Repsol Honda Team のJ・ロレンソ選手32歳、バレンシアGP開始に先立ち現役引退を発表

Repsol Honda Teamのホルヘ・ロレンソ選手は、MotoGP第19戦バレンシアGPで会見を開き現役引退を表明しました。世界選手権では5度(MotoGPは3回)のチャンピオンに輝いています。

MotoGPで3度チャンピオンを獲得したJ・ロレンソ選手引退

 MotoGPで5回の世界チャンピオンに輝いたRepsol Honda Teamのホルヘ・ロレンソ選手は、第19戦バレンシアGPに先立ち2019年シーズンでの現役引退を発表しました。

バレンシアGPを前に現役引退を表明したホルヘ・ロレンソ選手

 18年間の世界グランプリでの戦績は、5度の世界選手権チャンピオン獲得(MotoGP 3回)、152回の表彰台(MotoGP 114回)、68回の勝利、69回のポールポジション、37回の最速ラップを記録しています。

 2008年からMotoGPクラスに参戦したJ・ロレンソ選手は、2010年フィアット・ヤマハ・チームで9勝、2012年ヤマハ・ファクトリー・レーシングで6勝、2015年モビスター・ヤマハ・MotoGPで7勝を獲得し、3度のチャンピオンを獲得しています。

 J・ロレンソ選手は、2019年に新たな挑戦としてドゥカティからレプソル・ホンダ・チームに移籍し、MotoGPにおいて3つの異なるメーカーで優勝した最初のライダーになることを目指していました。

ホンダでの勝利は叶わなかったJ・ロレンソ選手

 残念なことに、シーズン前のトレーニングでのクラッシュにより、スペインでのテストの大部分に参加できず、オープニングレースにはなんとか参戦します。ホンダRC213Vの改善をシーズン中も行いましたが、第8戦オランダGPフリー走行での激しいクラッシュにより、ロレンソ選手は椎骨の破損に苦しみ、その後4戦を欠場し、その後のMotoGPに復帰していました。

■Repsol Honda Teamホルヘ・ロレンソ選手コメント

Repsol Honda Teamホルヘ・ロレンソ選手

「これがMotoGPでの私の最後のレースであり、バレンシアGP後に現役引退します。MotoGPに参戦することは、高いレベルのモチベーションが必要です。

 すべてが始まったとき、私は3歳でした。モータースポーツへ役30年間参加し、私と一緒に働いた人は、私がどれだけ完璧主義者で、どれだけ努力し、集中するかを知っています。高いモチベーションを必要とするのでヤマハでの9年間は、間違いなく私のキャリアで最も輝かしく忘れられない思い出ですが、モータースポーツに対するこの高い意欲を維持したいのであれば、変更が必要だと感じました。移籍を後押ししてくれたドゥカティでの結果は悪かったのですが、最終的にすべてのドゥカティファンの待つ、ムジェロでのレースに勝つことができました。そして、HRCファクトリーライダーになることは、全ライダーの夢のひとつです。

 光が見え始めましたモントメロサーキット(カタルーニャ)でのテストで転倒し、そして数週間後のアッセンのクラッシュの時、『ここで何をしているのか、本当に価値があるのか??、終わりだ』と思いました。数日後、自分の人生とキャリアについて多くを考えました。クラッシュした事実と私には乗り越える壁が高すぎ、気持ちを高め続けるためのモチベーションと忍耐力を見出すことができませんでした。

 私は、このスポーツが大好きです、乗ることが大好きですでも、何よりも勝つのが好きです。何か大きなもののために戦うことができず、タイトルのために戦うか、少なくとも勝利のために戦うことができないなら、私はこの段階で続けるモチベーションを見つけることができないことを理解しました。ホンダでの私の目標は、少なくとも短期間では現実的ではないことに気づきました。

 私は同世代の何十人もの優秀なライダーと競いましたが、その中には私よりも才能のある人もいました。最初に始めたときに想像していたよりもはるかに多くのことを達成できたことをとても幸運だと感じています。私のキャリアを通じて一緒に働いた多くの人々の助けがなければ、正しいタイミングで適切な場所にいることはできず、私がやったことを達成することは不可能だったでしょう。

 だからこそ、この人々に心から感謝したい。MotoGPの素晴らしさを感じてくれたカルメロとドルナ。デルビ、アプリリア、ヤマハ、ドゥカティ、ホンダ、特にジャンピエロ・サッキ、ジジ・ダリーニャ、リン・ジャービス、アルベルト・プーチ、私をこの世界に連れて行ってくれた母親、このスポーツの情熱を見せてくれた父親、ここ数年間僕のために犠牲を払ってくれた全ての人たちにも感謝したい。いつも正直で忠実なアルバート・バレラ。私と一緒に仕事をしてくれたすべての人々に感謝します。そして個人的に。すべてに感謝します」

Monster Energy Yamaha V・ロッシ選手

 長年ライバルでありチームメイトでもあったV・ロッシ選手は、ロレンソ選手引退について質問に応えています。

――ホルヘはなぜレースを引退することを決意したと思いますか?

 MotoGPライダーに最も重要なのは速さ、タレント性が要求されます。彼自身がそのどちらかが掛けたことを感じたのだと思います。

 彼とはかつてヤマハでチームメイトでしたが、とてもとても好きなライダーです。彼は強くモチベーションを保ち、チームメイトながらすごい集中力を持ちチームにも影響を与えていました。ホルヘの将来の幸運を祈ります。

――思い出に残るレースは?

 2009年のバルセロナです。その年はチャンピオンシップの掛かったレースで、ホルヘとのラストコーナーでのバトルは忘れられません。私のキャリアの中でベストなレースの一つです。

※ ※ ※

 J・ロレンソ選手は、シーズン開幕前ホンダと2年契約を結んでいましたが、契約1年を残し現役引退を決めました。今季最高位は第5戦フランスGPの5位。

【了】

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