ヤマハ「SR400」「SR500」カラーリングで振り返る~前後ドラムブレーキという時代・後編(1995年から2000年)~
ヤマハのロングセラーモデル「SR400」は、1978年誕生以来多くのファンに支持されています。「バイクと言えばこのカタチ」と、スタンダードの代表格になるまでたくさんのカラーバリエーションがありました。年式ごとに分けて紹介します。
SR500はラインナップから消えてSR400のみに
前後18インチホイールにドラムブレーキとなった1985年式から2000年式まで、SRは「バイクらしいバイク」という、もはやスタンダードの代表モデルとして多くのファンを集めました。

そこまでの製品になると、逆にメーカーとしては大きな変更を加えることはできず、ほぼ毎年カラーリングを変えながら、細かな改良などを積み重ねていきます。
1日20セットが限界という、職人の手作業による「サンバースト塗装」が施されたリミテッドエディションや、生誕20周年を迎える1998年には初期型のカラーリングを模した期間限定モデル、またサイドカバーのエンブレムなど、クラシックなスタイリングは変えずにさまざまなカラーリングでファンの目を楽しませてきました。

シンプルな車体構成とビッグ・シングル・エンジンだからこそ、バイクとの対話を楽しみながら走ることができるのがSRの特徴とし、ハンドルの絞りを緩やかに、ステップ位置を100mm前方へ移し、ゆったりとした乗車姿勢に変更、また燃料タンク容量は14リットルから12リットルに戻されました。
排ガス規制の影響によりSR500は1999年のカラーリングが最終型となり、2000年の販売をもってカタログから姿を消し、以降はSR400のみとなります。
ここでは1995年式の特別限定車から、前後にドラムブレーキを採用する最後の2000年式までのカラーリングを紹介します。
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