MotoGPを走る唯一の日本人ライダー『中上貴晶』選手が契約更新 2020年もLCR Honda IDEMITSUから参戦
ホンダ・レーシングは、ロードレース世界選手権MotoGPクラス2019年シーズンにLCR Honda IDEMITSU(エルシーアール・ホンダ・イデミツ)から参戦している中上貴晶選手と契約を更新しました。
着実に実力を上げきた中上貴晶選手が契約更新
ホンダ・レーシングは、FIMロードレース世界選手権MotoGPクラスにLCR Honda IDEMITSU(エルシーアール・ホンダ・イデミツ)から参戦中の日本人ライダー中上貴晶選手と契約を更新、2020年シーズンも引き続き同チームより参戦することを発表しました。

2018年よりMotoGPクラスに参戦しホンダのRC213Vで出走している中上選手は、ライディングと戦績の両面で向上を続けています。2019年シーズンは通算9回のトップ10入りを果たし、第6戦イタリアGPではMotoGPクラスでの自身最高順位となる5位を獲得しました。
また、総合ポイントにおいてもMotoGPクラス参戦1年目の2倍以上のポイントを獲得しています(第15戦タイGP終了時点)。
中上選手は10月18日(金)~10月20日(日)に開催される日本GP出走後、シーズンを通して苦しんできた肩の故障を治療するため、オーストラリアGP以降の3戦を欠場し、リハビリに専念。2月7日にセパン(マレーシア)で行われる2020年シーズン初テストでの復帰を目指しますと発表しています。
今回の発表に際し、中上貴晶と株式会社ホンダ・レーシング 取締役レース運営室 桒田哲宏室長は以下のようにコメントしています。
●中上貴晶選手

「LCR Honda IDEMITSUから引き続き参戦できることを喜んでいます。Hondaには手厚いサポートと競争力のあるマシンの提供を行ってもらい、シーズンを通して成長することができました。
2020年シーズンも引き続き協力して、いい走りをしていきたいです。第8戦オランダGPでの接触後、肩に痛みを感じ、うまく力が入りませんでした。故障を抱えたまま走行を続けてきましたが、望むような走りができず、LCR Honda IDEMITSUやHondaと相談して手術することを決断しました」。
●株式会社ホンダ・レーシング 取締役レース運営室 桒田哲宏室長

「2020年シーズンも引き続き中上貴晶選手のMotoGPクラスへの参戦をサポートすることを誇りに思います。中上選手は2019年シーズンを通して成長を続けてきました。彼の努力は日本を始めとしたアジア地域の若者の手本になっています。故障の治療が上手くいき、2020年シーズンさらに活躍してくれることを願っています」。
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10月20日(日)には中上選手にとってシーズン最後のレースとなる日本GPが開催されますが、いったいどのような走りを見せてくれるのか、期待が高まります。
【了】