されます。

【了】

2019 MotoGP第14戦アラゴンGP

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