ホンダ『スーパーカブ』売上回復の立役者 『ベンリィSS50』のテイストを取り入れた着せ替えキット『ロードスター』
1959年に米国でHonda 50(スーパーカブ)の販売を開始したホンダは、発売から3年で月間販売台数1000台超を記録します。1966年に売れ行きが止まったHonda 50ですが、その打開策として登場したのが好みのスタイルにカスタムできるキット・パーツです。
アメリカの二輪市場を変えたホンダ「スーパーカブ」
ホンダは、1959年に米国でホンダ50(国内のモデル名:スーパーカブC100)の販売を開始しました。発売後、西海岸の大学生を中心に大ヒットしたスーパーカブは、発売から3年後の1961年に月間販売台数1000台超を記録、翌1962年には年間4万台と順調にセールスを伸ばします。

当時、米国ではハーレー・ダビッドソンや、トライアンフなどの大型車が主力でしたが、そうした中でホンダ50は気軽な足として若者や学生を中心に人気を獲得していきます。
また、ホンダ50はピックアップトラックやキャンピングカーに積んで移動し、狩猟や釣り、キャンプを楽しむ人たちの遊びの足としてもその地位を確立していきます。
1962年に2人乗りダブルシート仕様のCA100を発売したホンダは、1963年に『YOU MEET THE NICEST PEOPLE ON A HONDA=ホンダに乗ると素晴しい人びとに会える』と『THE NICEST THINGS HAPPEN ON A HONDA=ホンダに乗ると素晴しいことが起きる』のヘッドコピーで知られる 「ナイセスト・ピープル・キャンペーン」を展開。アメリカの二輪市場に大きな衝撃を与えました。
売上回復の立役者! CA100/CA102/CA105用の着せかえキット
しかし、発売から7年後の1966年、発売以来ほとんど手を加えていないことが起因となりユーザーに飽きられたCA100は突如、売れ行きに陰りが見え始めます。

その打開策として米国市場に投入されたのが、CA100、セル付きのCA102、55cc版CA105の基本設計はそのままに好みのスタイルに「着せ替え」できるカスタムキットパーツで、「ロードスター」「ラリー」「ボス」「スチューデント」の4種類が発売されました。
なかでも「ロードスター」は、ホンダの「ベンリィSS50」をイメージしたタンクカバーとシート、専用サイドカバー、パイプハンドル、フェンダーなどが備わったもので、気軽な足であるスーパーカブをスポーティーに演出するキットとなっていました。

また、タンクカバーの中には実際に樹脂製の燃料タンクが内蔵されるなど、その作りも本格的なものとされています。
国内においても未だ人気の高いスーパーカブだけに、メーカー純正ならではの高いクオリティのカスタムパーツの登場に期待したいところです。
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